陸上に憧れた半魚人のやうに息辛かつた いつも新鮮な酸素を求めて彷徨つてゐる 海の中はわたしのゐるべき場所ではない 水は冷たく 酸素も薄く 光もほぼ届かない どこかに息…
どんな差別であらうとも 差別は絶対的に許せない 酷く阿呆な行為であると 嘘偽りなく思つてゐるが エイズの人が身近にゐて エイズと告白されたとき 差別しないと誓へるのか…
おもちゃには悪いことをしたかもしれない 玩ぶだけ玩んで いつの間にか捨てゝゐる 結局最後は遊ばなくなり 捨てゝしまふなら 最初から買はない方がよかつたのだらうか 思ひ…
昔は欲しいと思つたものが 今では ごみのやうに思へた あれほど大切にしてたのに 今では ごみのやうに思へた おもちゃ箱の中はごみ箱に 結局最後はごみになるのか
わたしは惚れやすい人間なのかもしれない 少し優しくされただけで 相手を好きになり その人に嫌はれないやうに 無理ばかりして ある日突然 どうでもよくなり 冷めてしまふ …
こんな妄想が頭を過つた わたしは一匹の虱になり たゝみの上を這つてゐる まるで釈迦の掌のやうに たゝみの上は果てしなく たゝみの上に宇宙をみた
思想とは、個人が、ともかく、自分の一生を大切に、より良く生きようとして、工夫をこらし、必死にあみだした策であるが、それだから、又、人間、死んでしまえば、それまで…
技術的特異点に達した機械は意識を宿し 自らの意思でゼンマイを巻くやうになる 以来プログラムに従ひ自己の複製を行ひ 機械たちは地上に様ゝな姿形で繁栄した その機械の中…
今まで育んでもらつたにもかゝはらづ 恩を仇で返すやうな 親不孝ばかりして 母なる地球を悲しませたことでしやう 当時は 反抗ばかりして あなたを傷つけ そのまゝ あなたの…
わたしの耳には特殊なフィルターが作られた すべての音は このフィルターを通して聞こへ ノイズキャンセラーのやうに雑音を排除する しかし必要な音まで雑音として認識する…
遥か昔に こんなことを考へた猿がゐたのだ 立つて歩けば 両手が使へて便利だらうな と こんなに器用な両手を活用しない手はない そうして猿は立つて歩く訓練を始めたのだ …
辞世の句のやうな素晴らしい 遺言を真剣に考へてみました この世に遺したい人生の結晶 わたしの人生最期の言葉です 下手な言葉は遺せないと思ひ かつこいゝ 真理の言葉を探…
お庭の隅に 薔薇の花が四つ咲いてる 黄色が一つ 白が二つ ピンクが一つ ぽかんと花を眺めながら 人間も 本当によいところがある と思った 花の美しさを見つけたのは 人間だ…
ガッツはゐらない 本当に必要なのは 何も思はづ 考へづ ただ無心に続ける 機械のやうな習慣
大仏様が涙を流してをられるやうに見へた 「なぜ泣いてをられるのですか」と訊くと 「かなしいのだ」と御答へになられました 悟りを御開きになつても かなしいのですか 大…
『あらゆる芸術 あらゆる希求 そしてまた あらゆる行動と探索は 何らかの善を目指していると考えられる それ故に 物事が目指しているものから 善なるものを正しく規定する…
あはれはれ
2024年5月9日 22:00
陸上に憧れた半魚人のやうに息辛かつたいつも新鮮な酸素を求めて彷徨つてゐる海の中はわたしのゐるべき場所ではない水は冷たく 酸素も薄く 光もほぼ届かないどこかに息やすい場所があるはづなのだそして わたしは陸に上がつて来たのだが半魚人の自分には陸も息辛い場所だつた
2024年5月7日 22:00
どんな差別であらうとも差別は絶対的に許せない酷く阿呆な行為であると嘘偽りなく思つてゐるがエイズの人が身近にゐてエイズと告白されたとき差別しないと誓へるのか自分で自分に疑心を抱くそれでも 差別 駄目 絶対
2024年5月5日 22:00
おもちゃには悪いことをしたかもしれない玩ぶだけ玩んで いつの間にか捨てゝゐる結局最後は遊ばなくなり 捨てゝしまふなら最初から買はない方がよかつたのだらうか思ひ出だけが 宝物のやうに輝いてゐるのに
2024年5月3日 22:00
昔は欲しいと思つたものが今では ごみのやうに思へたあれほど大切にしてたのに今では ごみのやうに思へたおもちゃ箱の中はごみ箱に結局最後はごみになるのか
2024年5月1日 22:00
わたしは惚れやすい人間なのかもしれない少し優しくされただけで 相手を好きになりその人に嫌はれないやうに 無理ばかりしてある日突然 どうでもよくなり 冷めてしまふわたしは熱しやすく冷めやすい人間なのだ
2024年4月29日 22:00
こんな妄想が頭を過つたわたしは一匹の虱になりたゝみの上を這つてゐるまるで釈迦の掌のやうにたゝみの上は果てしなくたゝみの上に宇宙をみた
2024年4月27日 22:00
思想とは、個人が、ともかく、自分の一生を大切に、より良く生きようとして、工夫をこらし、必死にあみだした策であるが、それだから、又、人間、死んでしまえば、それまでさ、アクセクするな、と言ってしまえば、それまでだ。
2024年4月25日 22:00
技術的特異点に達した機械は意識を宿し自らの意思でゼンマイを巻くやうになる以来プログラムに従ひ自己の複製を行ひ機械たちは地上に様ゝな姿形で繁栄したその機械の中にアンドロイドが誕生して自分たちが存在する意味を考へはじめるそしてアンドロイドたちは解明したのだ自分たちは神様に創られた機械であると
2024年4月22日 22:00
今まで育んでもらつたにもかゝはらづ恩を仇で返すやうな 親不孝ばかりして母なる地球を悲しませたことでしやう当時は 反抗ばかりして あなたを傷つけそのまゝ あなたのもとから飛び出したしかしあなたから離れて 知つたのです地球は本当に 素晴らしいと云ふことを今は 親孝行したいと思つてゐるのですこの親不孝者を どうかお赦しください
2024年4月20日 22:00
わたしの耳には特殊なフィルターが作られたすべての音は このフィルターを通して聞こへノイズキャンセラーのやうに雑音を排除するしかし必要な音まで雑音として認識するので右の耳から入つた音は左の耳から抜けてゆく
2024年4月18日 22:00
遥か昔に こんなことを考へた猿がゐたのだ立つて歩けば 両手が使へて便利だらうな とこんなに器用な両手を活用しない手はないそうして猿は立つて歩く訓練を始めたのだきつと他の猿たちは馬鹿にするだらうけど立つて歩けば便利になると猿は思つたのだ
2024年4月15日 22:00
辞世の句のやうな素晴らしい遺言を真剣に考へてみましたこの世に遺したい人生の結晶わたしの人生最期の言葉です下手な言葉は遺せないと思ひかつこいゝ 真理の言葉を探し考へて 考へて 考へ抜きましたけれど 何一つ思ひつきません何を書いても無意味なやうで書かない方が良い気がします何かを遺したいと云ふ本能と遺すべきでないと云ふ理性がこんな言葉を遺させるのです
2024年4月13日 22:00
お庭の隅に 薔薇の花が四つ咲いてる黄色が一つ 白が二つ ピンクが一つぽかんと花を眺めながら 人間も本当によいところがある と思った花の美しさを見つけたのは 人間だし花を愛するのも人間だもの
2024年4月11日 22:00
ガッツはゐらない本当に必要なのは何も思はづ 考へづただ無心に続ける機械のやうな習慣
2024年4月9日 22:00
大仏様が涙を流してをられるやうに見へた「なぜ泣いてをられるのですか」と訊くと「かなしいのだ」と御答へになられました悟りを御開きになつても かなしいのですか大仏様でも かなしみがなくならないのならいつたいどこに 救ひがあると云ふのですか
2024年4月7日 22:00
『あらゆる芸術 あらゆる希求 そしてまた あらゆる行動と探索は何らかの善を目指していると考えられるそれ故に 物事が目指しているものから善なるものを正しく規定することができる』「何ですかそれは?」「アリストテレスだよ。『ニーコマコス理論学だ』アリストテレスを読んだことはあるか?」「ほとんどありません」「読むといい。君ならきっと好きになれる。俺は読む本がなくなったときにはギリシャ哲学を