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大坊珈琲に憧れて

2007年のとある日、表参道をふらふら散歩していた時に、ふと目に入った大坊珈琲、そしてそのコーヒーを飲んで以来、深いコーヒーの味わいと心地よいおもてなしを感じたい時によく通っていました。その後2013年に惜しまれながら閉店となって、その当時からコーヒーは好きだったのだけれど、閉店後の方が、その偉大さをネットの口コミ、本、映画なんかで知るようになり、もっと通っておけばよかったなと。

よくこの日記でも点滴と書いていますが、これは大坊珈琲の見様見真似でして、本格的にコーヒーを毎日のように淹れるようになった当初は、その日に焙煎された豆でかつ深煎りの時だけ点滴で、中~中深煎りは酸味が気になるので、最初の30秒は点滴、あとは普通にドリップのように使い分けていましたが、ある日、気づきました。中~中深煎りも最後まで点滴で落としても、決して酸味や雑味が引き立つわけではなく、むしろその豆の個性が引き立つのだなと。それ以降は焙煎から日が経っていない豆は最初から最後まで点滴にしています。焙煎から日が経ってくると、最後まで点滴に耐えられず、入れている途中で豆が崩れてきます。

この淹れ方はとてもお勧めなのですが、欠点は時間がかかるのと、誰かに見られると緊張がもろに出ます。蚤の心臓の私としては、苦しいところ。ただ、点滴に集中できている時は、無心でコーヒーに向き合っている感じがして、心地よい時間です。

こちらは大坊勝次さんの点滴。時間がゆっっくり流れているのが実感できて、見とれてしまいます。明らかに私のとは違いますし、これを目指していきたいなと。

大坊珈琲は今は無いですが、働いていた人たちのお店はいくつかあります。私もネットで検索しまくって、いくつかのお店に行きました。

恵比寿のCoffee Tramのお店から下北の「うず」として開店されました。恵比寿時代は職場が近かったこともあり、よくうかがっていて、今も下北のお店に時折うかがいます。コーヒーだけでではなく、言葉の才能がある方のようで、提供している珈琲からインスパイアされた物語をメニューで読むことができます。

富士見ヶ丘に散歩がてら、伺いまいした。開店前に誤って店内に突入してしまったのですが、快く受け入れていただき、美味しいコーヒーを頂きました。

九州に出張した時に、原口珈琲のためだけに自腹で山口に途中下車。暑い中、道に迷いつつ、たどり着いた珈琲とそのするどい苦みは今でも記憶に残っています。最近は日本酒とのコラボなど、新しい珈琲の形を模索されているよう。

南柏と実家が近いにも関わらず、まだ行けていないCaferhythm。マストゴーのお店です。

2~3回うかがっていて、実は昨日もうかがってきました。気配りがあって、とても丁寧。そんな性格が珈琲にも出ていて、深煎りの珈琲を楽しみたいときに伺っています。

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