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映画 ペンタゴン・ペーパーズ

映画 ペンタゴン・ペーパーズをみた。

どうしても日本に引き合わせて考えてしまい、ネタバレになるので、”何を”とは書かないが、メリル・ストリープが決断するところで泣けた。感情は瞬発的ではなくなだらかにわりかし長く続いた。

日本の報道が権力迎合的なことについて、報道機関やジャーナリストのみが責めを負うべきではないと私は考える(普段さんざん文句を垂れまくっているのだけれども)。読者や視聴者、つまり、われわれが、ジャーナリストらの命がけの報道を受けどう行動するのか。「どうせいつも通りしらーっとしてるんでしょうあんたら?」「せいぜいネットでなんかつぶやくだけじゃん?」とそこはかとなく認識されているのであろうし、実際そうだ。となると、彼らが守られる可能性はより低くなり、よって、よほどのもの好きでない限り奮起することはないだろう。

※アメリカの報道もいまだへんなところたくさんあるけどw

終盤では、あの時代における女性の立場が強調されていく。もちろんあぶりだされるべきテーマであるが、だからこそ、難儀したのではないかと想像する。大きなテーマが複数あるとぼやけるので。さすがにうまくストーリーに馴染んでいたようであったがもし現代、2022年に制作された映画であればまた少し異なったアプローチになったかもしれない。

以上




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