心のメンテナンスについて

「日頃の点検を怠っていると、ある日突然壊れる。」

これは製品にかかわらず、人にも言えることで
一回壊れると修復に膨大な時間がかかる。

私の場合は
・蝕まれて腐る
・ある日突然プツンと切れる
の2パターンを経験して色々学んだものがある。

【蝕まれて腐った場合】
じわじわ蝕まれるので本人には自覚がない。周りに「病んでる」と言われても「病んでる」の基準がそもそも違うので自分が「病んでる」という認識に至らない。(以前を振り返ってようやく「あの時はちょっと変だったな」と気づく)

私は表現(絵を描くこと、文章を書くこと)でギリギリ正気を保っていた節がある。家庭環境や親戚関係のごたごたが、まぁ色々あったんだけど一人っ子だったので相談する相手と共有する相手がいなかった。空想(現実逃避)と表現(発散)に逃げることができたから、ありがたいことに生きている。

ざっくりまとめるとこのパターンは
・自覚症状がない
・逃げ道をなんとか作らないとさらに壊れる
・トラウマになりやすく修復に時間がかかる
といった特徴がある。


【ある日突然プツンと切れる場合】
心身共に過酷な状況にいて耐え続けた結果「プツン」と切れるので本人に自覚あり。自覚はあるので精神科や心療内科に行く選択肢は見つけられる。しかし「原因特定→原因から離れる→修復する」ことに時間と根気がいる。

私はやりたいことを我慢してやりたくないことを我慢して続けた結果こうなったのだけど、プツンと切れたあとはやりたくないことをやろうとしても脳からのストップがかかり、体が拒否反応を示す。ドクターストップがかかって強制的に離れる覚悟ができた訳だけど、そのあとはただただ虚無。寝ながら野菜ジュースをすすって機械的に息をしている「人間の形をしたモノ」に成り果てる。

この時期に一番危機感を覚えたのは「表現ができなくなる」ことだった。前項に述べたように「表現」に助けられてギリギリ正気を保っていた経験があるので、それを奪われたことに生命の危機を感じた。

「毎日命綱なしで断崖絶壁の綱渡りをしている心地だ」(当時のノートより引用)

このパターンは
・原因から離れる
・好きなものに触れて少しずつ感性を取り戻す
・少しずつ日常生活に戻っていく努力をする
つまり「少しずつ」という意識が大切になる。


自分の経験を交えて「壊れる」ということについて述べたけど、結論

「壊れると治すのがめっちゃ大変」


ってことが言いたかった。


掃除だって定期的にしてれば綺麗な状態を保てるけど、怠ってそのあと一気に大掃除しようとするから大変な思いをする。

「心も掃除も同じことなのでは?」ってある日思って心理学や分析、カウンセリングの勉強を始める。そのことは次の記事で。

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