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本業があっても叶えられた、スポーツ栄養士の夢

大学から栄養学を学び、現在は会社員として病院や高齢者施設向けの商品を手掛ける土屋 麻佑(つちや まゆ)さん。

週5日は会社員としての日々を送りながら、平日の夜や土日を活用してアスリートの栄養サポートを行っています。Ascendersの仲間と立ち上げたスポーツ栄養士向けの事業にも、引き続き携わっているそうです。

何足もの草鞋を履き、この日も仕事帰りに取材へ応じてくれた土屋さんへ、仕事の選び方や学生へのアドバイスについて伺いました。


現在とこれまでの働き方


自己紹介をお願いします。

会社員をしながら、スポーツ栄養士としての活動を続けています。

平日は会社へ、夜はオンラインでアスリートの栄養指導、土日で現場に出られる時は担当アスリートのいる試合会場や練習場に赴くこともあります。

現在はどのようなお仕事をされていますか?

月曜日から金曜日までは事務職として会社に勤めています。

事業としては病院や高齢者施設に向けた商品をつくっている会社なので、私も商品開発に携わったり、カタログを制作したりと、管理栄養士ならではの仕事ができている形です。

実は今の仕事に移る前は管理栄養士の資格を活かせることにこだわっていなかったのですが、転職活動を続ける中で「管理栄養士優遇」という今の会社を見つけて。本当にこの一社だけを受けて、ありがたいことに内定をいただくことができました。

前職はどういったお仕事をされていましたか?

大学を卒業して最初に就職したのが大手のフィットネスクラブでした。

面接の時の話ではスポーツ栄養士としても活躍のチャンスがいただけるということだったのですが、蓋を開けてみれば、スポーツトレーナーとしてスタジオレッスンを持ったりキッズスイミングを教えたり、という日々。同僚の多くがバリバリの体育会系だったのもあって、体力的な限界を感じて転職を考え始めました。

元々栄養学を学んでいたのもスポーツ栄養に携わりたかったからだったので、次は土日休みで時間がつくりやすい会社にしようと心に決めていましたね。

学生時代

学生時代に学んでいたことを教えてください。

栄養学の学べる大学に進学して、管理栄養士の資格取得を目指していました。

高校を卒業するときにはスポーツ栄養士になると決めていたのですが、大学にはそれに関係する授業がほとんどなくて。研究室での活動を通して知見を蓄えていったのが実際のところです。

その研究室では、一人一つスポーツを受け持って、その競技に関するスポーツ栄養学を深めていきました。私が担当したのは駅伝。近くに強豪の駅伝部があったので、気が付けば朝から晩まで選手たちのサポートをすることに明け暮れていました。

働き方について

今の働き方を選んだ経緯について教えてください。

高校を卒業するときにはスポーツ栄養士になると決めていたので、社会人になってもそれができる環境を探し続けて今に至っています。

サポートする競技としては、サッカーが中心です。私自身がサッカーをやっていたことがあったり、弟が全国大会で準優勝していたりというのがあるので、元々の知り合いも多いんです。とは言え知らない選手からの問い合わせも多く、その多くはSNSを通してです。私の人となりを知った上で連絡をくださる分、その後のサポートにもスムーズに移行できる印象を持っています。

他にも友人と立ち上げた事業がありますし、忙しい毎日ではありますが、やりたいことができて充実を感じています。

運営しているAscenders株式会社について


Ascendersとの関わりは?

大学の研究室で仲の良かった友人がAscendersのコミュニティに入っていて、自分も後から入りました。それがきっかけでフットサル選手の栄養サポートをさせていただいたり、ビジネスコンテストでスポーツ栄養士に関する事業を提案したりと、多くの出会いや学びをいただきました。

今でもそのコンテストで発表した事業は友人たちと続けていて、今後はもっと認知度を拡大していきたいなと思っています。

これからスポーツ栄養士を目指す人へメッセージ

一番大事なことは「自分のアピール」だと思います。待っているだけでは、残念ながら依頼は来ません。自分はどういう人なのか、どういう活動しているのか、どういうことができるのか…。今はSNSを使ってアピールできる時代ですから、積極的に活用してほしいと思っています。

それと学生の皆さんには、今のうちに様々な現場での経験を積んでほしいです。「学生」という立場だからこそチャレンジできること、広げられる人脈が必ずあるはずです。

それに付随して私の体験談をお話すると、大学生の時にサッカー強豪校の生徒が通うメディカルセンターでインターンシップをしたことがありました。ただ、そこのスタッフの方に「今働いたら何ができるの?」と聞かれて、何も答えられなくて…。もし自分ができることをアピールできていたら、周囲の印象も将来の選択肢も変わったかもしれないと痛感します。現場に行くからには、自分ができることややりたいことを発信できるといいですね!

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