不妊治療のあたりまえ in New York

不妊治療っていう響き、なんか違う気がするんですよね。

英語で言うとFertility Treatment という言い方をするんですけれど、直訳をすると、”受胎能力の治療”で、日本語だと ”不妊”だから”負”の要素があってなんか時代に合っていないな〜と言う感じ。

なんの時代?って言うとさ、
不妊って、自然に妊娠をすることができない人のための治療、と言う感じがするでしょ?それはそうなんだけれども、今はできるかできないかの前に、

個人の個性、チョイスというような主体性の方が重要だと思うのよね。
なんなら不妊、というより妊活治療と呼んでくれた方が嬉しい。

この不妊治療てすごいニューヨークでもポピュラーで、やった人は結構隠さず公にしている。

若くて、でもなんかの体のコンディションでIVFとかをやる人は、体の不具合があるというよりも個性と認識したいだろうし、
(不具合、と思っていたとしてもさ、ポジティブなマインドで臨んだ方が成功率も高くなるわけじゃん)

男性も、女性もキャリアだったり自分のやりたいことを優先してしまう人が多いのもニューヨークで、そういうライフプランも自分でチョイスしているわけだから、ある程度歳を重ねて家族を作ろうと思っている人に対しても、自分のチョイスで”不妊治療”を利用する人もいる。

男性同士で子供を持ちたいとか、女性同士で子供を持ちたいという人ももちろんたくさんいて、これって日本ではまだ受け入れられていないかもしれないけれど、こちらでは相当あたりまえです。
うちのオフィスでも2組の女性カップルが精子ドナーと体外受精で家族を作っているし、シングルマザーでIVF/精子ドナーの人もザラ。
私がIVFしているって同僚に言った時は、ゲイカップルの人も実は今やってる〜って言ってたし。 

なんか、日本だと隠したいとか、恥ずかしいみたいな認識が少しあるような感じがするんだけど、こちらだと普通に歯医者に行くぐらいの感覚でシェアしている気がします。

男性って、妊娠するのが自分ではないし、女性の方が圧倒的に大変だなあ〜とは思っていたけれども、男性のみが子供を欲しいと思ったら、卵子提供者と代理母が必要なわけで。

卵子ドナーって、精子ドナーと比較にならないほど高いし、代理母も桁が違うぐらい高額なので、こういう時、同じ値段でチョイスが多いのは女性だなあ〜と思ったりもします。

不妊治療っていう理由でそもそも作られた技術なのだろうけれど、今使われているこの技術って、

自分が生まれつき持ってきたものだったり、変えることができないコンディションを受け止めた上で、どうなりたいか、どういった生活をしたいかを叶えるためのツールだと思うんですよね。

なので、”不妊”という日本語、なんだか昭和な感じがするなあ〜。

そんなわけで、自分のチョイスの一環として頑張りましょ〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?