見出し画像

第一歩目は香川県高松市から

早速、秦さん登場

PCRなど感染対策しっかりして、
「出会った人と作っていくぜ!~四国編~」決行。
21年1/31香川県高松市に到着。

香川といったら¨うどん¨でしょ!

ってなことで早速、竹清(店)のうどんを食らう。コシが違うよ~のど越しが違う~やっぱり!(いってみたいだけ)
香川ではうどんばかり食っていたなぁ(笑)

うどん食って、そうそうに事前に繋がっていた香川県の琴平在住の俳優 桐子カヲルさん、そしてなんと秦さんがきてくれた。
秦さんは愛媛在住だ…わざわざきてくれたらしい…。

¨え?なんで?¨

と聞いたら、秦さんは涼しい顔で

「初日だしね」

有難い~~嬉しい!
(でも後々知ることになる。この秦さんという人間の変態的行動力を…)

桐子カヲルさんとの繋がり

桐子カヲルさんは昔一度だけ共演したことがあり、その時自分は東京の劇団に所属していて、桐子さんは大阪の劇団に所属していた。

そこの座長同士が繋がっていて、ある時、桐子さんの劇団の座長が東京で公演することになり(今は亡き劇場タイニイアリス😢)自分はその公演に出る事になった。

寺山修二の「レミング」そして白塗り…人生で初白塗り。

全く関係ない話しだけど、初白塗りの自分は白塗りというものを勘違いして身体の毛という毛を全部切って剃った。頭は当時スキンヘッドだったからいいとして、全体毛、眉毛、まつげに至るまで…服着てても変な感じで、特に目は違和感が激しすぎた。人間は毛に守らていると実感したなぁ(当時の劇団の座長には心底呆れられたが…)

話しが脱線してしまった(笑)

その公演で共演して、大分経ってFacebookで繋がった、、、でも申し訳ない事に自分は桐子さんの事を覚えていなかった。
白塗り公演の当時の自分は本当に周りの事をみてなく、¨とにかく自分一番!¨のチョー勘違い野郎だったので許して下さい、桐子さん。

芝居始めてすぐ位の公演だったから、かれこれ十何年ぶり。
まさか香川県にいて、こうやって繋がっていくとは…人生ってわからない。

え?宿って決めとくもんなの?

桐子さんに

「寺越くん今日の宿どこ?まず荷物置いてきたら?」

¨まだ決めてないです!¨

「え…決めてないの?」

¨はい!最悪ビジネスホテルとかあるっしょ¨

「・・・」

桐子さん、秦さん、二人の「え、コイツ宿決めてないで知らない土地きたのかよ」みたいな顔が忘れられない(笑)

いや~~呆れてましたね…あれは…。

そこからまずは寺越の本日の宿探しへ。

香川県高松市は瀬戸内国際芸術祭の影響でゲストハウスがとても多く、二人はゲストハウスが安くて面白いからということで面白そうなゲストハウスを調べてくれた(香川の宿はゲストハウス巡りに決定!)

そして本日のゲストハウスを TENtoSENというところに決定。

早速チェックインしてオーナーの方と話す。
こういう状況なので、この日の客は自分だけ…なんと贅沢な…。
オーナーに自分の企画の内容を伝え、面白そうな場所、表現やってる人が集まりそうなところなどを聞く。
流石ゲストハウスをやってるだけあって色々な情報を持っていて、面白そうな場所を教えてもらう。こういう地元の人の生きた情報が一番信用できるんだよなぁ。

直接話すことの尊さを実感

宿を決めたら日も暮れていい時間に。

三人で飯を食べにいく。

桐子さん、秦さんと企画の事を話す

「何か共通のテーマみたいなものを考えたら?そしたら興味ある人増えて、更に寺越くんも作りやすいんじゃない?例えばお遍路とか(笑)」

¨う~~ん…共通のテーマっすか…¨

なんかしっくりこない。テーマとかはこの土地で発見したいのかも。

でも話している内に、こうやって実際話すというのが本当に大切だと実感する。事前に電話で話すのもいいが、やはり直に会って同じ空間の中で対話をするというだけで、様々な発見がある。
それからも二人が様々なアドバイスをくれる。

初日にこの言葉を貰えてよかった!

その中で、この企画の指針みたいなものになったものがある。

自分が

¨作品を作る過程が大切で、結果作品ができたら嬉しいけど、できなかったらできなくてもいい¨

と言いきった時に桐子さんが発した

「寺越くん、それは今後二度と言わない方がいい。参加してくれる人に失礼。参加する人は一緒に作ろうと思ってきてるんだから。企画に作品を作るって書いてある以上、企画者のあなたがそれを発言するのはよくない」

この言葉はとても大きかった。
そして何より初日にもらったのがでかい。

考えをあらためた。
過程も大切だが、この企画は「出会った人と作っていくぜ」だ。作らなきゃ!
それを強く意識させられた言葉だった。

この言葉を貰えたからこそ、この企画の間なにをしてても無意識下で常に¨何かを作る¨というアンテナが働いていた。

もし貰えてなかったら、この企画はもっと違うものになっていたような気がする。

¨孤独¨とは?

飯食べ終わり、秦さんは愛媛に帰っていった。次の日仕事なのにそこそこ遅くまで…ここから車で愛媛まで…あの人は一体なんなんだ(笑

それから桐子さんと二人でもう一軒桐子さんオススメの半空という喫茶店へ。

そこで創作現場においてのヒエラルキーの事やそれぞれ今までどういう経緯を送ってきか等々表現の事を中心に桐子さんと話す。

一通り話し終わった後に桐子さんが

「久しぶりに芝居の話ししたわ~。あんまり話せる人ここ(香川)にいないんだよね。私孤独なんだよねぇ~」

とさらっと言った。

うん?孤独?

そんなに香川県は表現者がいないのだろうか…確かに四国の他の土地と比べて事前に繋がれた人少なかったが…でも…

この¨孤独¨という言葉がひどく引っかかった(この時はこれを元に何か作ろうなんて思いもしなかった)

その時は桐子さんに深く聞かず、そのまま別れた。

何か引っかかるなぁと思いながら、始めての土地、はじめましての人達との遭遇によりいつの間にか眠りについた。

香川県は…この企画は…どうなっていくんだろう…(笑

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?