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居候と言いたくない心境

彼はあくまでも「居候」というだろうけれど、3ヶ月経過してみて、わたしの中ではこれは「同棲」に限りなく近い。

現実的な面だけを見ると、たしかに「居候」に分類はされる。

  • 彼から生活費や食費はもらっていない

  • 彼の洋服と靴は必要最低限だけをわたしのスペースを間貸しする形で置いている

  • 家事など家のことは一切分担していない

これだけを書くと完全に「居候」なのだが、なんだかこの言葉がしっくりこないのだ。

「居候」となると「居候する側(A)」と「居候される側(B)」という状態なわけで、Aのほうが肩身が狭い、AとBの間で上下関係がある感じにみえる。でも、少なくとも彼が肩身が狭そうに感じているようには見受けられないし、彼とわたしの間で上下関係はない。さらに言えば、彼は経済的に自立できていないわけではなく、むしろわたしよりも存分に自立している。居候しなくても生活できる。なのでわたしは彼を「養っている」なんていう感覚は微塵もない。

家のことは確かに分担はしていないが、たまに頼む用事(出勤する際に総会出欠表を代わりにポストしておいてとかいう雑用)は普通にやってくれる。そして何よりわたしが彼に家事をしてほしくない(わたしの思い通りにしたい)から、頼んでないだけだ。

「同居」という表現になると、これはあくまで「一緒に住んでいる」という事実だけのはずなので(男女とかも関係ない)、それはそれで何か違う。お互い仕事をしているので、行動そのものは好き勝手にしている状態だが、別にお互いに関心がないわけではない。夜ご飯はわたしたちの中ではデートの一環であり一緒に食べている。飲み会やその他の予定が入ったときだけ別行動なだけだ。寝るときも、最終的には必ず一緒に寝ている。

ここまでくると、やはりこの関係は「同棲」なのではないかと思えてくるのだ。

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週末に大阪で会社の部下の結婚パーティに出席しなければいけなくなったとかで、珍しく1週間一緒に過ごしている。

寝起きの朝、ベッドで微睡みながら「あ、今日絶対ATMに行って新札に変えてこなきゃ。祝儀袋も買って帰ってこなきゃ。」なんてことをつぶやいていた彼。

出勤準備をしながら「そういえば、ご祝儀を包む袱紗はあるの?」と聞いたり。「筆ペンってある?」と聞かれたり。

こういうやり取りをしているだけでも、「やっぱり『居候』じゃなくて『同棲』だよな」と思ってしまうのだ。

細々とつぶやいているだけですが、読んでウンウンうなづいたりしてくれる人がひとりでもいればいいなと思って綴っています。もし何度もうなづくことがあったらサポートいただけると感動します!サポート代金はプレミアム代及び他のクリエイターの方のサポートに回します!