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[社員インタビューvol.08]ブランディングまで得意領域を活かして飛躍する

こんにちは、AID-DCCの皆川です。
最近、案件でDJをアサインしたことに触発されて、フリースタイルラップを再開しようか目論んでいます。

今回はデザイナーとしてブランディング領域まで携わっている、安松さんにインタビューを行いました。
ディレクターからデザイナーに転身した理由やデザイナーで関わった案件の話までざっくばらんに聞きました!
早速、伺ってみましょう!

安松 和美
DESIGNER / DIRECTOR
香川生まれ、大阪育ち。
制作会社から事業会社に転職したのち、作ることが好きで制作会社に戻ってきました。
趣味は、(最近作ってないけど)お弁当とオールナイトニッポンを聴くこと。

-はじめに、デザイナーになろうと思ったきっかけは何でしたか?
安松:私は総合大学の社会学部出身で、デザインとは無縁な学生時代だったんですが、就活中に参加したハッカソンのイベントで初めてデザイナー職の方の仕事に触れて、アイデアだったものを見る見るうちに形にしていくのに感動して「私もこの仕事がしたい!」と強く惹かれたことがきっかけです。

-卒業後すぐにデザイナーになったわけではなかったんですよね?
安松:デザイナーになりたいと思っていたんですが、もうすでに就活中で。
そもそもデザインを作ったことがなかったんです。
ポートフォリオも何もないのにデザイナーを志望してることを面接で伝えたら、「ディレクターをやってみない?」と言われて、ディレクターの道に一旦は進むことを決めました。
制作会社でWebサイトを中心にディレクター業、事業会社でプロモーション全般のディレクターを数年間ずつやってたんですが、ことあるごとにデザイナーになりたかったことを思い出して、そんな時に社会人をしながらデザインを学べる学校があることを知って、そこに通って本格的にデザイナーになる道に進みました。

-デザイナーに向けて本格的に始動したんですね!AID-DCCに入社しようと思った理由はなんですか?
安松:Paymeと水曜日のカンパネラのような、心を鷲掴みにするようなブランディング案件をやられていて、「こういう仕事をしたい!」と強く思って応募をしました。
でも、まさか自分が入れると思ってなかったので、一生分の運を使い切ったなと思っていました。笑

-デザイン未経験から入れたのはすごいですね!実際に入社してみてどうですか?
安松:ものづくりに対する熱意がみんな高いので、求められるレベルも高い。
そのレベルに達していない自分に数千回落ち込みましたね。笑
でも、そういう環境に身を置くことで自分も磨かれると思って入ったので、ありがたい環境です。
そんなプロフェッショナルが揃うチームなので、チームメンバーから「めっちゃいい」という言葉をもらえると、本当にうれしいです。

-デザイナーになってからはどんなことをしてきましたか?
安松:最初の方は先輩アートディレクターと一緒に案件に入って、経験を積んでいきました。
丁寧に的確なフィードバックをいただけるので、感謝してもしきれないです。
最近は、ひとりで入る案件も増えてきて、責任は大きいですが、やりがいもその分大きいので、どんどんやっていきたいなと思っています。

-着実にやりたいことができてるんですね!今までの案件で一番印象に残っているものはなんですか?
安松:デザインを始めた頃からずっとブランディングをしたいと思っていて。ブランディングの案件は、最初のフェーズでターゲットやコンセプトは何かを考えるところから始まるので、考えることが好きな自分にとってチャレンジしてみたかったんです。
それが実現できたのがSANEIさんのsuinの案件でした。

suinはブランドのコンセプトなどを1から、プロデューサー・ディレクターと一緒にどこのターゲットにどんな発信をしていくか、から考え始めました。
suinはシャワーヘッドのブランドです。シャワーヘッド市場はレッドオーシャンで美容に興味がある人はすでに買っている人ばかり。あえて競合が取っていない、美容に少し興味がある人をターゲットにしようと考え、ペルソナを設定しました。

SANEIさんのシャワーヘッドブランド「suin」

-ペルソナ設定の経緯についても教えてください
安松:世にあるシャワーヘッドの傾向として、甘い印象のいわゆる「女性らしい」雰囲気を持っているものが多かったんですが、そういうものが好きな人ばかりではないんじゃないかと仮説を立てて、検証することにしました。シャワーヘッドを家電という大きいカテゴリで捉え、インスタで甘い印象以外のインテリアや家電を投稿しているフォロワー数の多いアカウントを分析し、その結果をペルソナ設定に活かすことにしました。

ーシャワーヘッドを家電と捉える切り口がすごいですね!マーケティング的なことも好きなんですか?
安松:そうですね。
前職の事業会社では結婚式場を探す人に向けたサイトを運営していて、その時もすごく調べていました。
結婚式場を探している人の中でも、王道系が好きな人・ナチュラル系が好きな人などセグメント分けがあって、企画を考える時にどの属性に当てるか決めていたりしていたので、それを今回の案件にも活かせているんだと思います。

-今までの経験がブランディング領域に強く活かされているんですね!実際のデザイン業務についても教えてください
安松:デザイナーとして、アートディレクターと一緒にロゴやパッケージからデザインしていきました。
こだわったポイントとして、世にあるシャワーヘッドのグラフィックデザインは、一般的に「女性らしい」と言われるような曲線を強調した表現が多く、suinでは差別化を図るために、ニュートラルなトーン&マナーを設定し、それをもとに表現を制作していきました。
この時も20〜30案くらい作って、印刷したものを社内の会議室のホワイトボードに貼ってどれが良いか検証していました。

-検証した結果、今のデザインになった経緯を教えてください
安松:設定したトーン&マナーをもとに、用紙の選定からはじめました。ツルツルしていなくて、温かみが感じられる、かといって手触りがありすぎない用紙を選び、さらに色を絞り込んでいきました。
ベージュとグレーですごく悩んでADともたくさん話し合いをしましたが、ベージュは甘すぎるのがニュートラルと結びつかないところがあったのと、ターゲットは家電を買うなら黒を選ぶ人をペルソナにしていたので、甘すぎないことを気をつけていましたね。

suinのパッケージ

ー今回の案件で印象に残ったことはなんですか?
安松:一番印象的だったのは、ターゲット層に近いクライアントさんに共感してもらえて、クライアントさんと制作会社という立場ではなく一緒に作り上げている感覚が強かったことです。
デザインの力でクライアントさんのモチベーションを上げることもできましたし、ずっとこういう案件をしていきたいと思いましたね。

担当デザインしたsuinのパッケージやデザイン制作物

-AID-DCCの良さについて教えてください
安松:少数精鋭で直クライアントの案件も多く、やりがいと楽しさを見つけることができる自由な環境だと思います。
私のようにデザイナーでありながら、初期フェーズのブランディング領域に携わることもできますし、自分の職種に関係なく興味があることについては積極的に参加できチームで面白いものを作ることができるのがAIDの強みだと思います。

-今後はどうなっていきたいですか?
安松:今まではデザイナー業をメインでしていましたが、クライアントさんとも積極的にコミュニケーションをとって、より深く課題を理解して、提案していきたいという思いから、同じ案件でディレクターとデザイナーを兼務してやっていきたいと思っています。
あとは、過去を振り返ってみても、人との関係性も大事にしながら、いいものづくりができたものが満足度が高いので、周りの人へのリスペクトを忘れないことを大事にして仕事をしていきたいです。

-最後に伝えたいメッセージはありますか?
安松:デザイナーでもワイヤーフレームも書こうと思えば書けたり、プランナー業も兼務できたりするので、AIDのデザイナーは自由度高く働けると思います。
諸先輩方は経験豊富な方が多いので、身に付けられることもたくさんありデザイナーにとって良い環境が揃っています。一緒におもしろいクリエイティブを作りたい人はぜひ一緒に働きましょう。


AID-DCCでは、枠に囚われず、幅広くアウトプットできる環境があります。ぜひお気軽にご連絡ください。

協力:安松 和美
撮影:藤大路 季子
執筆:皆川 直紀

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