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動物が好きだと気づかせてくれた

どうやら私は動物が好きらしいということに気がついたのは、今の恋人と付き合いはじめてからだ。動物園に行ったり、猫カフェや友人宅のねこちゃんと戯れたりするのは元々好きだったけれど、ライオンなどのThe肉食動物や、ガツガツ近寄ってくる大きめの犬などは、少しこわいなと思っていた。

恋人はトカゲ(レオパードゲッコー:通称レオパ)を飼っている。はじめて会った時、なんてかわいいんだと思った。つぶらな瞳に、笑っているように見える口元。ぷりぷりな手足と、さらにぷりぷりなしっぽ。ほどよいサイズ感。そのすべてがかわいい。

私は、今まで爬虫類が苦手だと思い込んでいた。爬虫類と触れ合う機会がなかったこともあるけれど、顔や見た目がこわいと思っていたのだ。恋人のレオパと会ってはじめてちゃんと爬虫類と触れ合い、そのかわいさを知った(私は集合体恐怖症だが爬虫類の斑点模様は大丈夫だ)。

付き合って2,3ヶ月後に、屋内動物園に遊びに行った。そこには大きな鳥やフクロウやアルマジロなどがいたけれど、すべてかわいいと思った。今までちょっときもちわるいと思っていたヒヨコとも触れ合えた。そして、ヘビを首に巻く体験もした。独特な肌触りと、自分の肌にヘビの動きが伝わってくる感触がクセになった。大型犬もいたが、全然こわくなかった。

そしてさらに半年以上経ってから、爬虫類カフェに行った。その頃にはレオパ以外の爬虫類にも少し詳しくなっていて、フトアゴヒゲトカゲ(通称フトアゴ)がトカゲのなかで人気だと知っていた。写真で見る限りあまりかわいくないし、どうしてこんなに人気なのか分からないと思っていたけれど、実際に触れ合って、そのかわいさにやられた。フトアゴヒゲトカゲという名前のとおり、アゴ下の触感がたまらない。レオパより大きく人懐っこいので触れ合うのがたのしい。これは人気だ、と納得した。帰ってすぐフトアゴヒゲトカゲのYouTubeを観た。

いつの間にか、一番好きな動物が爬虫類になっていた(定義が広すぎるが)。そして、ライオンや大型犬もこわくなくなっていた。ほとんどすべての動物を、こわいとかきもちわるいと思うことがなくなっていたのだ。私って結構動物が好きなんだな、と気がついた。

大人になるにつれて自然と平気になっただけかもしれないし、潜在的に動物が好きで、恋人はただのきっかけだったのかもしれない。でも、動物が好きだと気づけたのは、爬虫類が好きだと気づけたのは、恋人のおかげだ。恋人と付き合いはじめて動物が好きだと気づけたこと、その事実がたまらなく愛しい。

爬虫類が好きなあなたはわたしのこともほどよく上手に愛してくれる

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好きになることは気づきだ 動物が好きだときみが気づかせてくれた

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