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#時空の森羅万象物語 第Ⅸ章第84節


誓也は、実は著者にとって(多分)一番付き合いの長いキャラクターだったりします。

まだ宿命物語を書き始めるか書き始めないかの頃には、いつの間にかいたキャラクターであり、誓也に関しては夢で見たキャラクターなどをモデルとしてはおらず「気付いた時にはいた」というところです。

元々全く別の物語(内容は漠然としか覚えていないので割愛、ただしこの物語がある意味では時空物語の前身といえるのかも)の登場人物だったので宿命物語内に居場所を見つけるでもなく、ただなんとなくその辺りをウロウロしている存在でした。

今節の表紙絵の誓也の姿はまさに当初書いていた物語に出てくる姿のようなもので、誓也というキャラクターから時空物語の【龍神】という存在が出来たと言っても過言ではないかと思います。

(余談ですが、誓也が持つ刃付きのトンファー(トンファーは琉球古武術の武器)は、龍神の牙をイメージしています。)



今節で、第0章第0節の表紙絵の乙雛さんが持っている鍵がようやく出てきますね。

神器であるこの鍵は巫術を使う巫女の道具であり、様々に用いる事が出来ますが、中には直接自然に働きかけたり神域に足を踏み入れるような禁術などもあり、使用の難しい武器でもあります。

今までのお話の中でも度々出てきていた何もない空間、乙雛さんと龍神が言葉を交わしていた空間が今回出てきた"狭間の場所"ですね。

(表紙絵の順番は当初から結構悩んでいたのですが、まぁとりあえずこんな感じで良かったのかなぁと思っています。)



鏡祐には当初から烏天狗のイメージ(守護者は八咫烏ですが、鏡祐に憑依した姿は烏天狗っぽい)があって、普段一本歯の下駄を履いているのもその影響です。

(一本歯の下駄は歩いているだけで運動にもなって良いらしい、昔のダイエットスリッパ?)

屋久島の山には烏天狗がいるという話もあり、松の木に巣を作って住んでいると言われているようです。

そして毎月一日(ついたち、つまり朔日)には、必ず海に潮汲みに来るのだとか。

(余談ですが、天狗といえば鼻の長い妖怪を想像しがちですが、中世以前は烏天狗の方が主流だったようです。)

 烏天狗は太鼓や三味線、笛などを演奏する事もあるそうです。

 特に神無月と呼ばれる十月には、力の強い神々が皆出雲に赴く為、天狗が活発に活動するのだとか。



時空物語の舞台モデルは屋久島ですが、各地の妖怪が複数出てきます。

 屋久島の代表的な妖怪として山姫(もう誰の事かはお分かりと思いますが)は出てきますが、鹿児島という括りで言うと有名な妖怪は一反木綿でしょうか?

 まぁ、一反木綿はこの物語に出てきませんが σ(^_^;)



今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m







中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。