痣
痛いと安心する
腕を切らなくなってから代用するかの様に腕を掻きむしる様になった
内出血した腕はみるみるまに痣みたいな色だらけになって爪先で皮膚の表面を抉った傷痕はお風呂に入れば気持ち良く沁みる程で。
噛んで欲しいと願うのも腕を掻きむしるのも、腕を切る以外に自分のストレスの放出方法が満足に見つからないからで、痛みや沁み渡る様な痛みが無いと、なんだか上手く明日を過ごせない気がしてしまって。
消えて逝く痣達が寂しくて沢山の後ろ髪を掴もうとしても痣は最も簡単に通り過ぎて仕舞う
また掻きむしって出遭いたいのに衝動的にパニックになって泣きながら掻きむしった痣には到底及ばず、
頭の中で腕に包丁を振り翳す自分が嗤って居た。
今日も1日お疲れ様でした
またあした
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