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【展覧会レポート】ある画商とともに味わう🎨「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」

アコースティガイド・ジャパンのnoteへようこそ。

アメリカ・マサチューセッツ州第二の都市ウスター。
この地にあるウスター美術館は、19世紀末、町の名声を高めるためには、芸術こそが必要と考えた地元の名士と地域の人々によって設立されました。
古代エジプトやギリシア・ローマ美術にはじまり、ヨーロッパやアメリカの絵画彫刻、そして日本の浮世絵や武具、さらに現代美術に至るまで、まさに「美術の百科事典」ともいえるような幅広いジャンルのコレクションで知られています。

―印象派のコレクションが初来日!

クロード・モネ《睡蓮》1908年 ウスター美術館
(内覧会にて特別に撮影)

優れたコレクションのなかでも、特に注目すべきは印象派!ウスター美術館は、開館当初より、同時代の美術として印象派の作品を積極的に収集してきました。かの有名なモネの《睡蓮》の連作ですが、一番最初に収蔵した美術館が、このウスター美術館というから驚きです。購入に際してパリの画商との生々しいやりとり(複製)が本展に出品されていて、普段見ることのできない作品の裏側ともいうべき側面が、なかなかおもしろかったです。

チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》1888年 ウスター美術館
(内覧会にて特別に撮影)

ほとんどが初来日というウスター美術館所蔵の印象派の作品。モネやルノワールといったフランスの印象派だけでなく、ドイツや北欧、そしてアメリカの作家による作品も本展に出品されています。
日本でも、ヨーロッパに留学した画家たちが、母国に印象派を持ち帰り、広めたことはよく知られていますが、アメリカでもそうでした。「ザ・テン」と呼ばれるアメリカの印象派グループがそうです。本展ではこれまであまり紹介されることなかったアメリカの印象派にも触れることができ、数多ある印象派展とは少し異なる趣をご堪能いただけます。

ー音声ガイドではある画商が展覧会をご案内!

さて、音声ガイドで展覧会をご案内するのは、ある画商…。ダンディなお声で、作品の見どころを的確に教えてくださいます。手前味噌で恐縮なのですが、コツコツと背後から歩み寄ってそっと声をかけてくれる感じだとか、その音響効果がすばらしく、本当に二人で展覧会をめぐっているような錯覚に陥ってしまいました。
ある画商に扮するのは、声優の速水奨さん。本展オフィシャル・サポーターの鈴鹿央士さんも、スペシャルナビゲーターとして音声ガイドに初挑戦してくださいました。ぜひ会場でお楽しみください!

ーウスターといえば・・・

余談ですが、展覧会鑑賞後のお楽しみ、グッズ売り場で目を奪われたのがこちら。「ウスター展ソース」!

「ウスター」と聞いて真っ先に、ウスターソースを思い浮かべたのは、私だけではなかったようです…😅(スガ)

ー展覧会概要

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
会場:東京都美術館
会期:~4月7日(日)
※土日・祝日及び、4月2日(火)以降は日時指定予約制(当日空きがあれば入場可)
休室日:4月1日(月)
開室時間:9:30~17:30 (金曜日は20:00まで)
     入室は閉室の30分前まで
【郡山展】郡山市立美術館 2024年4月20日(土)-6月23日(日)
【八王子展】東京富士美術館 2024年7月6日(土)-9月29日(日)
【大阪展】あべのハルカス美術館 2024年10月12日(土)-2025年1月5日(日)

―音声ガイド情報

展覧会会場入り口にて、専用ガイド機を気軽にレンタル!
収録時間:約35分
貸出料金:お一人様1台 650円(税込)
※アプリ配信でのご提供はありません
サンプルボイス試聴はこちらから

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