Abbey -旅するように暮らす、暮らすように旅する-

美術展訪問記,アートや旅の写真を投稿しています。 https://www.instag…

Abbey -旅するように暮らす、暮らすように旅する-

美術展訪問記,アートや旅の写真を投稿しています。 https://www.instagram.com/y.abbey_shintoshin/ https://www.amazon.co.jp/stores/author/B0BDBZ3F2S

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最近の記事

繁田直美 展 -[不在のしるしとしての影]-絵を買う,再び

 4月某日、都内。  日暮里駅を出て、  谷中墓地を通り抜け、  古民家カフェを眺めながら、  その画廊へ。 繁田直美展  足を運んだのは全部で3回だ。まず、仲間たちと、2度目と3度目は、ひとりで。  ウェブサイトで作品を観たとき、作風に惹かれ、ぜひ鑑賞したいと思った。油彩、アクリルと画材はさまざまながら、その抽象画は美しくそして、ふしぎな奥行きがある。  今回の展示はすべて新作だ。鑑賞して「あれ?」と思った。  作風が変わっていた。この展覧会を紹介してくれ

    • 【写真】宮崎の旅 -モアイ像と地鶏と

       神話の旅、の、その前日。  もう、約1カ月も前のこととなった、旅の初日の記録。 宮崎ブーゲンビリア空港  とても風の強い日。  在・宮崎の仲間に、迎えにきてもらって  その足で、日南海岸国定公園内「堀切峠」をめざす。 「道の駅」フェニックス  道を渡れば、  説明にあった、奇岩「鬼の洗濯板」が、眼前に広がる。  東京よりははるかに日が長かったのだけど、夕暮れを気にしながら、次の目的地を目指す。 サンメッセ日南  そこは、  目の前に、青い空と海と、

      • 【写真】東京(目黒川)の桜vol 2.(よければご取得ください - 4/17 16:59頃)

        kindle本2冊目  目黒川を中心とした、2024年春・桜散歩の記録です。  60カットくらいになりましたので、今回もkindle本です。2024年4月17日月曜日16:59頃までは期間限定で無料設定にしています。 目黒川を歩き損ねた!という方は、よければご取得ください。  ※「kindle価格=無料(0円)」であることを、必ずご確認ください。  ※kindleアンリミテッド会員の方はいつでも読み放題です。 撮影場所 ・目黒川(池尻大橋、中目黒)付近(目黒区)

        • 【写真】東京の桜vol 1.(よければご取得ください - 4/15 16:59頃)

           遅く咲き始め、早くも散りゆく東京の桜。咲きはじめ~満開の頃、西新宿から代々木公園までを歩きました。 今回はkindle本に  今回はkindle本にしました。2024年4月15日月曜日16:59頃までは期間限定で無料設定にしていますので、東京都庁や代々木公園の桜を見逃した!という方は、よければご取得ください。  ※「kindle価格=0円」であることを、必ずご確認ください(アンリミテッド読み放題でなく、オレンジの帯のほうが0円購入になります)。  ※kindleアンリミ

        繁田直美 展 -[不在のしるしとしての影]-絵を買う,再び

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        • ギャラリー,イベントで出逢った作品
          73本
        • 旅,写真
          73本
        • 森美術館(六本木ヒルズ)
          19本
        • アーティゾン美術館(京橋)
          5本
        • 【写真】モエレ沼公園、北海道
          10本
        • 丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館
          6本

        記事

          【写真】鵜戸神宮,宮崎空港から成田へ

           神話の旅、宮崎。その最終日。 鵜戸神宮  空港に向かう前に、鵜戸神社へ。  神社の朱色と、青い空と海の美しいコントラスト。  この、異国リゾート風の風景には、目が慣れてきたけれど、  この神社には、やはり驚いた。  岩の入口まで、急な階段を下る。 奇岩と亀石  洞窟を出ると、改めて目に飛び込んでくるのは、特徴的な奇岩。  この神社では「運玉」と呼ばれる、素焼きの小さな玉が売られていて、  説明にあるように、下の写真の「亀石」をめがけて投げ入れる。  風

          【写真】鵜戸神宮,宮崎空港から成田へ

          【写真】青島,青島神社

           旅も、そろそろ終盤へ。  3月某日の、青島と青島神社。 青島  風と空の青さが違う。遠いところに来たことを、改めて実感した朝。  桟橋を渡って、青島神社へ。  鬼の洗濯板。 青島神社  道すがら海岸で拾った貝殻を、  お願いごとをしながら、ここに積んだ。  まるで異国に彷徨いこんだような、椰子の林を抜けて、  お詣りを。  鬼の洗濯板に降り立って、  自然の創り上げた規則的な直線を歩き、磯の生き物探しを愉しんだ。

          【写真】薄暮,都萬神社と西都原古墳群

           日本神話の旅、宮崎から高千穂。  宮崎市から高千穂へ。  そして再び、宮崎市方面へ。 記紀の道 入口  夕刻が近づくなか、記紀の道に車を停める。  晴れている午前中ならば、1時間を費やしたいと思った。その代わりに都萬(つま)神社神社の境内へ。 都萬神社 鷺の神社  都萬神社はまた、鷺の神社だった。  夕闇が迫るなか、空に横切る大きな鳥のシルエット。  その鳥が消えた境内の巨木には、巣とおぼしき茂みがあり、  白鷺の姿を目視することができた。 西都原古

          【写真】薄暮,都萬神社と西都原古墳群

          【写真】天岩戸神社,天の安川原と

           日本神話の旅、宮崎。  高千穂へ。 天岩戸神社  天岩戸とは、  この、天岩戸。 天岩戸神社  ご神体「天岩戸」は、もちろん撮影不可。それ以前に、雨足がひどくなってきたので、写真は、イメージのみ。  傘をさして細道を下り、注連縄が張られた対岸の洞窟から、御神体を見たときには「ここが……」という感慨があった。 天の安河原  雨足の強まる中、天の安河原にも足を延ばしてみることに。  「八百万の神々が集まって相談した場所」。  洞窟、仰慕窟(ぎょうぼがいわや

          【写真】高千穂峡散策と鬼八の力石

           宮崎から、高千穂への旅。  夜神楽を堪能した翌朝は  高千穂の旅。  小雨がぱらつく中、朝の高千穂峡。 高千穂峡  貸しボート乗り場の駐車場に車を乗り入れて、  乗り場へと降りていく。  かなり急な石段からは、まるで糸のように水が流れる小さな滝を臨む。  ボート乗り場から、橋方面。 真名井の滝  次に、遊歩道を上流へと進んでみる。  さきほどの貸しボートが高千穂峡に浮かぶ。  ボートがすすめるは、画面中央のロープの場所まで。 鬼八の岩石  渓谷を

          【写真】高千穂峡散策と鬼八の力石

          【写真】高千穂神楽 (高千穂の夜神楽)

           宮崎市から、高千穂。  高千穂神社・神楽殿へ。 高千穂神社境内の神楽殿で毎晩20時から奉納  通常はそれぞれの集落が、「夜を徹して、33番ある神楽を奉納する」のが高千穂神楽。  ここ高千穂神社境内の神楽殿では、毎晩20~21時に「高千穂神楽」が上演される。 「浅ケ部神楽保存会」の夜神楽を鑑賞  この日の公演は、「浅ケ部(あさかべ)神楽保存会」によるもの。  奉納されるのは、全33番のなかの4番「手力雄(たぢからお)の舞」「鈿女(うずめ)の舞」「戸取(ととり)の

          【写真】高千穂神楽 (高千穂の夜神楽)

          【写真】御池(みそぎ池)、朝

           3月某日、よく晴れた朝。  池のほとりにはじまる、日本神話の旅。  黄泉の国から戻った伊邪那岐命が禊を行い、さまざまな神が生まれたその最後に、左眼から天照大御神、右眼から月読命、鼻から建速須佐之男命の三貴子が生まれた。  その舞台、みそぎ池(阿波岐原森林公園 市民の森 内)。 あっけないほどすぐに辿り着く  写真のとおり、それほど大きな池ではない。しかも探しやすく、車を駐車したその前に池がある、ということに少し拍子抜けした。  ただ、だから神秘的な雰囲気が損なわ

          アートという手段で環境を変える -アグネス・デネス [私たちのエコロジー展]@森美術館

           六本木ヒルズ。  森美術館。  本展覧会には、すでに何度も足を運んだ。  開催は今月末まで。これから、特に印象に残った作品とその理由を、手短に紹介していこうと思う。 アグネス・デネス  本展には、アートを以て抗議を示す作品も数多く展示されている。ダイナミックで、そして洗練を感じたのが、アグネス・デネスの作品だ。 「小麦畑―対立:バッテリー・パーク埋立地、ダウンタウン・マンハッタン」(1982)  タイトルをヒントとすると、この1枚の集合写真のパネルからは、「も

          アートという手段で環境を変える -アグネス・デネス [私たちのエコロジー展]@森美術館

          意味を纏った後に見えるもの -山本雄教(グループ展「ART NOW→FUTURE」)

           某日、銀座シックス。  蔦屋書店 銀座の展覧会で、面白い経験をした。 グループ展「ART NOW→FUTURE」(-3/6)  アーティスト・山本雄教の作品。 遠目からは、ピクセルのようだが  ドットで描かれているような、これらの絵は  近づいてみると、敷き詰めた1円玉の上を、なぞって描いたものだ。  子どものころ、そんな遊びをしたかもしれない、と、まずは、なつかしさを覚える。 既視感のある有名作品のシルエット  こんなふうに、  ああ、どこかで見

          意味を纏った後に見えるもの -山本雄教(グループ展「ART NOW→FUTURE」)

          アーティゾン美術館(京橋)を巡る

           アーティゾン美術館@京橋。  年間パスポートも入手し、たびたび訪れている。 冊子をガイドに、館内をめぐる  こんなすてきな冊子が配布されていた。  この冊子を参考にしつつ、館内を巡ってみる。 大階段  入口を入ると、こんな大階段に迎えられる。  このテラゾ(人工大理石)の床の白い線は、地平線をイメージしているという。  階段の横には、エスカレーターも。  階段の横はカフェで、上はショップだ。ミュージアムグッズは、比較的安価でおしゃれなものが多い。 コイン

          身体性,関係性とSoh Souen(ソー・ソウエン) -既に終了した2つの展示から

           昨年末と1月に、Soh Souen(ソー・ソウエン)の作品を観た。 「Let us see what you see.」(-2/17)  個展「Let us see what you see.」(-2/17)@銀座 蔦屋書店    展示室に、均等に展示された大きなポートレート。  網がかかったような、または欠けたようにも見えるが、  近づいてみれば、絵を構成しているのはピクセルだ。  貼り絵のようにも見える。  ぼやけたように見えるポートレートのピクセルは、その

          身体性,関係性とSoh Souen(ソー・ソウエン) -既に終了した2つの展示から

          群衆,遠吠え -Yu Seto「HOWL」@銀座 蔦屋書店(-2/16)

           遠吠えするオオカミ。  親とおぼしき1頭と、  おそらくは子供たち?  Yu Seto「HOWL」@銀座 蔦屋書店(-2/16)彫刻家・瀬戸優の新作4点。  その等身大の野生動物の姿はリアルで、テラコッタで創造されたものだとわかりながらも、あたたかな血が通い、息づかいが聞こえてくるかのように、感じられてしまう。  遠吠えとは、コミュニケーション。  展示作品の周囲には、こんなふうにカフェに集う人たちがいて、彼らの多くは、スマホやPCの液晶を見ている。  彼ら

          群衆,遠吠え -Yu Seto「HOWL」@銀座 蔦屋書店(-2/16)