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仕事編-2-

そうして6年間販売員を経験したのちに、自分の確固たるものが欲しいと気づき、
元々夢だった企画デザインの部署へやっと移動届けを出したのでした。
移動するにあたりパターン(洋服の型紙のこと)の実技テストがあったのですが、幸運なことに仲のいい同い歳の先輩が企画室にいて・・・
家にまできて色々と教えてくれました。この時26歳かな。

ついに小さい頃から大好きだったものづくりを仕事としてできる!
この頃から『職人』に強い憧れを抱いていました。
多分最初に働いたセレクトショップの影響なんだと思います。

パターンって数字と睨めっこで、思い描いている形に近づけるには原型から展開しながらバランス良く作っていくんですが、それがとても楽しかったです。
一人で謎を解いている感覚。

この時の同僚の先輩たちは職人肌で本当に凄い人達ばかりでした。
ものすごく綺麗にパターンをひく先輩が作った服は緻密な計算がされており、ハンガーにかけてだけでも誰かが着ている立体感・・・
パタンナーといっても技術は人それぞれで、癖が出てしまいます。
同じブランドで何人もパタンナーは要らないかもしれません。

自分が作った仕様書を工場に出した後、工場から問い合わせの電話がかかってくる初めての瞬間・・・よく覚えています。
誰かとものづくりをするのって楽しい!って感じました。

自分のデザインした服が上がってきたときの高揚感は今もあります。

責任を伴い辛いことも多いですが、やめられないお仕事ですね。

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