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【働くあのひと case.12】ただ、生きる手段として

12目人は、ベンチャー企業で財務・経理のお仕事をしているヒロさんです。早稲田大学の音楽サークル繋がりで出会った、お歳が4つ上の大先輩!出会って間もないですが、わたしに大切なことをたくさん教えてくれるステキなバンドマンです。
「仕事にやりがいを求めないといけないのか」「仕事に夢中にならないとだめなのか」そんな疑問を持っている方に、是非読んで欲しい記事です。
 
 
―まずは、お仕事について教えてください!
 
 
ウェブメディア系のベンチャー企業で、財務・経理のお仕事をしています。財務・経理とは、一言で説明するなら、会社のお金全体の管理をすること。例えば、今会社にあるお金が毎日どんな風に動いているかを全部記録して、「今はこれだけお金があるから、こういうことにいくらまでならお金を使える」、といったことを計算したりします。時には銀行からお金を借りて、資金調達をすることも。自分の会社は、ざっくり言うとウェブメディア系の会社なんだけど、お金になって意味のあることならなんでもやってみようというスタンスで、幅広く事業を展開しています。メディアでありながら、メーカー業も同時にやったりしています。
会社自体がまだ小規模で、自社だけだと20人ほどしか社員がいないんだよね。グループ会社も合わせると70人くらいかな。財務・経理を管理する部署も、正社員は自分と上司(早稲田大学出身で、ヒロさんの一個上の先輩)の二人しかいない。自分は、一年数カ月前に転職をして今の会社に来たから、まだ経理や財務に慣れていない部分も多い。その上司が、これまでずっと経理のキャリアを歩んできた人だから、今はいろいろ教えてもらいながら働かせてもらっている感じかな。
 
 
ー転職のお話を聞かせてください。
 
新卒で入った会社は銀行で、営業の仕事を任されていたんだけど……。とにかく、営業という仕事が向いていなかった。
 
就活の時って、誰しもが自己分析をすると思うんだけど、俺も真面目にそれをやったのね。だけどその結果が……「働きたくない」だったんですよ、本当に(笑)。その気持ちは未だに変わっていなくて、なんかもう常に働きたくないのよ。まったく、これっぽっちも(笑)。
働きたくないけど働かなければいけない、ってなったときに、じゃあ自分にはなにができるかを突き詰めた結果、仕事が楽そうな(イメージの)インフラか、とにかく給与が良い銀行にたどり着いた。インフラは採用人数も少ないし、そんな考えで採用に挑んだら当然見抜かれて落とされた。
でも、銀行って採用したあと、その社員の3割以上はやめる前提で人を多くとってることが多いらしく……。無事、俺にも内定がとれました。タスクをこなすとか、やらなければいけないこととか、仕事という行動に対してなら、自分はこなせない部類ではないなと思っていた部分もあった。大体の仕事は、6,7割の力でなんとかなるだろうという余裕な部分もあったんだよね。
 
でも、営業という仕事が自分にあっていなくて、精神的に辛かった。いいことももちろんあるんだけど、嫌なことの割合の方が圧倒的に多かった。
そもそも、俺が「働く」こと自体に興味がないから、営業云々の問題ではないのかも、なんて考えもありつつ……。
会社に入ってからは、ずっと札幌で営業をしてたんです。これは地方だからこその話かもしれないけれど、営業って、自分自身が好かれればとりあえずは大丈夫、みたいな構図があったのよ。「キャラクター営業」みたいな。対面で関われるから、自分がお客さんの役に立っている実感もあって、それは救われたし、仕事しててよかったと思える瞬間ももちろんあった。
でも、どっちかというと、自分は対外の人ではなくて、一緒に働く会社の人たちに認めてもらえれば満足なんじゃないのか、と思うところもあって。じゃあいっそ管理側に回ってみよう!って思ったのが転職の大きな理由かな。
 
あとは、やっぱり精神的に詰められるのがきつかった。前の会社では、追い詰められて自殺をする人もいた。後輩が死んでしまったり、先輩がメンタルやられて会社に来れなくなってしまったり。数字が大切だから、厳しい世界であるとわかってはいたけれど、会社で働くことで人が死ぬのが正常でないことだけは、いくらなんでも理解できる。
転職を考えて、一旦冷静になって自分の環境をみつめなおしたとき、もうこの会社は違うなと思った。ここに残ろうと思えば、いくらでも理由をつけて自分を納得させることはできただろうし、自分の本音を無視する術もあったんだろうけれど、一度違うって思ったら違うよなって思って、辞めました。
 
じゃあ次はどんな会社に行こうかって考えたら、自然な流れで経理の道へ進むことが浮かんだ。銀行からのキャリアチェンジって、営業以外だと内部管理の経理くらいしか、俺の中で選択肢としてなかったんだよね。経理って、会社の財務資料をつくる仕事で、対する銀行は、会社がつくった財務資料を見て、お金を借せるか判断する仕事がメインなんです。そこはちゃんとつながってるのよ。
でも、いくら銀行で働いていたといえど、俺には経理の経験がなかったから、転職するとなると給与水準がめちゃくちゃ低くて。俺は働きたくないから、お金で仕事を選ぶわけだし……。なかなか迷ってたんだけど、まあ……ここの会社に決めた理由はひとつ。
お給料が良かったからです!(笑)。上司と面談しときにもピンときて、あ、ここやな!と。自分の中で納得できたので、決めました。
 
―実際に、転職してみてどうでしたか?
 
すごくやりやすい。転職してよかった!中の仕事の方が好きだなとも思えたし。
俺はもともと、とても癖が強い人間だと思っているけれど、今の環境ではすごく自分らしくいれて働きやすいな。
直属の上司も、一歳上の早稲田の先輩で、いろんなことを経験していて、本当に仕事ができる人なんだよ。仕事をするにあたって処理能力が高いというのはもちろんだけど、そこで働く全員に不満が出ないように考えて動いてくれる人なの。とにかく合理的だし、下す判断にはいつも人としての気持ちがある。自分の仕事は事務処理が大半なんだけど、属人的な能力によらず誰がやっても同じクオリティが保たれなければ十分に仕組みづくりが出来ているとは言えないと言っていて。とても正しいことだと思うし、俺自身もそれは守らなければならないものだと常に念頭に置いている。上司に出会えただけで転職した意味があったと思えるし、本当に良かった。
 
 
―仕事を通してどんな自分になりたいですか?
 
…いやー……。ちょうど、同じ質問を上司にされて困っているところなんだけど……(笑)。
なんていうかね……。「なにをしたいか」みたいなのがずっと自分の中になくて。結果として、自分が「どうしたいか」しかない。

昔から、人の上にたつのがすごく嫌なんです。自分に責任感がないからかもだけど。人を引っ張っていく役割になるのは苦手だし、そういう自分になるのは望んでいない。どっちかというと、性格的にもサブリーダー的なポジションが向いていると思っている。前にガンガン進んでいく人の牽制役というか……。前を向いて、なにかを成し遂げようとしている人の邪魔にはなりたくないというか、前を走り続ける人のサポート役としてなにかできるくらいの自分にはなりたい。それは、仕事でなくても良い。
例えば大好きなバンドでもいいし、誰かが趣味でやっているフットサルとかでもいいし。自分を楽しんでいる人ってめちゃくちゃイキイキしているから、そういう人の手伝いをしたいな。なにが好きかっていうかが違うだけで、好きがある人ってやっぱり素敵だよね。
 
もはや、俺は嫌われ役でいいとさえ思っているのかもしれない。10人が10人同じ方向を向いて進んでいく、みたいな構図ってすごく怖い気がしていて。10人いるなら、1人くらい違う方向を向いて、その集団に横やりを刺すことをしなきゃいけないんじゃないか、とか。俺以外みんなが感情的だとしたら、あえて冷静なことを選んで言うと思うし、逆にみんなが冷静すぎたら、俺は感情を揺さぶるようなことを言うと思う。そこにいる人が「同じ」を求め続けることって、極端な話、宗教や戦争など対立に繋がると思っているから、俺は周りが耳障りに思うようなことでも、意味があるなら絶対に言いたい。
 
 
 
―そもそもヒロさん、どうして「働きたくない」と思ったんでしょうか。
 
仕事というものに、興味がないから。そりゃあ毎日暇だったら、「仕事したいなぁ」とか思うかもしれないけど……。仕事で世の中に影響を与えてやろう!とか思わない。仕事で成果をあげることを目指しても、モチベーションにはならないな。だったら、家でひとりでベース弾いていた方が俺はよっぽど楽しいよ。仕事で成果をあげられなければ人として終わり、とかもまったく思ってない!稼がなきゃ人間生きていけないし、まあ稼いだろ、ぐらいかなぁ。
 
でも、この先もサラリーマンとして働いていくならば、人生の7割以上の時間を仕事に費やさなければならないし、仕事がつまらないと自分もつまらない人間になってしまう気がしている。だから仕事はあくまでもゲーム感覚で、やるべきことはもちろんやって、最低限自分が楽しめる環境にいないと、自分の人間性が腐ってしまう気もしている……。


 
―お話が少し変わりますが!ヒロさんにとって、一番の「好き」ってなんですか?
 
バンドです。
ロックンロールです。
 
……そういうことを真面目にずっと言っていたからね。まぁ、サークルで友達がいなかったんでしょうね……(笑)。あいつまた何か言ってるよ、と思われてたんでしょうね。
 
―ヒロさんが思うロックロールって、なんですか?
 
「自分が正しいと思っていることを、正しいと言えるかどうか」。俺は、ロックとはそういうものだと思ってる。音楽のジャンルとか、どういう音楽性だとかではなく、精神性の話です。
 
中学2年生の時に、両親が離婚した。そのときは母親についていくことになったんだけど、母親は、「勉強できないと価値がない」という考えの、典型的な教育ママだった。俺は中高一貫校で、6年間100人程度でずっと一緒という環境にいて、そのなかでも特に仲が良い友達が二人いたんだけど。
ある日、そいつらにいきなりいじめられるようになった。避けられ始めていることも気づいてはいたんだけど、本格的にいじめられるようになって、地獄に落ちたみたいにつらかった。
その渦中、偶然その友達のブログを見つけてしまって、そこに俺の悪口がめちゃくちゃ書かれてたんだよね。さすがにショックすぎて、次の日に本人にも「ブログを見ちゃったんだけど」って言ってしまい……。俺には、いじめられたりひどいことを書かれる心当たりが本当になかったから、そいつらに「何か悪いことをしていたなら教えてほしい」って言った。もともと1番と言っていいほど仲良くて、ずっと一緒にいたから。

そしたら、なんと母親が原因だった。母は、俺が受験で受かって行くことになった学校のことをあまりよく思っていなくて、「偏差値や評判がもっといいところに行ってほしかった」ってずっと言われていて、俺の友達の親に「馬鹿とつるまされて迷惑だ」的なことを言っていたらしくて。当然、そんなことを言われたら、友達の親からしたら、なんなんだこいつらってなるし、友達だって不快に思うに決まってる。
 
でも、俺が直接友達に理由を聞いたとき、正直に起きていることを教えてくれた。「自分も辛かった」って話してくれたんだよ。その友達の一人で、お兄さんがバンドをやっているヤツがいたんだけど、そのお兄さんからバンドをすすめられて「ブルーハーツ」にはまっていたらしく、「俺がやっていることは、すごくださくてくだらないことだった。ごめん」って謝ってくれて、そのときに一緒にブルーハーツのCDを貸してくれた。
 
俺にとってその出来事は、多分人生のどの瞬間を振り返っても、一番と言っていいほど、どん底から救われた経験なんです。バンドに人生を変えられた、忘れられないできごとなの。その友達二人とは、いまだに一番遊ぶくらいの仲いい友人として付き合えている。

 
昔から、俺は何もできない人間だった。スポーツもできないし、手先もめちゃくちゃ不器用で、絵も下手だし、音痴だし。その中で、勉強だけはやけにできた。親の教育の影響もあったけど、俺も別に勉強が嫌いではなくて。得意なことって楽しいじゃん。できるから。
そんな俺とは対象的に、兄貴はなんでもできた。俺ができないことを、アイツはなんでもできていた。だから母親はよく俺に、「勉強できないと価値ないんだから、やりなさい」って言うんだよ。
 
ブルーハーツって、極端な言い方だけど、別になにもできないんだけど、それでも音楽をずっとやり続けてきたって集団なのよ。「どんなだめな人間でも、俺たちがずっと愛し続ける」、その思いで歌ってる人たちなんだ。
 
なんか、本当にそうだよなあって。
なにかできなくちゃ愛されないなんて、間違ってるんだって、俺は彼らから教わった。なにもできなくても、なにかしようとしなくても、別にいいんだって。今の俺の人格をつくってくれたのは、人生で大切なことを教えてくれたのは、ブルーハーツなんだよ。あいつが貸してくれたCDの。ブルーハーツがいなかったら、俺、クソみたいに嫌な奴になってたと思う。
 
ずっとバンドをやりたかったけど親がうるさかったからできなくて、早稲田大学に入ってやっとベースを始めました。
 
 
―音楽サークルに入って、どうでしたか?
 
結果的に、良かったです。入るサークルを間違えたんじゃないかと思うことも、まああるけど(笑)。
 
楽器初心者で、自信もなくて、もともと音楽のセンスもなくて、カラオケで歌を歌うたびに全部一音ずれるくらいセンスがなくて(笑)。そんな俺のことも迎え入れてくれたし、良いサークルだったな。
経験者サークルとかもいろいろみて、どこにはいればいいかわかんなくてうろうろして、怖くて……。そしたら、最終的にここにいきついた。
 
このサークルで、嫁さんにも出会えましたしね。
 
―(あたたかい目)
 
―(あたたかい目)
 
早稲田大学に入って自分が変わったって、本気で思ってる。中高一貫の男子校で、同じ人達と6年間すごして、いじめられたりとか、家庭の事情とかいろいろあるなかで、自分が歪んでいくのを自覚してた。このままでいいのかなってどこかでずっと苦しかった。
でも、早稲田って死ぬほど学生多いし、いろんな人と出会うよね。行ってよかったって、心から思えます。
 
―ヒロさんは自分をどんな人間だと思いますか?
 
めちゃくちゃ臆病。中学時代もそうだけど、他人に好かれたいと思っていた時代がとても長かったから、いまだに誰にでも好かれたいし、受け入れてもらいたいって思ってる部分がある。誰かに否定的なことを言われるとめちゃくちゃ傷つくし。例え俺が嫌いな人間だとしても、その人が自分を嫌いだとわかったり批判されるとすごく傷つく。嫌われるようなことを自分がしているからその結果がやってくるんだとわかってても、なんだろう…なんかいまだに傷つくんだよね(笑)。人に嫌われることに慣れていない。すごく怖い。
 
だから最初は、人に好かれる言葉ばかり選んで話していたけれど、そんな自分はやっぱり嫌だったし、ロックじゃねえなって。人の顔色を窺って生きていくなんて無理だった。誰からも好かれる言葉を言うより、自分のエゴをそれなりに出した方が、本当の友達ができるよね。それに気づけたのが、大学の後半くらい。
 
人の意見や価値観に触れると、たまにぶれてしまいそうにはなるんだけど……。結局、「僕はこうですけど?なにか?」っていう、強気な部分は昔からどこかにあって、それはずっと揺るがない。多分、そういう自分は変える気がないんだろうね。根っこの根っこは変わらない。
 
いろんな定義があるけれど、「幸せ」って、結局自分がどうであるかだけだよな、って思ってる。自分の価値観や自信を、人の評価で決める人間は本当に嫌いっすね。「~さんにこう言ってもらったから」とか「こんなすごい人から意見もらったから」とか「あの人に好かれるように生きよう」だとか。そういうの、すっげえ嫌い。めちゃめちゃ嫌い。この人はどこかで自分に嘘をついているよな、他人で自分をはかっているよな、ってわかってしまった瞬間、本当に嫌になる。自分がない人が嫌いなのかな。
だから俺の周りの人間って、みんな我が強いよ。自分を持ってる人間しか、今の俺の周りにはいない。
 
―今の自分をどう思いますか?
 
いつだって、自分に対して自信があるとかはまったく思わないけれど……。
ありがたいことに、俺の周りには素敵な友達がたくさんいる。家族から受けることのできなかった愛情を、俺は友達からもらいました。本当に愛されているなあって思える。みんなのことを心から尊敬してます。
そんな風に尊敬しているみんなに、今の俺がなにかできているかって考えたら全然なにもできていないのに、みんなちゃんと俺を愛してくれている。
 
大学を卒業するときに、みんなフェイスブックにエモい文章載せるじゃん。俺もあれやったの。辛くなったらその投稿をいまでも読み返すんだけど……。大学四年間で一番に感じたことは、自分という人間は周りに生かされているな、ということ。みんなのこと大好きだし、甘んじて生かされていこうかと思っているところ。
 
これからも、自分が好きな人たちには嫌われない生き方をしていきたい。あの人たちは、俺が間違っていたらちゃんと怒ってくれるし、いつか離れていく日がくるかもしれないこともわかってる。今いる周りの好きな奴らが離れていくって考えただけでも、本当に怖い。無理。怖いです。無理無理!たまに聞くもん、「今の俺、大丈夫?」って(笑)。好きで居たいし、好かれていたい。それくらい、周りは大切なんだよ。わかってもらえるかわかんないけど(笑)。
 
基本的に俺は、自分のことが大好きな人間です。どんなときでも自分に対しては、一貫して好きでいようと決めている。「自分なんかが好かれるわけない」とか「自分なんて」とか、自分自身がそんな発言している奴が、他人に好かれる訳なんてないんだよ。自分だけは自分を好きでいなければいけないと、それはもうずっと前から思ってる。
気が弱いところとか、口が悪いところ、喋りに圧があるところとか、自分の嫌いな部分も腐るほどある。なんか、夜に家に帰ってくると、家の中で体育座りして反省会とかもするのよ(笑)。あのときこう言ってしまった、あんなこと言ってしまった、大丈夫なのか…とか色々考えたりする。でも、どんなに自分のことをクソだと思っても、自分のことは好きでいたいんだよ。何もない俺でも、俺自身が愛してあげなきゃだめだろうが、って。めちゃくちゃ卑屈な性格してるけど、俺って根暗じゃないんだと思う(笑)。
 
―ヒロさんの、将来の夢はなんですか?
 
…笑っていたい、としか思わないな。昔から、高い目標設定とかすごく苦手なんだよ。なにもないけれど、自分になにがあるんだ?って考えたとき、唯一人から言われていたことが、「喋りが面白い」ってことだった。楽しいから笑うんじゃなくて、笑ってるから楽しくなるんだよね。だから、どんなときも絶対に面白くて楽しい人でいようと思ってる。
 
―最後に!ヒロさんにとって働くってなんですか?
 
生きる手段。これ以上の理由はない。ほかに成せる術がないから、働いているだけ。
 
大人になるとさ、社会でどれだけ価値があることをするかがすべてみたいな風潮あるじゃない。俺はその流れが死ぬほど嫌いなの。かといって、社会で価値があることをしている人が嫌いというわけでもまったくない。俺が仕事に対して野心がないというだけで、好奇心をもって純粋に楽しんで仕事をしている人はすごいと思うし、そういう人に迷惑をかけない程度には仕事を頑張らなきゃいけないとは、当然だけど思ってる。
 
俺にとって仕事は、生きる中で選べる数あるゲームのなかのひとつ。お金を稼ぐ、ビジネスをする、そういうのが好きな人が一定数いるなかで、そういう考えがあってもいいんじゃないかな。仕事に一番の価値を感じている訳ではなくて、やっぱり俺の心を動かすのは音楽なんだよね。
 
人生、楽しいことがすべてだと思ってる。自分にとっての楽しいが仕事である必要ってないけれど、好きを仕事にするのも、それもひとつの手段。どれを選んで生きていくか、どれを楽しむか、人それぞれでいいんじゃないかな。

わたしは、ヒロさんに出会って、自分の生き方が間違っていないということに自信を持てました。出会いのきっかけは、まさにわたしがこのnoteを書いていたからで、同じ大学のサークルの先輩であるということはわたしも知っていたけれど、ヒロさんがnoteを書いているわたしに声をかけてくれたから、つながることができました。

嫌われるかもしれないけれど、書くことで曝け出して、生きていこうとするわたしを認めてくれて、いつも全力でまっすぐなヒロさんは、わたしにとって大切で尊敬する本当のお兄さんのような存在です。ご結婚おめでとうございますーーー!

ヒロさん!素敵なお話ありがとうございました!最高にロックです。

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いつも応援ありがとうございます。