見出し画像

「支出が先!税が後」のいわゆるスペンディングファーストについて考える!

MMTでは税金が先に来るのではなく、支出が先にあってその後に税金が来る事を説きます。いわゆるスペンディングファーストと言われるものです。普通に考えたら…

そりゃそうだ!

となるような当たり前の話だったりします。日本円でしか税金を受け付けていない以上、政府が日本円を先に配布しておかなければ…

日本円で税金を払えません!

何も無い状態で「明日から円で払ってね。」と言われても不可能です。

しかしです。この話をするとMMT否定派の人はなぜか、話を過去に持って行こうとします。というのも現在の円の発行を・・・

過去の資産の裏付けにあると考えているからです!

例えば、現在の円なら戦前、戦中までの円で、それより前なら江戸時代の小判等です。その前は・・・という感じです。でもそれは・・・

辻褄が合いません!

通貨の単位も違うし、価値も違います。等価ではありません。さらに言えば、もし過去の資産分だけ通貨を発行したのが仮に正しいとしても・・・

その後に増えている説明が付きません。

さらに・・・

過去にドンドンさかのぼっても結局・・・

いつかどこかで、誰かが何かを通貨と決めないと永遠に通貨は誕生しません!

否定派は自然と生まれた。いわゆる商品貨幣論を提唱してくると思いますが、商品貨幣論が正しくても税金が先にはなりません。なぜなら・・・

先に通貨として何かが広まっていないとダメだからです!

つまりMMT否定派、主流派の経済学のベースである商品貨幣論でもスペンディングファーストは成り立ちます。結局、政府が税を手に入れる方法は2通りしかないからです。

1.政府自ら貨幣を発行しそれを税と定めるか。

2.民間で流通浸透している何かを税として定めるか。

です。良くMMT否定派は過去に年貢等のコメなどが税だったとのを根拠に信用貨幣論、租税貨幣論、スペンディングファーストを否定しようとしますが、むしろ以下のように考えたほうが筋が通ります。

1.債務と債権の記録としてコメが貨幣となっていた。しかし地域は限定されます。

2.コメに目を付けた時の権力者(もしくは共同体)がそれを税とした。

3.税として定められたことで多くの人が欲しがるようになったため、耕作地を増やしていきコメが全国的な通貨となった。

この考えでいくと現在、コメが通貨として流通していない説明が付きます。もし通貨が自然発生的に生まれたのなら、皆が価値あるモノと認めたコメが主流とは言わずとも第二通貨のように流通していないとおかしいと思います。権力者の通知でいとも簡単に皆の意識が変わるということは・・・

そういうことなんでしょう(^-^)!

以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。スキ、フォロー、サポートして頂けたら幸いです。スキはなるべく返します。フォローは必ずフォロバします!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?