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なぜ自分がADHDだと思い始めたのか その1

今年の2~3月にかけて、クラウドソーシングサイトに登録し仕事を探していた。
コロナ禍以前にも在宅ワークをやっていたが、その頃とは様変わりして、「初心者向け」とうたっていてもマニュアルがものすごく複雑で、文章を読み取って作業するのに【初心者向け仕事なのに】かなりのスキルを要求される仕事が増えていることにびっくりした。pcのスキルよりも、摩訶不思議な文章を読み解くスキルが要求されたのだ。

とりあえず、自分にできそうなデータ入力やデータ収集などの仕事をいくつかピックアップして、契約前にテストを受けてみたが、ことごとく「落とされた」。
だいたいがGoogleスプレッドシートを使うので他の方の進捗状況もわかったりする。
チャットツールで他の方とクライアントとのやり取りも見えるので、マニュアルが理解できない自分に落ち込むと同時に「みんなこの仕事ちゃんとやっているんだ・・・すごいなあ」と驚くばかり。

数々のパソコン関係の検定をパスし、人にも教えていた自分が初心者向けの仕事ができない。簡単(だと言われる)作業をこなすのに必要なマニュアルの読解力がないとは・・・。これはスキル云々を言う前に自分の「器質的な欠陥」なのではないかと思い始めた。

このこととADHDがどう結びついたのか、その辺の記憶がちょっと欠けている。


さらに、自分の性格が「せっかちすぎる」ことが最近すごく気になっていた。ひとつ用事を足そうとするとなぜか別なことが突然思い浮かぶ。そして気持ちがそちらの方に行ってしまい、もともとしなければいけなかった用事のことはすっかり忘れている。

また、「ものがよくなくなる」事も気になりだした。これは以前からで、おっちょこちょいで忘れっぽいのだとずっと思っていた。例えば、楽しみにしていた外出の時につけるお気に入りの指輪を、用事が終わった帰り道にどこかで外す・・・ことまでは覚えている。もしくは帰宅して手洗いをした時に外す・・・ことまでは記憶があるのだが、その何日か後にその指輪をしたくなって「・・・・ないッッッ!!!」と慌てる、その瞬間まで指輪のことを忘れている。これは単に性格の問題ではなくもっと根深いところにある、器質的な問題なのではないかと思うようになった。


人間関係のことも気になっていた。ある人と親しくなり、一度お茶をした。音楽の話で盛り上がり、今度会う時はカラオケにいきましょう!と言われ、自分としてはかなり久々のカラオケのお誘い、そして自分をわかってくれる人と友達になれたと思い込んですっかり舞い上がってしまい、その人と別れたその日のうちにカラオケアプリをスマホに入れ、早速練習を始めた。そのことをその人に伝えたところ、文章ではなくたったひとつの絵文字で返事が来た。
(もしかして・・・引かれたかな・・・)と思ってしまった。それ以降その人から連絡が入ることはなかった。嫌われたかどうかはわからない。でも、多分もう相手からメールが来ることは(自分から送れば返事は来るだろうと思うが)ないだろうと確信した。それ以前の人間関係でも似たようなことがあったから。
これは自分のせっかちな性格ゆえのことだと思っていた。そういう気持ちが最近強くなっていたことは気になっており、ちょっと普通じゃないかも、と感じていたのである。


そして、何かを検索していた時に偶然「ADHD」という言葉とその意味、症状、子供だけでなく大人にもあること、などを知り、自分のこれまでの性格・行動・人間関係で「どこか変じゃないのかな・・」と思っていたことがストンと腑に落ちた。

自分がADHDではないかと思う行動、性格、人間関係を思い出したらもう堰を切ったように次々と出てくる。読みやすいように整理することができるか自信がないが、また書き留めておこうと思う。(つづく)