IPAレビュー2022年7月号
どうも。最近色々なものが高騰していますね。IPAにも高騰の波が来そうで怯えています。原材料といい、輸送費といい影響受けそうじゃないですか。もう中毒者なので、飲むのは辞めないと思いますが財布へのダメージが大きくなるのが心配です。色々考えるのは高騰してからにして、IPAレビューを始めていきましょう。
※IPAアワード用に先月からの通し番号となります。
※分からない用語がありましたら、この記事を参考にしてください。
No.25 Smog City Brewing 11th Anniversary IPA
スタイル:ウエストコーストIPA(マスカット果汁入り)
香り:レモン、草系
味:基本青臭い、レモンもいる。後味に苦みとマスカット、マスカットが過度に主張しすぎないで美味しい。ホントに隠し味、言われなきゃ分からない。なんかベリーもいるような気がする、木苺のような酸味系のやつ。
25本目は「11th Anniversary IPA」です。名前の通りSmog City Brewingさんの11周年記念のIPAとなっております。今回はマスカット果汁入りのウエストコースト言うことで、飲むまで味の想像がつきませんでした。
香りは王道の柑橘草系で、味わいも似たような感じです。しかし副原料のマスカットが後味におり、唯一無二の味わいになっております。マスカットがかなり主張しているタイプの味わいを想像していたのですが、後ろにチラチラいる感じです。マスカットのフレッシュさと皮の渋い感じがいい塩梅に隠し味なっています。飲み進めていくと木苺のような酸味も出てきます。
副原料のマスカットの使い方が素晴らしいIPAでした。私はIPAには麦、ホップ以外いらねぇと思っている派閥なのですが、こういう感じに使われる分には全然いいと思える出来でした。僕と同じ派閥の人にも飲んで欲しいです。
No.26 BREAK EDGE BEERWORKS Prove it
スタイル:ヘイジーIPA
香り:グレフルに洋梨
味:甘め、洋梨が強い感じ。甘めの果物盛りだくさん。桃もパインもあるんだよ。後に苦みというか渋さが来る。アプリコットもいる。なんか温くなるグレフルと渋みが強くなってきた。こっちのが好き。
26本目は「Prove it」です。IPAレビュー初登場のBREAK EDGE BEERWORKSさんは海外のブリュワリーっぽい名前ですが広島県のブリュワリーです。2021年操業開始という新しいブリュワリーですが、界隈ではヘイジーIPAが美味しいということで話題になっています。
香りはグレフルに洋梨、味わいは甘口で洋梨が強い感じです。しかし洋梨以外にも桃とパインがいて、甘いフルーツが優雅にお茶会をしている印象です。最後に渋みがきてキチンと締まるのも好印象です。温くなるとグレフルがお茶会に参加してきます。当然甘いフルーツとは仲良くないので甘さのバランスは崩れてしまうのですが、キチンと苦みがあるので個人的にはこっちのが好みです。
甘いフルーツ盛りだくさんからのグレフルの乱入があり、1杯で2度美味しいIPAでした。国産ヘイジーではトップクラスの実力だと思うので、今後のリリースにも注目していきたいです。
No.27 Passific Brewing METAL WORK
スタイル:ダブルIPA
香り:グレフル、麦
味:麦苦い系。グレフルもいる。麦が強いんじゃなくて、麦もホップも苦みが強いっていう印象。パインもいる。なんか美味しいね。麦味のダブルもいいなぁって思う。ピーチもいる。
27本目は「METAL WORK」です。大人気ブリュワリーPassific Brewingさんの新作で今回はダブルIPAとなっています。Passific IPAが美味しかったのでこちらも期待ですね。
香りはグレフルに麦、味わいも入りは似たような感じなのですが、後から来るパインやピーチといったフルーツの要素がいい感じです。麦系ダブルIPAは苦手だと思っていましたが、このIPAは美味しく感じました。舌が成長している説もありますが、Passific Brewingさんの作り方が上手という説の方が納得できます。Passific IPAと同様に万人向けめちゃうまIPAでした。
No.28 BALE BREAKER Brewing Leota Mae IPA
スタイル:IPA
香り:タンジェリンに草
味:ドライな草がぶっ刺さる美味しいIPA。とにかく草の味がしますな。草は芝のような感じ。温くなると柑橘がくるぜ。こいつはキンキンに冷やして飲むがいいかも。
28本目は「Leota Mae IPA」です。このIPAは数年前IPAにはまり始めてた頃に飲んでおり、ここで紹介するのは違うような気がしますが当時の僕には美味しく感じなかったようで、IPAレビューでは紹介してませんでしたので紹介させてもらいます。
当時の僕のレビューはこんな感じ
最近飲んだレビューはタンジェリンを彷彿とさせる柑橘に草の香りが混ざっており、味わいもドライで青臭い感じですごく美味しく、温くすると柑橘がくるので飽きずに飲むことができます。
当時の僕が何を物足りないと思ったのかは不明ですが、今の僕の感想はお求めやすい価格であり、青臭さを十分に堪能できる味わいなのであると思います。要するに普段使いに最適なコスパよしな一本です。青臭いIPAが気になっている方におすすめしたいですね。
No.29 Burnt Mill Brewery Cascadian Rhythm
スタイル:ブラックIPA
香り:グレフル、カラメル
味:黒が強めで、ホップは裏方にいる感じ。苦みもしっかりあって黒の要素に負けていない。黒の要素とIPAの要素の見事な調和。ホップはグレフルというより渋みが強い草系、春菊?木の感じもある。温くなると黒糖が出てくる。
29本目は「Cascadian Rhythm」です。IPAレビュー初登場のBurnt Mill Breweryさんですが、イングランドのブリュワリーでアメリカにはないクラフトエールを提供しているブリュワリーだそうです。始めて飲むのがブラックIPAなのでブリュワリーの信念とかは分からないのが申し訳なくなってしまいます。
香りはグレフルにカラメルといったブラックIPAのやつです。味わいは黒の要素が強くホップが薄く感じてしまいますが、後からホップ特有の渋めの草系の苦みがやってきます。
黒の要素とホップの要素のバランスが良く、想像通りのブラックIPAという味わいでした。バランス型のブラックIPAなら過去最高の味わいと言えるでしょう。
No.30 忽布古丹醸造 AKIRA BEYOND
スタイル:アメリカンIPA
香り:グレフル、草、香りから苦い
味:苦くて、ドライな感じ。苦すぎる訳ではないのよね。苦みが滅茶苦茶多いグレフル。青りんごのような爽やかな要素もある。フレッシュフルーツ苦い系。ボディも軽いので好みの味わい。IBU200の暴力的な苦さではないけど、ちゃんと苦くて美味しい。
30本目は「AKIRA BEYOND」です。僕の大好きな忽布古丹醸造さんのIPAで、しかも今回はクリアな苦いIPA。IBU200と聞いて期待せずにはいられません。
香りはグレフルに草に何故か苦い要素も感じます。生薬系の苦いやつですね。味わいは苦くてドライな感じが主体でグレフルや青りんごといったフレッシュなフルーツも確認できました。
IBUが高い系のIPAは麦の甘さで補完することが多いのですが、このIPAはホップのフルーツで補完してきました。このタイプは人生初体験だったのですが、とても好みの味わいでした。こういったIPAがもっと増えてくれると嬉しいですね。
最後に
今月のIPAレビューは以上になります。今月は美味しいIPAをいっぱい紹介できたので満足です。また、昔の飲んだIPAの良さも新発見できたのでそれも良かったですね。こういうことがあると昔飲んだIPAも振り返りしてみたくなります。
今月の優勝は忽布古丹醸造さんの「AKIRA BEYOND」になります。麦に逃げないゴリゴリ苦い系のIPAという新感覚を味合わせてもらえました。ただ苦いだけではなくキチンとフルーツのニュアンスを感じられ、ゴリゴリ苦い系の新境地を堪能できました。
該当するものは1本しかないので、ヘイジー部門にBREAK EDGE BEERWORKSさんの「Prove it」、特別賞にBurnt Mill Breweryさんの「Cascadian Rhythm」が自動的に本戦に出場しました。これら2本のIPAも非常に美味しいので、本戦に出場しても問題はないでしょう。
今月のIPAレビューは以上になります。特別賞はともかくヘイジーIPAが少ないのは気になるところなので、改善していきたいところです。
最近ヘイジーがよく分からないんですよね。甘々系とあっさり系に分かれているのですが、僕の好みがあっさり系で後味苦いタイプなんですよ。そのタイプのIPAってクリアなIPAの下位互換になるとこが多いので、「これは!」と思う1本に出会にくいのです。これからは飲まず嫌いはせず甘々系も攻めていくべきなのでしょうか?
色々と愚痴ってすいませんでした。今回もおまけがあるのでよろしければご覧になってください。
おまけ(7月の選考外IPA)
Y.MARKET BREWING Age of Discovery
スタイル:ヘイジーIPA
香り:レモン、フローラル
味:チェリー、レモン、苦みがある。まぁもっと苦い方がいいわね
飲んだ本数まとめ
今月飲んだIPA:7本
2022年飲んだIPA:45本
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