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フィルムカメラで写すもの



わたしはフィルムカメラが好きです 。

カメラを持ち始めたのは 3年前くらい 。              自分で作った料理やお菓子を
きれいに残しておきたくて 、
まずは簡単に撮れるミラーレスの一眼カメラを
始めました 。



そして今メインで使っているのは                        フィルムカメラ 。

季節の2周目に入るminolta srt101 、                 それから つい最近ご縁があってやってきたminolta XD の2台 。


フィルムを巻き上げて 、                                     手動でピントを合わせて 、                                     ガシャンと重たい音を立ててシャッターを切る

1枚を撮るその動作が
たまらなくわくわくして
愛おしくて仕方がないです 。
さくっと一瞬で撮れないのは
もどかしいけれど奥ゆかしい 。



良い写真を撮るにはどうしたらいいか 、
加工はどうしてるのか 、
どういう設定で撮っているのか 、
などなどなど 。
写真に関する質問をたくさん受けるけれど

フィルムカメラで撮っているのは
その時の空気感や雰囲気で
良い写真を撮ろうとは思ってはいません 。

良い写真にしようと気にしたら
強制的になってしまう 。
そうなったら 楽しくなくなって 、
わたしは撮ることをやめるだろうな 。



あのガシャン!という音で切り取りたいのは
細やかな日常と わたし目線の好き 。
心がきゅーっと惹かれた その時 です 。


フィルムカメラを1年以上使ってみて
分かったことは 、
デジタルカメラよりもより濃く
撮る人の色や雰囲気が出るということ 。

同じ機種のカメラ ・レンズを使っても
設定を同じにしても 、
撮る場所や時間が同じだったとしても
その人の目線や 光の入れ方で
全く別の写真になります 。


フィルムならでは色味が良いと
最近流行り始めたフィルムカメラだけれど

色味よりも何よりもきっとわたしは
フィルムを巻き上げてシャッターを切る
その行動と時間そのものが好きなのだろうな 。

その間の時間だけ 目に入っている景色が
自分だけのものになるような気がします 。


現像してすぐ見たときに
失敗した と思ったぶれぶれの写真でも
ピントが合っていない写真も 、
しばらくたつと 愛おしく思えるのが不思議 。

植物の影も 彼の横顔も 窓から入る日差しも
フィルムカメラのおかげで
わたしが好きなものなんだと 気づいたし 、

車の中に入る光がやわらかいこと
彼の目がきれいなこと
雨上がりの公園は素敵なことも
フィルムカメラのおかげで 知りました 。


現像した写真には わたしの好きが詰まってる!

だからこそ 自分で残した写真は
自分が1番好きでいたいなと思います 。



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