見出し画像

【社員インタビュー】技術者バックグラウンドからabaへ営業として転職し、営業・開発と活躍する小暮さんへインタビュー!

採用担当の山本です。本日はCEO宇井・CTO谷本と同い年ということもあり共感し、abaに入社し営業・エンジニアとして活躍する小暮さんのインタビューです。もともとエンジニアでありながらabaで営業・事業開発・開発と幅広く活躍中の小暮さん。秋にリリースされる「Helppad2」への思いや、ベンチャー企業だからこそ経験できたことを伺いました!

小暮さん
2013年に住宅総合機器メーカーへ入社し、エンジニアとして活躍。
2019年に代表宇井の講演に参加し、その後2021年4月にabaへジョイン。
営業として入社し、2023年からは開発部で活躍。

まずはabaに入社した経緯を教えてください。

 2019年にCEO宇井の講演を聞いておりabaを知りました。その時には転職は考えてなかったのですが、同い年が頑張っている面白い会社だなと思っていました。

 前職は住宅総合機器メーカーで開発のプロマネや海外事業開発をしていましたが、いざ転職を考えた時にabaのことを思い出しました。介護経験はないものの、子供のおむつ交換がちょうど大変だったこともあり、これが高齢者だったらより大変だと考えテクノロジーで解決できたらと思い、2021年4月に入社しました。

 転職活動では、自分の市場価値や次のステップを考えた際に、転職をするのであれば社外ともっと交流ができ、チャレンジできる会社に1回働いてみようかなと考えました。他社も受けていましたが、大手の会社では会社名だけを変えて同じような仕事になってしまうのではないかと思い、前職の会社が嫌いなわけではないので、転職する意味があるのか、と考えました。

 abaの選考ではPowerPointの資料で自分をプレゼンしたのは良い思い出です。ベンチャー企業への転職は、エージェントや前職の同僚、家族からも心配されました。家族には、毎月の収入が赤字にはならないということで理解を得て、周りにも一度自分の価値を見定めたいと話し理解してもらい、後押ししてくれました。

前職では開発のプロジェクトマネジメントでしたが、abaには営業として入社されたんですよね。

 その時にちょうど開発の求人はなかったのですが、abaで働いてみたいと考え、営業経験はないものの熱意を伝えて営業として入社させて頂きました。
前職で培ってきた技術が無駄になる訳ではなく、技術もわかる営業として、技術と営業の掛け橋になり排泄センサーの価値を多くの人に届けたいと考えていました。
 営業を経験することで、介護現場の理解を深め新規事業テーマとして自らアイディアを出し推進していきたいとも考えていました。

 営業職はは経験がないので少し不安はありましたが、前職では技術者として展示会の説明員やコロナ禍で商品動画を作ったりしていました。プロダクトマネージャーはビジネスの側面もあったので、経験は活かせるかなと思いました。話すことも嫌いじゃなかったので不安は少なかったです。

 abaの選考では企業理念への共感や熱意が重視されていたと思います。自分自身も選考前には宇井さんの記事や動画をたくさん見ました。
ベンチャー企業では大変なことや心が折れてしまい会社を辞める選択をする方もいます。なので、会社が好きという気持ちや理念への共感、abaなら提供しているサービスが世の中や介護職員さんのためになっている、という信念を持てることは大切であり、仕事を続けている原動力になっています。

ベンチャー企業ならではの大変なことはどのようなことでしょうか。

 前職では自分はリーダーで、その上には課長・部長がいるという組織構造で、打ち合わせのための打ち合わせが多かったですが、打合せが多いのは良い面も悪い面もありますが、今では責任の分散になっていたと思います。

 abaでは、直接CEO宇井やCTO谷本と話をしますし、なにより自分が責任をとるという感覚で、最後の砦となり、自分の考えで意思決定することが大事です。
自分で判断して世の中にプロダクトをリリースしていく責任感が湧き、ベンチャーの醍醐味でもありつつ怖さでもあります。。

営業として入社され、苦労したことはありましたか。

 排泄センサー営業として入社しましたが、なんと1週間で当時立ち上げ始めの介護支援事業のabalab営業へ異動になりました。介護事業支援では大手企業との共同開発案件をコンサル営業として担当し前職の技術職で培った商品企画や開発経験を活かし、「介護分野」の共同開発を推進しました。以前は消費者向けを考えていましたが、利用者・介護職員・施設経営者とそれぞれの視点にたち、物事を考えるのが今までと違い苦労しました。

資金繰りも大変でしたね。前職でも予算内に収めて開発を行わなければいけませんでしたが、abaでは、少ない予算の中でどうやるかを考えなければいけません。

 介護支援事業といっても立ち上げたばかりなためメンバーは1人しかおらず、見積から商談と納品まで一人で行っていました。重要のポイントは宇井に相談して決めますが、どのくらいの作業時間になるのか見立てを立て、相場のない中で「まずは実績をつくるか」「しっかり利益を確保するべきか」など判断が必要でした。前職では売上を立てる感覚が乏しかったですが、この事業をおこなったことで、自ら稼げることを実感しました。

排泄ケアシステムHelppadがaccでゴールド賞を頂いた時の写真

その後、昨年の2022年はどのような業務を担当されていましたか?

 昨年の2022年はあっという間で、ほぼ記憶がないです。
資金繰りが悪化し、残業規制の通達などの説明会を社員に実施したり、苦しかったですね。資金調達が決まるまでは大変で、いつ資金がなくなるか、という話を毎週宇井も交えたリーダー陣としていましたが、その時も特に転職は考えていませんでした。

 資金の話をしながらも、同時に次の柱になるものを軸に、ひがすらより良介護業界に届けたい思いで仕事に取り組んでいました。介護支援事業だけでなく国の委託事業や実証実験もその時期にやっており、資金調達向けの資料作ったり、なんでもやっていた時期です。排泄実験も一番やっていました。自らおむつを履いて、何回もにおいセンサーのデータ収集をしました。データ収集のために、排泄をしてから2時間そのままの状態で待つこともありましたね。

排泄センサーが反応する位置などを確認している様子

今年2023年に入って、開発へ異動されたと聞きました。

 2022年11月からはHelppad2の営業も行っておりましたが、2023年1月に自ら希望して開発へ異動しました。

 宇井さんと1on1を年始に実施したときに、ちょうど秋にリリース予定のHelppad2を開発しており、当時考えていた商品仕様では正直売りたくないと思ったんです。当時の商品仕様は、介護現場での使用負担を極力減らすべく、カバーをなくし、スポンジ状の材質のシートを使っていました。しかしこれではにおいや便が染みついてしまい、そもそも排泄検知ができなくなってしまうのではないかと懸念しました。現場の使用負担を軽減しても、Helppad2の本質である「におい検知」ができなければ意味がありません。

 代表である宇井さんにここまで意見できるのはabaでも少ないかもしれません。ただ、自分は、営業として自分がこのプロダクトを販売し、クレームにつながることが想像できたのと、自ら排泄実験を行っていたからこそ強い意思で「これは売りたくない」と伝えました。
 会社全体としては排泄センサーの開発には注力していましたが、開発メンバーのリソースにシートそのものの開発にこだわることができるケーパビリティがなかったこともあり、自分が開発に異動することを志願しました。開発部では、モノ作りだけでなく開発予算やコストの管理も担当しています。

 限られた予算で開発をする必要があるため、シートの見直しは宇井の知り合いであるプロダクトデザインの専門家である大学教授に相談し、カバーや材質を見直し今の仕様に持って行きました。最終的には宇井にも、これにしてよかった!といって貰えたのと現場で導入して使って貰えているので、あの時に1on1で思いを伝えたのは良かったのかなと思います。また、今回取り組んだカバーやマットを宇井がIVS2023KYOTOで評価されたことは非常にうれしかったです。資金調達の大変さやプロダクトを世の中にリリースする大変さはありますが、ベンチャーにおけるものづくりを楽しんで、仕事をしています。

IVS2023KYOTOで新たに開発した排泄センサーとマットとカバーの上でプレゼンの様子

ベンチャー企業への転職で、得られたことはなんですか?

 正直、やること自体は変わらないかなと思いました。
大手企業では契約書は法務、デザインはデザイナーなどに相談しますが、ベンチャー企業では社外の有識者に依頼し、人に頼りながら切り拓いていくという点では同じです。ある意味、どこでもやっていけるんだなぁということは実感として得られました。

ただ、自分の意思次第で会社が倒産する可能性もあります。資金は少ないので無駄になってしまう開発にお金を使ったり、お客様に大きな迷惑をかけるような不具合がリリース後に見つかれば、経営が一気に傾く可能性があります。

人を採用することの難しさも感じましたね。面接にも何度も参加しましたが、見極めるのは難しいです。新しい人が入社してくるのは楽しいですし、期待もしています。今後は新しい人を迎え入れる体制も整えていきたいですね。

今後abaでやりたいことを教えてください。

 開発者として、Helppad2を秋にリリースすることに集中したいです。
自分のキャリアとしては、開発が終わったら営業にまた異動するのかな?と思っています。介護支援事業では売上を立てることはできましたが大きくすることはできませんでした。Helppad2では「売れる」「軌道に乗る」という経験をしたいですね。

その後は、入社時から考えていた新規事業を手掛けたいです。介護の現場では人の手で記録をとっている項目がたくさんあります。介護現場のDXに取り組み、現場を楽にできる事業に取り組みたいです。

これからabaもどんどん人が増えていくとどうなっていくのか、会社が大きくなるプロセスも経験したいですね。実は今日abaの一軒家の本社に1人でいるのですが、仲間が増えたらあの時「一人でいたんだよ」と懐かしんで話す日がくるといいなぁ、と思います!

2022年に撮影したabaオフィス(一軒家)前の集合写真

abaでは新しい仲間を募集しております。
採用サイトからのご応募をお待ちしております


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?