あえて出かけない、何もしない日曜日
日頃の勤務・拘束時間から解放されて、「あーお疲れさん」と自分に声をかけてあげる、休日の解放感。
昨今は働き方も人によって様々で、休日が日曜日とは限らない方も大勢いらっしゃると思うが、私の場合、平日か勤務の日曜休日スタイルで生活している（ちなみに基本、祝日は勤務）。
というわけで、休日＝日曜日の私の一日の過ごし方について、ちょっとだけ話させていただこうかと思う。
日曜日の朝は、最優先で寝坊することにしている。
私は家族に呆れられるほどのロングスリーパーで、子供の頃から９時間睡眠は当たり前、放っておくと１２時間でも１４時間でも平気で寝ていられる大寝坊助である。最近、だから猫と気が合うのかもしれないと密かに思っているのだが……。
それでも仕事のある日は一応頑張って早起きしているので、日曜の休日ぐらいは好きなだけ寝坊しちゃいたいのである。休日には、よほどのことが無い限り、自分を甘やかすことにしている。
勿論、こんな私でも時には遠出をしたり、気分転換に外に出る日曜もある。それはそれで楽しいし、昨年くらいから始めたソロキャンプや車中泊など、アウトドアの面白さにも目覚めてしまった。
基本的に楽しい計画があれば、早起きも全然苦にならない。
……とはいえ、成長期を居間に寝転がって漫画や小説を読み放題読んで過ごした為に根っからのインドア派に育ってしまった私は、休みの日は出来ればなるたけ家から出ず、食事も遊びも室内で完結してしまいたいと思う方だ。
昼過ぎ頃にようやく起き出すと、ノロノロと歯を磨き、顔を洗い服を着替える。化粧も日曜日は化粧水、乳液の上にフェイスパウダーのみなど必要最低限に留める。
それから居間に行ってテレビを点け、日曜日にしかやっていない番組を一瞥する。それから台所まで進出し、お湯のポットの電源を入れ、お湯を沸かしながら食洗器の中にある昨日の夕飯のお皿を片づける。
そうしてしまってから、ゆっくりとした動作でコーヒーを入れる。最近のお気に入りはAGFの「ちょっと贅沢な珈琲店」のキリマンジャロブレンド。以前はモカ一択だったのが、大人になったのか嗜好が変わったようだ。
粉コーヒーをコーヒーメーカーにセットし、水を入れてスイッチを入れる。
私はコーヒーはコーヒーメーカーで入れるのが好きだ。１杯ずつ入れるコーヒーも味は美味しいのだが、入れる手間がかかる（ケトルでお湯を沸かしたり、泡を立てながら少しずつ入れなければならない）し、それにそういったコーヒーは、どうしても入れ終わる頃には私的には冷めてしまっているように感じるのだ。コーヒーでもスープでも味噌汁でも、出来立てアツアツのものを飲みたがる性分は、どうしようもない。
だから、たとえ２杯目が飲みたくなったとしても即カップに注げばいいだけの、保温機能で熱々のコーヒーをキープしてくれているコーヒーメーカーに、軍配が上がっている。
そうしてコーヒーが出来るのを待つ間に、私はやおらホットケーキを焼き始める。〝パンケーキ〟ではない、〝ホットケーキ〟である（ここ大事）。
ずっと一般的な森永のホットケーキミックスを使っていたのだが、ある時点から意識が変わり、米粉と大豆粉のホットケーキミックスなるものを購入するようになった。一度これで焼いてみたのだが、森永のものとほとんど遜色ない美味しさだった。今後はこれにキマリ。というわけで、買い続けている。
慣れた手つきで、冷蔵庫から出してきた卵を割り、分量の牛乳を投入する。チャッチャッチャッチャッと小気味良い音を立てながら、手動式の泡立て器で卵と牛乳をよ～く混ぜる。均一になるまで混ざったら、そこにホットケーキミックスを入れてさっくりと混ぜる。この〝さっくりと〟混ぜる、というのが感覚を掴むまではなかなか難しかったのだけれど、そもそもだいたいでいいのだし、自分なりに「これ！」という出来具合が決まったらもうそこからは迷いは無くなる。
この辺になると、もうだいぶコーヒーもサーバーがいっぱいになるほど出来上がっている。いい匂いが台所じゅうに立ち込めているが、ホットケーキが焼けるまで、飲むのをストイックに我慢する。
丸いミニフライパンを出してきて、いったんコンロの火で炙り、横に用意しておいた濡れ布巾の上に押し付けて〝ジャーッ〟といわせる。このフライパンを熱して冷ますという謎の儀式は初めてホットケーキを焼いた時から欠かさず行っているのだが、未だに何の為にやっているのかわからない。一度、省いたらどうなるかやってみればいいのかもしれないけれど、そうすることによってもしホットケーキが美味しくなくなったらという恐怖が先に立って、試してみたことは無い。
取りも直さず、熱して冷ましたフライパンを極弱火にかけ、ホットケーキの生地を意識的に上から垂らしていく。そうすると綺麗な丸になるというのだが、私がやって均等な美しい円形になったことは過去一度も無い。
いびつでも美味しければ無問題。の意識で強く乗り切るのがポイントだ。
さすれば、ほら、表面はカリッ、中はしっとりの美味しいホットケーキが焼けてくれる。
蜂蜜やバターを足していただくのが好き
不恰好だけど、笑顔がこぼれるくらい美味しいホットケーキの出来上がり。
熱々のコーヒーと一緒にボナペティ！ だ。
美味しくいただいた後は、きちんと皿洗いをして終了。
この辺で、もう既に午後2時は回っている。そこからは、読書や映画観賞をして過ごす。午後５時ぐらいまでのこの集中的な自分タイム、何ものにも替えがたい珠玉の時間だ。
と、いうわけで、出かけない休日の充実した過ごし方について書いてみました。
自分のやりたいことだけが出来る
自分のためだけの休日……。
心と体の滋養の為に、私にとってはとても大事な時間です。
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