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当たり前を疑うのも大切です。カロリー制限ダイエットのリスク

先日、あるテレビ番組でダイエットプランナーと称する女性が言ってました。

摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太る

彼女推奨の食事により摂取カロリーを1500kcalに制限して、運動によるエネルギー消費で、無理なく楽しくダイエットしよう!
と言う内容でした。

テレビでは聞き流してしまう程、日本に根付いてしまっているキャッチフレーズなのかもしれませんが、これが日本人トレーナーの知見だとすると本当に危険だと感じたので共有の為にノートします。

何らかの資格を取得しているとのダイエットプランナーの彼女でしたが、

そのカロリー計算式が1900年代初頭に作られたものだと知っているのだろうか?

また、カロリー摂取と消費バランスの根本的な知識として、カーネギー研究所による研究データを知っているのだろうか?

さらに、カロリー制限方におけるリスクについて、1944〜1945年にアンセル・キーズ博士によって行われた研究を知っているのだろうか?

*大切な部分のみをお伝えしたいので、上記のお調べ頂けますと幸いです。

そもそも、カロリー消費はホルモン支配です。
カロリー消費を調節できるのは“運動によるエネルギー消費のみ”です。
ここで問題になるのは、現在の科学では、摂取カロリーに制限をかける上で、新しい骨や筋肉、爪や髪の形成や脂肪の蓄積など、代謝過程に必要なエネルギーの振り分けを計測する事が出来ていないと言う事です。

つまり、計測不可能なカロリーの消費量が存在するにも関わらず、運動による消費量だけを想定して突然1500kcalに制限する事にリスクがあるという事です。

また、研究データとして、摂取カロリーの増加と体重の増加に相関関係はない事も分かってきてもいます。

摂取カロリーを30パーセント減らすと消費カロリーも30パーセントの減少がみられ、結果的に体重の減少は最小限にとどまるのです。

この反応は、カロリー消費がホルモン支配である事から、生命を維持する為の生理反応だと考えられます。

安易なカロリー制限によるダイエットは、せっかくの努力を無意味な物にしてしまう上に、健康上のリスクを伴うという事なのです。

摂取カロリーの制限によるリスク

安静時代謝の減少
心拍の減少
心拍出量の減少
体温の減少
症状
耐久力半減
疲れやすく
めまい
髪の抜け落ち
爪の割れ
集中力の減少
寒気

これらの症状は、アンセル・キーズ博士の研究により、一日3000kcalの摂取者が1500kcalに制限された事で、引き起こされた被験者の症状です。

この条件は、冒頭のダイエットプランナーが推奨しているのダイエット法と同条件なのです。

摂取カロリーを制限する事による最悪のリスクは、たんぱく質が燃焼されやがて死に至ります。

こう言った内容のダイエット法がトレーナーの知見としてテレビで放送されている事実を踏まえて、消費者も自身の目的に合わせた知見をもつ事が重要です。

私には学歴はありません。博士でも専門医でもダイエットプランナーでもありませんが、ラボでの研究を続けながら毎日新しい情報を収集する努力をしています。

たとえ、30年前に医大を首席で卒業したお医者様の知識でも、現在の研究論文で覆っている常識が沢山あります。
人の身体は、まだまだ解明されておらず、人体を相手にするお仕事の方は、日々の研究や最新の情報を集める事が最も重要なのではないでしょうか?

AddElm
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