見出し画像

DESC法

DESC法
 
前回は自他ともに大切にする表現方法であるアサーションについて記載しました。

 アサーションとは相手と自分の立場や権利を大切にしながら、自分の意見などを適切に表現していくものです。
もともとは1950年代に行動療法のひとつとしてはじまったと言われており、その後1970年代にアメリカでの公民権運動で広がったとされています。そして現在の日本でも学校や企業のなど様々な場所で活用されています。

今回は、アサーティブな表現方法としてDESC法について書いてみますね。
 
まず、DESC法 とは「describe」 「express」「specify」「choose」のそれぞれの頭文字をとったもので、具体的にどのようにして主張するのかを考えるときの台詞作りとして用いられます。
 
D:describe (描写)
状況や相手の言動などの事実や事柄を描写します。
E:express(表現)
状況や事実に対して自分の気持ちをあまり感情的にならない程度に伝えます。
S:specify(特定の提案)
相手に望む行動や策を提案します。
C:choose(選択)
提案したものが実行された時とされなかった時の両方の結果をどういう行動をするのか、相手が選択できるような具体的な選択肢を伝えます。
 
実際には、この順番どおりでなくてもよく、また全てを活用しなければならない訳でもありません。状況に応じてアレンジが可能です。
 
例えば、
ママ友からのお誘いを受けているものの、気乗りしない状況。
D:いつも食事に誘ってくれてありがとう。
E:実は最近調子が不安定で、少し家でゆっくりしようと思ってるの。
S:調子が落ち着いたらまたご一緒させてもらえませんか。
C:そうすれば、私も調子のいい時にゆっくりと落ち着いて食事が楽しめると思うし、もしくは今日10分程度で帰るので良ければ可能だけれども。

なかなか自分の思いを上手に伝えることに難しさを感じる場合は、DESC法を活用して練習してみてはどうですか?

では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?