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妊婦さんに対してケアをする人は誰だろう?22世紀のライフイベントに対する社会の意識

妊婦さんが「助けてください」と言ったら、私は動けるだろうか?

マタニティケアラーの講座(動画)を見て、(簡易な)検定試験を受けた当日に、合格!となったものの、、謳い文句である、本問いかけに対して、YES!と答えられるほどの情報を得られたとは、正直思えなかった🥺 良いとか悪いとかではなく、シンプルに、なぜだろう?と、(妊娠35週を過ぎ、頭の回転が著しく鈍くなっている中、)一、二週間ほど思い巡らせていた過程で視えてきた問い。

  • 情報を伝えたい対象と意図が斑だからではないだろうか。

  • 『妊婦さんが「助けてください」と言』う状況を想像した際に思い浮かべる絵が、本協会と私の間で異なるからではないだろうか。本協会は具体的にはどのような絵を想定しているのだろか。(私の絵は下記に)

  • 『妊婦さんに寄り添うための正しい知識と対応の仕方』には、どのような程度を想定されているのかが、動画や資料からは伺えなかった。

  • 『いざというときでも自信をもって、「大丈夫ですか?」と妊婦さんに声をかけられるようになります』という文言において不思議に感じたのが、あれ、、知識がなくても声をかけて寄り添うこと自体は可能なのではないかということ。ただ、「知識がないと、声をかけることができない」と感じている人が一定数いるだろうという想定の元、この言葉を謳い文句にされているはず。では、なぜそのように感じる人が一定数いるのだろうか。

妊婦さんに対してケアをする人は誰だろう?

まず、私が思い巡らせたのは、あれ、妊婦さんへのケアをする人は、誰なんだろう?その程度とは?そもそも、それぞれの対象から妊婦さんが必要としそうなケアってなんだろう?だった。私の中では以下の解に辿り着いた。

  1. 妊婦さんご自身

    • ご自身が安心安全に包まれて、心身ともに健やかな状態でいられるようにあるためには、ご自身の心身の状態への気づきを高めたり、休息が必要な時に(無理するのではなく)休息を優先的に確保してあげたり、自分の心身や赤子の身を守る上で、必要最低限であろう知識に基づいて必要な対応をしたり、といったケアが必要だろう。

    • 医療機関や担当医師・助産師さんとの対話や適切な検査を元に、妊娠に限らず、身体の状態や傾向(可能性)を把握する。

    • 医療機関などの一次情報や、たまひよ(妊活・妊娠・出産から子育て中のママ・パパを応援する情報メディア)や両親学級のような信頼度の高い情報源から、妊娠中の心身の変化についての適切な情報を収集し、知識をつける。適切な判断をできる材料をご自身の内に備えておくことで、自分の選択に信頼と安心を感じられるような心理状態にしてあげるというケアが必要だろう。

    • 家族や友人含め他者からの、親切かつ善意とはいえ、あくまでも責任が伴わないある意味、無責任にもなりうる、その他者の体質や状態に基づく経験に紐づいた偏った考えや固定観念からくる発言を鵜呑みにしてしまうことで生じる悩ましさや憂鬱さから、ご自身を遠ざけてあげるためにも、、ひとりひとり異なる❣️という前提を念頭に。

    • 現実として、(多くの場合の、生物的に経験できない以上は)パートナーが同レベルの理解を体感している状況を(願いたいのはやまやまではあるものの、)期待するのはむずかしい。また、残念ながら、パートナーの意識レベルによっては、そのパートナーの言動によって、(妊娠中に心身の変化や疲労が募る中、)さらなる心労が積み重なることは往々にしてある。。(つらいのよねえ、これが一段と🥺)

    • とはいえ、次世代の子育てが広がっていく希望を胸に、長期視点で捉えることを大切にしてもらえたらと願って。(パートナーに伝えること諦めずに、)(強要したり責めたりするのではなく、)相手が受け取れる程度に合った問いかけとリクエストをするなど、適切な伝え方を自発的に学びながら、ひとりで抱えるのではなく、パートナーに明確な役割を与えることで、共に育てる自覚を育むための背中押しをできたらと願って。

      • a)『妊娠中の』ご自身の心身のケアのためにも。

      • b)十ヶ月以内には親と成るパートナーが、(程度は様々とはいえども、)言葉を介してコミュニケーションを取れる + 心身の変化や疲労が目にみえる妊婦であるパートナーへのケアができなくて、コミュニケーション方法が限られた乳幼児のケアが、どうしてできるんだろう?ということで、、『出産後における』ご自身の心身のケアのためにも(心身の負荷を下げるためにも)。

      • c)(日本の古い慣習や価値観による固定観念が多かれ少なかれ根付いた親世代をもつ、)自身やパートナーが心身ともに成熟し、次世代の子にとって希望となるような背中を見せられるようになるためにも。

      • d)生まれてくる次世代の発想をもったこどもたちが、大切な大好きな母親が大変そうにしている中、パートナーへのあたたかさや誠実さにあふれる配慮や支え、協力や理解、安心感を高めることをも十分にできない父親の力量を横目に、父親や大人の男性に対する、嫌悪感や絶望感、不信感、防衛さや不穏さが育ってしまう心理状態を避けるためにも、いや、むしろ、こどもたちが、母親のパートナーとして、父親として、誇りに想えるようになるためにも。

      • e)パートナーの意識レベルの低さにより、パートナーの言動から、安心感やあたたかさのある配慮や協力を感じられないような状態が長年に渡り日々継続的に繰り返される中で、次第に、大切な母親が、希望の光を感じられる見通しが立たなくなっている状況下にて、心に創造性や命の祝福、自由や選択などを、家庭内における調和や希望、平等さ、よろこびを、彼女が感じにくい状態となり、哀れさや惨めさ、緊張や不安、傷つきや疲労を感じているのを横目に、母親にしあわせでいてほしいと願うこどもたちが心に傷を負わないようにするためにも。

  2. パートナー

    • 妊婦なパートナーと同レベルに、妊娠・出産における知識と理解をつける。より具体的には、妊娠から出産までの一連の流れや、心身の変化が生じる背景(たとえば、ホルモンバランスやつわりとの関係、免疫力の低下による感染度の高まり、トイレ頻度の高さ、臓器圧迫による呼吸困難、血液量の増加はあれども脳への血液配分の低下による思考力や頭の回転の低下、など)や、どのような時期にどのような変化や負荷が生じやすいのか、それは医学的にはなぜ生じるのか、どのようなケアを必要とする傾向にあるのか、どのような体勢だと負荷がかかりやすいのか、などを認識する。その上で、適切なケアに向けた(心と物理的な)準備を行う

    • (男性と一言で言ってもそれぞれ異なる生物であるのと同様に、妊婦と一言に言っても当然ながらひとりひとり体質が異なる生物であることを再認識し、)パートナーの身体の状態や特性を適切に認識し、適切なケアでサポートする。(たとえば、つわりの程度や期間も様々なのである。)まずは、担当医師や助産師さんと面会し、パートナーと同程度に認識を高める。

    • (妊婦であるパートナーの大変さを身代わることもできなければ、おなかの中にて子を育むという代わりもできず、それにより、体感ができなくとも、)(また、身体で味わっていない分、自分がおなかの子の父親であるという意識を高めるのは、女性と比べると、容易ではないかもしれないが、)その点は、両親学級を自発的に参加し、物理的な妊娠体験などを通して、できる限り、妊婦が目の当たりにしている現実や葛藤への理解や敬意、感謝を深める中で、自分が当事者である❣️という意識を高める

    • パートナーだからこそ、細やかな変化に気づきやすいはずだ❣️パートナーを助けられるんだ❣️という(義務ではなく、)権利からの至福の意識を高める

    • (日本の古い慣習や価値観による固定観念が多かれ少なかれ根付いた親世代からのアドバイスや経験、評価に重きを置かず、)(他者の妻と比べることなく、)(自分にとって都合が良い、楽ができそうかも?といった無意識な楽観視を優先してしまうことで、どこかの誰かが書いた・言った個人的体験や一般的・標準的な情報に囚われたり、無意識に絶大な信頼感をもってしまいそうになるのを、意識的に抑えて、)目の前にいるパートナーの心の声を聴く意識を高め、定期的に(できれば毎日)、心身の調子やどのようなケアをしてほしいか、を具体的に確認する

    • 自発的に、家事や育児をすることで、パートナーの心身の負荷を減らし、自分に任せてくれたらいいんだからね!という任せられる・頼れる安心感をパートナーが感じられるような言動を通して、パートナーとの信頼関係を構築できる流れやよろこびを祝福する。

  3. 同居している実・義家族や実・義兄妹、妊婦さんとパートナーのこども

  4. 所属している組織、その同僚・上司・部下

    • 現実として、あらゆる業界において、中年男性が組織のトップやリーダー職を担っている組織、男社会な組織がほとんどだろう。彼らに共通しているのは、(残念ながら)以下であることを再認識し、妊婦や妊婦のパートナーである社員・関係者が働きやすい環境を整えるよう、取り組む必要がある。トップが以下のような人たちだと、後進的な組織自体の有り様や個々の柔軟性の低さや暮らしにおける能力値の低さによって、(非常に残念ながら、)次世代の部下やチームメンバーがいかに先進的であっても、足を引っ張られてしまうのは言うまでもない。。人的資本に対してどれほどに重きを置いて取り組めるかの程度によって、活性化した状態で長く生きていられる企業組織となれるかどうかが決まるだろう。

      • 妊娠・出産の大変さを(生物上)体感的には未経験

      • オールドスクールな世代であるため、ご自身のパートナー(妻)が妊娠中の際においてもケアしてきた程度が限られている可能性が高い

      • それゆえに、誤った認識をもっている可能性が高い

    • ただでさえ、心身が堪えている妊婦さんが、仕事環境において、以下のタイプの人たちから理解してもらえないことにより、さらなる心労が募ったり、理解をしてもらうために歩み寄ることでの心理的負荷がかかるのが(残念ながら、)現状であるかのように想像する。絶望感や孤独感でため息に包まれるだろうなあと。。

      • 古い考えをもつ男女の先輩や上司

      • 「私だって、当時がんばってきたんだから、あなたもがんばりなさいよ」的な、時代錯誤なマッチョスタイルを強要する妊娠経験者の女性

      • (言うほどでもないでしょう?とごく自然に疑わずにはいられない)未経験の女性

    • (長年に渡り変われなかった価値観が更新されていく上では、数年以上、十年ほどの単位で時間を要する可能性が高く、長期戦となるものの、)今はじめる他ない。伊藤忠商事などの事例(以下、画像)を参考に、組織が、適切な理解をもって、妊娠・育児における制度設計を改める。少子高齢化や少子化への現実的な対策はこういった取り組みからはじまるのではないだろうか?と私は考えている。なぜなら、日本社会におけるほとんどの人が、組織に属しているから。

    • また、政府が、こういった取り組みを実際に図っている企業への経済的もしくはなにかしらのバックアップをすることで、その流れを促進する。

    • 経営層からの本気度を受け取ることを通して、人的資本の重要性において意識が低い方の組織人であってさえも、意識の高さと適切な理解、配慮を育めるよう、組織が研修などを通して、理解を促すことを怠らない・率先する。

    • その結果、妊婦である同僚や妊婦なパートナーがいる同僚、また、これから先、入社する可能性のある人(性別問わず)が、ライフステージの変化に伴い、心地よく選択できる環境やリクエストしやすいオープンで柔軟性の高い環境であるからこそ、心理的安心を感じられ、その分、成果を出しやすく働けるね、それには感謝しつつももはや当たり前だよね、という段階にまで、将来的には、組織内の環境や意識が整っていくだろう。

  5. (道や電車などで交わる)知らない人

    • 『妊婦さんが「助けてください」と言ったら、私は動けるだろうか?』という問いかけを思い浮かべた際、私の中で浮かんだ像は、その妊婦さんと直接的な関係性の低い・ない「知らない」人たちだった。妊婦さんであるご本人、利害関係がない・薄い状況で、一定以上の愛着や親密性を抱いているであろうパートナーや家族、利害関係や社会的評価が伴う所属組織内で関係性のある同僚、といった対象でさえ、適切な理解をもってもらうことが、現実的にはどれほどに容易ではないか、を書きながら思い巡らせていた中だったので、あれ?と違和感を覚えた。

    • 関係性の低い人たちが、目の前にいる妊婦さんを助ける意識を高め、助けるという言動を起こすことを促すことは、(意識するきっかけを創る上では、素晴らしい取り組みではあるし、理想的ではあるものの、)(残念ながら、)現実的には、具体的な理由がない限りはむずかしそうだな、と感じざるをえなかった。

      • 『たとえばブライダル業界では、新婦さんの4人に1人は妊婦さん。』という表記のように、仕事において関わるサービス提供者と顧客という一定の評価が伴う対象は、時間とエネルギーをかけて取り組む具体的な理由として該当するだろう。

      • また、『デパート、レストラン、ホテル、飛行機、電車、どこにでも妊婦さんはいます。』という表記においても同様で、サービス提供者と顧客という関係性においては該当するだろうなあと。ただし、電車と一言に言っても、駅員さんと電車利用者という関係なのか、電車利用者同士という関係なのかで、状況は異なるだろうなと想像。

    • 妊娠に関する知識の有無を問わず、目の前にいる人の状態に気づけるだけの観察力と気づきの高さを育み、「もしかして、困っていますか?どうかしましたか?何か手を差し伸べられますか?」と声をかけられる人が増えたらいいな、と願って。

      • たとえば。呼吸困難や脳梗塞の症状が出ている人を目の前にした際はどうだろう?医師や医療従事者の一部以外のほとんどは、これらに関する知識がないわけだが、「私には知識がないから声をかけられない、、」とはなりにくいはず。(より具体的には、一瞬はそう思い留まりそうになる可能性はあるが、目の前にいる人の状態を観察し、緊急度の高さを察知すれば、すぐに乗り越えられる障壁なはず。)この場合、(無視するよりも、)自分には何ができるかはわからないけれども、まずはその対象者に声をかけよう❣️となるのではないだろうか。また、臨機応変に立ち振る舞える人であれば、まわりにいる人に呼びかけて、サポートを求めたり連携しながら、救急車を呼ぶなり、(AEDで対処するなり、)をすることが想定される。要は、見知らぬ人においては、実は知識云々は関係なく、積極性が鍵となるようにおもう。

    • また、声をかけた人が、ああ、、声をかけなかった方がよかったのかな、、(次はやめておこう、、)🥺 などと思いにくいような、他者に対して心理的安心度の高い言動をできる人が増えたらいいなと願って。

ITOCHU Corporation
ITOCHU Corporation

22世紀のライフイベントに対する社会の意識向上への願い

一般社団法人 女性のための健康医療研究協会の想いや活動への敬意と愛を込めているからこそ、私なりに真摯に思い巡らせた上で、願いというかリクエストをお伝えすると、、それぞれの対象に向けて、適切な程度の内容を、資料と動画でお伝えいただけたら有り難いな、と感じている。また、会社組織や政府機関への働きかけをさらに促進していただけたらと願って。

女性も男性も、22世紀の子育て意識であれ🤍🕊
義務ではなく権利として捉えられる人が増えるといいな、と願って🤍


お気持ちを添えていただけたこと心よりうれしく想います。あなたの胸に想いが響いていたら幸いです。