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只の日本人、イクラ丼を食べる

イクラ丼を食べよう。

草薙はイクラ丼を食べる事にした。

(白米と……イクラだ!!)

うおおおおぉぉ!!
草薙、イクラ丼にテンションが上がる。

イクラ丼は丼などの椀の上に、イクラを乗せた料理である。
イクラをたくさん乗せるイクラ丼はとてもうまいのだ。

「イクラだ!!」
草薙はイクラを取り出した。

「ご飯だ!!」
草薙は丼にたっぷりご飯乗せた。
白米たっぷりだ。

皿にイクラ!
丼にご飯。

朱色のテラテラ光るイクラ。
白色のキラキラ光る白米。

その光景が実に食欲をそそる。

「乗せるぞ」

草薙は白米にイクラを乗せた。
白の上に朱が乗る。

(……イクラ丼だ!!)

湯気だつほかほかの白米の上に乗るイクラ――鮭の卵。
鮭は昔から日本で親しまれてきた食べ物だ。
身分の高い者が食べるとされていた時期もあった。
そんな鮭の生命力が凝縮された卵。
丸々とした粒々の食感。
そして、日本を象徴するかのような白米。

白米の中央に置かれた朱はどこか日の丸を想起させる。

草薙は白米とイクラを口に運んだ。

――うまい。

一粒一粒がふっくらしている。
粒々の食感があった。

潮の味。
魚の旨味。

そして白米の味が混ざり合う。

(日本食だな)

日本食、そう日本食だ。

イクラとは基本的に鮭の卵である。筋子だ。
基本、筋子をほぐし、ばらし、調整等たものである。

(鮭、鱒とかの卵か)
鶏卵もそうだが、卵の類いは栄養がたくさん詰まっているものが多い。
生命の根源たる性質を備えている故、栄養が凝縮されているのだろう。

◎たんぱく質がある。
良質なたんぱく質は良い。
疲労の回復、体に良い。
◎ビタミンがある。
免疫力に良いビタミンAや、スタミナに良いビタミンB、そしてビタミンEやビタミンD なども含まれているのだ。
頭にも良いDHA 、他にもたくさんの栄養があるのだ。

(栄養たっぷりだ)

草薙は朱のイクラと白米を口に運んだ。
熱いご飯とイクラのプルンとした食感。海の味、日本の味だ。
柔らかい手応え。

(食う)
草薙はイクラ丼を食べていく。

どんどん食べていく。

(美味い)

ああ美味い。

鮭は幾多の海を巡り産卵に至る。
その卵であるイクラは海の恵みを凝縮しているといってもいいだろう。
そして白米は太陽の恵みを受けて育つ。
海の恵みと田んぼの恵み。
それがまたあうのだ
(イクラ丼うめぇ!)

草薙はイクラ丼を食べた。
鮭の卵と白米。
イクラ丼をおいしく食べる。

草薙はイクラ丼を平らげた。

(一気に食べたな)

――それもまた良し。

草薙はイクラ丼を美味しく食べたのであった。


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