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1度でもインフレが起こったら止められない!という意見について〜じゃあ逆は可能なの?〜

緊縮的な方やMMT否定派の方から良く耳にする言葉です。民主主義の国で財政を出せば政治家は人気取りのためにドンドン財政を出す!そして、高率のインフレになっても止められずハイパーインフレに…みたいな感じです。要はMMTではインフレ率が一定程度超えたら歯止めを掛ける緊縮をやるんだよね?でも多くの国は民主主義だよ。そんな国民に不人気な政策を簡単に取れるのか?と言いたいのだと思います。でもこの意見そのものこそが…

民主主義の否定ではないのか?

となります。国民の大多数が継続して欲しいのならば、それが民意ということになります。それがけしからんという事とは民主主義の否定と同義です。となると、緊縮派やMMT否定派の理想は…

独裁国家が理想なの?

となってしまいます。なので、前提からおかしいのは重々承知の上でインフレが止められないのならば、その逆はどうなんだ?って事になります。この言いぶりではデフレは簡単に止められると言いたげです。これに関しては論ずるまでもなく…

全然止められてないよね!

となります。それは体感で分かると思います。10年、20年、30年とデフレが続いてます。全然歯止め掛かってません。なお、たまにもうデフレは終わったとか言ってる人いますが、そういう人は瞬間的な数値やグラフの見方を間違えているだけです。100歩譲って仮にそうだとしても10年以上もデフレのまんまでしたよね?結局、彼らの言い分を考えると・・・

インフレもデフレも簡単には止められない! 

ことになります。恐らく緊縮派、MMT否定派の人はそういったそこまで考えとはおらず、単に財政出動論に反論したいがために言っているだけだと思います。しかしです。実はインフレもデフレも簡単に止められないは・・・

ある意味、正しいかもしれません!

なぜなら、経済活動は人間が行う行為です。人間誰しも間違えますし、完全に正しい行為ができるわけではありません。であるならばです・・・

何か1つの思想、イデオロギーで考えを固めてしまうのは良くない!

と言えます。そうなってしまうと考えが硬直してしまいます。例えば、財政規律に囚われてしまうとか・・・はたまた新自由主義の考えに囚われてしまうとかです。間違っている、軌道修正しなければならない時に考えを変えられず、どんどん泥沼にハマってしまうことになります。だからこそ・・・

MMTはとても良い理論になります!

なぜならです。

MMTには基本的にイデオロギーがなく、政策論も少ない(JGPくらいが唯一の政策論的内容)ものになります!

他の理論は少なからず、設計論的な物が含まれています。例えば共産主義は革命によって資本家を倒し、資本を労働者が共有するものだったりです。逆に自由主義は自由に競争することで、社会全体が良くなるというものだったりです。その点、MMTは貨幣論に内容が特化していますし、未来予想ではなく現在の貨幣のシステムについての理論になります。なので、MMTを元にすれば・・・

その場その時の状況を見て経済を考え、運営することが出来る!つまり臨機応変に対応出来る!

ことになります。他の理論ではどうしても付属している設計論が邪魔してしまいます。

経済というのは難しいです。確かにインフレもデフレもコントロールできないかもしれません!しかしです。難しいからと言って・・・

何もしない!放置する!

のは絶対に間違っています。難しくても足掻かなくてはなりません。

世界情勢は今後どう考えて厳しいものになります。臨機応変に対応していかないとこの先、本当に・・・

生き残れないかもしれません!

以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。スキ、フォロー、サポートして頂けたら幸いです。スキはなるべく返します。フォローは必ずフォロバします!



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