フリーランスとしての働き方って実際どうなの?

 昨今では、フリーランスの数が2015年913万人だったのに対し、2018年には1119万人とかなり増加しています。この4月から新年度ということで、読者の皆様は、仕事に区切りがつき、異動で別れや新たな出会いを経験しているのではないでしょうか。その中には、企業の中の1社員から、フリーランスとして独立し、自身の実力を試したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
 今回は、そういったフリーランスとしての活躍を目指す方向けに、収益の変化や納税に関する注意点をご紹介していきたいと思います。

画像1

フリーランスの種類
 一口にフリーランスと言っても、様々な業種があり、業種によって収入や働き方は変化します。例えば、営業支援、企画、広報、人事、経理・財務などのコーポレート系やエンジニアやプログラマー、WebデザイナーなどのIT・エンジニア系がメジャーです。フリーランス白書2020の調査によると、下記の表から分かる通り、20種類にカテゴライズされていて職務内容は多岐にわたっています。 

画像2

        参考文献:フリーランス白書2020 

グラフ全体から見ると、メジャーな職種は、WEB系・メディア系のフリーランスです。年収が800万以上の高所得な職種では、エンジニアやコンサルティングで半数を占めています。収入に関しては、やはり職種やスキルによってピンからキリまで幅広く存在しているのがフリーランスの現状であることがわかります。

働く時間と収益の変化
 では実際に、企業からフリーランスとして独立した場合の勤務時間や収益はどのように変化していくのでしょうか。下記のグラフは、過去に1つの会社に所属していた人(541人)を対象として、前職とフリーランスとしての現在を比較したアンケート結果です。

画像3

画像4

        参考文献:フリーランス白書2020


 グラフを見ると、半数以上の人が働く時間が減り、収入が増えていることが分かります。やはり、フリーランスとして働く魅力は、収入・ワークライフバランスの双方にあるようです。IT業界のエンジニアに絞り、会社員とフリーランスの年収を比較すると、雲泥の差です。フリーランスエンジニアの年収は、平均値は約796万円、中央値が780万円、最高年収が2,520万円です。一方で、会社員エンジニアの平均年収全体は469万円です。20代の平均年収が373万円、30代の平均年収が509万円、40代の平均年収が605万円、50代以上の平均年収が701万円という結果が出ています。(フリーランススタート調べ)
 高単価なIT系に絞れば、約300万円ほど、フリーランスの方が会社員よりも平均的に高い収入を得ていることがわかります。フリーランスとして活躍すれば、大きなリターンが見込めます。
 しかしながら、会社員とフリーランスは置かれている立場が違います。大きく変わるのは「安定か不安定か」という観点です。在籍さえしていれば、給与をもらえるサラリーマンと、仕事がなくなれば路頭に迷い、病気になって休むだけで収入が減るフリーランスでは、安定度合いが大きく変わります。フリーになって収入が増えたとしても、一人で背負う責任やリスクが大きい、という意味ではうまくいかないこともありますし、個々の素養や人間性でも向き・不向きがあります。収入や勤務時間だけを見て、安易にフリーランスを目指すのではなく、まずは副業として自分の実力を試していくのが良いでしょう。

フリーランスの壁「確定申告」
 フリーランスとして働く上で、別視点からもう一つ注意すべきポイントがあります。それは、確定申告です。法律で定められた基礎控除額を越える所得があり、確定申告を行う義務がある個人事業主やフリーランスが確定申告しなかった場合、本来納めるべき税金のほかに延滞税や無申告加算税、重加算税などが徴収される場合があります。リスクを回避するためにも、個人事業主やフリーランスは忘れずに確定申告を行いましょう。
現在では、様々な確定申告ソフトが普及しています。ソフトで加入している保険や所持している不動産に関するQAに答えることや、給与口座との連携を行うことにより、専門的な知識がなくとも確定申告を円滑に行うことができます。加えて、確定申告の中で、自分の采配により「経費」として節税対策に取り組めることはメリットになります。確定申告をする際には、経費を自身で集計する必要がありますので、経費に含められるものは、全て含め、節税対策をとった確定申告を必ず行いましょう。

終わりに
 このコラムでは、フリーランスとして働く魅力や注意点についてまとめました。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。やはり、フリーランスに求められることは、職種としてのスキルは当然のこと、税務処理や「仕事を獲得する営業力」なども重要になります。エボラブルアジアエージェントでは、SES事業として、ロースキルからハイスキルなものまで豊富に案件を保有しております。今後、フリーランスとして独立し、お仕事に関して情報を求めていらっしゃる方は、ぜひ一度HPよりお問い合わせください。

お問い合わせはこちら→https://agent.evolable.asia/company/about/
参考案件リンク→https://agent.evolable.asia/search/jobs/?position=470

画像5


本アカウントでは人材に関する有益な情報をお届けしてまいります。お仕事をお探しの方は、プロフのリンクへぜひアクセスしてみてください。