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アドレリアン・パパの子育て書評

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パパの立場として、子育てに役立つと思った本の書評、というより、読書感想文を書いています。
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2015年10月の記事一覧

『幼児教育の経済学』(ジェームズ・J・ヘックマン)

友人に紹介されて、読みました。
ヘックマンさんは、ノーベル経済学賞なんですって。

ヘックマンの主張は、次の二つです。
・認知的能力(学力)は将来の年収とは関係なくて、非認知的能力の方が大事
 (=良くある、IQよりEQと言うやつ)
・幼児期の教育が一番投資対効果が良い

教育政策を語る論文なので、「米国の限られた教育予算は幼児期教育に重点的に配分すべき」という結論なので、こうなります。親がどうす

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書評:『あきらめない』(村木 厚子)

「年金機構へのサイバー攻撃の責任を取って村木事務次官に訓告」との新聞で読んだので、村木さんを調べてみたらこの人だった。

高知大学出身で、訓告処分等を受けつつも、事務次官(省で一番偉い人。官僚のトップ)になっている人。『凛の会事件』で冤罪で捕まり、無罪判決をうける。職務に復帰して、官僚の最高到達点たる事務次官になる。でも、サイバー攻撃でまた訓告。「めげない人だな」と思いました。

「異動になって、

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書評:『「学力」の経済学』(中室牧子)

「教育はエビデンス・ベースで語ろう」という主旨の本です。

親なら当然知っているとよい教育関連の論文をきれいにまとめてくれているアウトリーチの本です。子どもをお持ちの方であって、この手の話を読んだ事がなければ、おすすめです。

ちなみに、
・ご褒美で釣っても「良い」
・褒め育てしては「いけない」
・ゲームをしても暴力的に「ならない」
が学術的に証明されたことだそうです。

ビックデータや、リーン・

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アドレリアン・パパの子育て書評:所信

私、アドレリアン・パパ、の趣味は昨年から読書でありまして、本格的な読書歴は1年ほどになりました。1年ほど週に1冊ぐらいのペースで読書をしております。

子育てのために本を探していて、アドラー心理学に出会ったのもその一例です。私の、頭の意識の中の多くは子育てなので、子育てに役立つと思うような本を多く読みます。私が子育てをする上では、本を読んだ事が役に立った事も多くありました。

しかしながら、そのよ

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