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もしも電気がなかったら。江戸時代の生活に戻る日がくる

「エジソンが電球を発明してから145年」

恐らく僕たちが生活していく上で最も偉大な発明がこの電球をはじめとした「電気」だったのではないでしょうか?

もちろん、実際にはジョセフ・スワンが白熱電球を発明したので、エジソンは「電球の発明者」ではなく、電球を改良して「電灯の事業化に成功した人」が正しいのですが…

そして、その僅か7年後の1885年には東京銀行に日本初の白熱電灯が灯ると、2年後の1887年には家庭への配電が始まったのです。

は、早い…といっても早くから都市部中心に送電網が整備された一方で、全国に広まったのは戦後の高度成長期の頃ですけどね。

そして、2024年の現在では電気は光、音、力、通信…とほんとにありとあらゆるものに形を変えて僕たちの生活の一部になって来ました。

例えば炊飯は、薪から、石炭、木炭、灯油、ガス、そして電気へと移り変わってきました。恐らく火を燃やして炊いていた頃は、家の中がススで真っ黒になっていたんでしょうね。しかも人が付きっきりじゃないと火事の心配もあったでしょうし…

きっと、当時はご飯を食べるにも一苦労だったんでしょう。それでも火で炊くご飯は美味しかったんだろうなぁ…

ところでなぜエネルギーは、「電気」が主流になったかというと「便利」だからという言葉につきます。電気はあらゆるエネルギーの形に柔軟に変えることができるし、光速で電線を通って遠くに運ぶこともできる、そして使う時に二酸化炭素などの有害物質がでないというなんとも素晴らしいことだらけなのです。

でも、貯めることができればもっと便利なんですけどね…もちろん電気エネルギーとして貯めておくことは出来ませんが電池のように化学エネルギーに変えたり、運動エネルギーとして取っておくことはできます。一日の家庭の電力を補おうとすると単三電池5,000本分以上は必要なんです…

ところで、もし今電気が使えなくなったらどうなるのでしょうか?

日本のエネルギー自給率は約10%ほどで、OECD加盟国35か国中34位の最下位クラスです。万が一のことがあれば、輸入が停止されいつ電気が止まってもおかしくないというのが現実です。

恐らく江戸時代くらいの生活に戻るんでしょうね。

ほとんどの家庭は「火」というエネルギーに頼るしかなくなります。火なら光と熱と、もしかしたら動力も作ることができるので、かろうじて明かりを灯し、調理と暖房を行うことができるはずです。

そして、太陽光などの自然エネルギーで植物を育てて、夏の暑い時は打ち水をして縁台を出して涼をとる。知らず知らずのうちに気化冷却現象を活用していたんです。

なんとものんびり風流な生活を送っていたのでしょうか。

恐らく現代の社会基盤は「電気」により成り立っていますので、電気がなくなったら間違いなく100年以上昔の生活様式に戻ると思います。そうするとほぼ全ての生活習慣が変わってしまうでしょう。

仕事も、買い物も、勉強も…きっと便利に慣れすぎてしまったから昔の生活に戻るなんて無理なのかもしれません。

特にスマホのない生活は想像しただけでも不安すぎます。

大地震が発生して1ヶ月近くが経ちましたが、今なお5,000件以上の停電が続いています。被災された皆さまには、一日も早い復旧をお祈りいたします。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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