【詩】嫉妬(大罪詩篇⑦)
俺は奴より汚くは無い
俺は奴より馬鹿では無い
俺は奴より軽薄では無い
俺は奴より無神経では無い
俺は奴より不誠実では無い
俺は奴より不真面目では無い
俺は何かを見落としているのか
俺には分からない醜さがあるのか
朝日の後に夕日がやってきて
朝日の美しさを全て簒奪する
俺に理解させて欲しい
奴に対しそうである以前に
俺に優しさを期待して欲しい
奴に向ける視線の柔らかさ以前に
依然俺が前提を欲している以前に
俺があなたにとって違わず全ての
前提であった筈の前提のあなたに
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?