はじめに|考えることこそ最強のスキルである【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】


たくさんの方に手に取っていただいた『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』(プレジデント社)。大反響を記念して、5/5限定で全文を公開しました! ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。引き続き、「はじめに」と「おわりに」のみ公開します。令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。

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目次

はじめに

第1章 思考力はAIを凌ぐ武器になる

1-1|思考は情報に勝る
「頭が良い」の定義が変わった/現代日本で最も賢いのは芸人である/発明家が仕事よりも大切にしていること/知識があればコストが下がる/情報量が増えると人は考えなくなる/「情報デトックス」で強制的に思考する時間を作る

1-2|考えるとは何か?
考える力を鍛えれば一生食べていける/考える人ほどロジックツリーを使わない/「考える」最終目的とは?

1-3|なぜ考えるのか?
圧倒的に稼ぐ人が実行している〝たった一つ〟のこと/考えることこそ最強のスキルである/考えることは最もコスパの高い行為である/考えることでロボットやAIに勝てる/考えることで固定観念から解き放たれる/前提を疑う、それが考えること

1-4| 考える真の目的とは何か?
「できる人」は常に代替案を用意している/真の知性とは「囚われない心を持つ力」/実現可能な具体案を導き出してこそ、考える意味がある/全体像を明らかにする/頭の良い人ほど単語を覚えない/本質を見抜く/表出的な問題は問題ではない

第2章
短時間で成果を出す思考の技法

2-1|日々、どのように考えれば良いのか?
思考力を鍛える「3つのサイクル」/知識は選択肢を増やし、自由を増やす/読書は効率良く知識を取り入れる最強の方法/頭を良くしたいなら油を変えよ/頭をクリアにする環境を整える/仕事で判断の質を上げる簡単な方法とは?/本質にたどりつくには「洞察力」が欠かせない


2-2|物事を考えるのに役立つ4つのツール
「MECE」で物事を全体的に整理する/「二項対立」で物事を正しく分ける/「ロジックツリー」で物事を分解・整理する/「コーザリティマップ」で物事の関係を考える


2-3|未来をも見通す思考の哲学
すべては分かれているように見えてつながっている/最後は考えるのをやめてみる

第3章
2020年から先の世界を生き抜く方法を考える

3-1|アフターオリンピック(2020年以降)の世界
2020年以降の日本はこうなる

3-2|お金はこの先どう変化するか?
お金は信用へと回帰する/「お金」より「信用」を貯めよ/ランク社会で人の時価総額が決まる/「縁」は「円」より強し/お金を生む5つの流れ/「求めない人」ほど信用される/利己心を小さくすれば価値を生み出せる/時間の価値はますます上がっていく/健康(エネルギー)こそ時間を生み出す原資になる/お金が介在すると〝つながり〟が失われる

3-3|経済にお金は必要か?~非貨幣経済の出現~
お金で買えないもの・作れないものを時間がカバーする/個人に帰属する数字は時間しかない/すべての人にとって公平な時間通貨/時間通貨はつながりと物語を保全する/時間通貨の未来/記帳主義経済/信用主義経済

3-4|社会は溶け去り、マルチコミュニティの時代へ
マイノリティこそ活躍できるようになる/マルチコミュニティ タテ社会からヨコ社会へ/ヨコ社会のルールと生き方~お金は通用しない~/多層的なコミュニティの幕開け/コミュニティに入り創業メンバーになる/コミュニティには社会性が欠かせない/戦略的に人格を使い分けよ/東京を捨て、地方に出よ/空いた時間でボランティアを/コミュニティと経済の関係~経済の中心はピア(関係)へ~

3-5|2020年以降、「仕事」はこう変わる
仕事は労働から「貢献」へ/縦と横のつながりを作る/マスター・メンターを持つ/素直さを磨き上げよ/地方と海外に活路を見出せ/正社員はリスクでしかない/会社はオペレーションとイノベーションの掛け算/キャリアの8つのロールモデル

3-6|日本の産業はロボティクスに注力せよ
禅とアニミズムという原点に戻る/すり合わせ文化とロボティクス/人生を生存から創造へ変えよ

3-7|個人から「関係」にシフトする
個人と個性は切り離される/個性と社会性の交点を探せ/幸福の半分は天才性に気づいているかどうかで決まる/若いうちに様々な経験をする/天才性は細部に宿る/すべての分野で「微成長」を楽しむ/天才性の拠り所となる4つの領域/自分(私)とは何か?~個人は主役ではない~/個体から生命へ

おわりに

---<以下、冒頭部分>--

はじめに

 本を読まなくなって久しい。

 ウェブで細切れの情報が氾濫し、仕事や家庭に追われて本を読む時間が取れなくなっている。本をじっくり読むための集中力もじわじわと失われている。本は読みたいが読めない、そんなふうに感じている人も多いと思う。

 だからこの本を手に取ってくれた人は、貴重な(奇特な?)読書好きだろう。

 たしかに本の役目は変わりつつある。情報や知識といったコンテンツを伝える役目はウェブに移った。本は、内容を伝えるメディアではなく、それを読んでいるプロセスを通して文章のリズムやハーモニーを楽しむ〝アート〟となりつつある。まるで写真が発明されてから画家が対象を写実することをやめ、モネやピカソが心象風景の表現へとシフトしたように。

 さて、本書の目的は、「考える」ということを新しく定義し直し、それを伝えることにある。昨今のAIやロボットの隆盛、または仕事の生産性を高めようという背景から、人間に与えられた最後の武器である「考える」力を養おうという動きが加速している。

 皆さんも職場で、上司から「考えろ、考えろ」とハッパをかけられることは多いと思う。しかし実際のところ、「考えるとは何か?」が本当にわかっている人はわずかであろうし、ましてやそれをひと言で伝えることは難しい。

 そこで本書では、考えるとはどういうことかを〝感じる〟ことができるように書いた。本書は読む本というより〝浴びる〟本である。本書を読み進めることで、読者は自然と自分の抱えている問題が解決されていくのを実感できると思う。

 かつてアインシュタインは言った。「あらゆる問題はそれが起こったことと同じ次元で解決することはできない」と。たとえば、お金の問題や恋愛の試練はそれ自体について悩んでいても解決することはない。それより一つ上の次元、つまり人生という視点からお金や恋愛を捉え直したときにはじめて氷解するものだ。

 思考は趣味の世界にすぎないと考える人もいるかもしれない。だが自分の力で考えられるようになると、悩みや不安が消えたり、社会の同調圧力や周囲に振り回されなくなったり(特に投資や起業など人と逆のことをやるときに役立つ)、仕事でも成果を挙げやすくなる。100あるタスクの中から、本当に行うべきたった一つの答えが見つかる。

 その本質を見抜くことは簡単ではないが、いわばコスパが最も高い方法である。私は今、1日の仕事時間を3時間と決めているが、10年前と比べ、その成果は3倍になっている。

 私自分をいわゆる頭が良い人間とは思っていない。決して頭の回転も良いとは言えない。ただ、物事を全体的に捉え、複雑に絡み合う情報を整理して有機的なシステムとして再構築する術には多少長けているのだと思う(だからこの本を書いた)。

 本書の役割は、思考の技術を伝授することではなく、読むプロセスを通して読者の意識を上下左右、様々な方向に誘うことにある。本書を通じて読者の個人的な問題を解決可能な課題へと導いていければ幸いである。

山口揚平




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【試し読み】1日3時間だけ働いておだやかに暮らす

大反響記念!5/5限定で書籍全文を公開しました! 引き続き、「はじめに」と「おわりに」のみ公開します。 -- 考えることこそ最強のスキルである 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。
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