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認知症の母をもつ従業員のつぶやき

皆さんこんにちは!
株式会社Aikomiの木南です。
認知症の方々とそのご家族のため、施設で介護をなさってる方々のために
コミュニケーションを円滑にするためのシステム開発している会社で
コンテンツディレクターをしています。
私の母は認知症です。
発症して10年くらい経ちます。
レビー小体型認知症から前頭側頭型認知症に変化しました。

今日から私の母との介護生活の話をたくさんしていきたいと思います。
認知症のご家族を持つ皆様と色々な思いを共有できたらいいなぁと思っています。

それでは、ある日の徘徊の話をします。
平日の朝、仕事へ行く前に
食事を終えて茶碗を洗っていました。
さて終わったわ。と後ろを振り返った時には
リビングにいた母の姿が見えず、寝室に探しに行ったが姿は見えず
トイレにもいない。とゆうことは。。。
そうです。外に出てしまったのです。
ガーン。。。
まず会社に連絡し、遅れる旨伝えます。(その時は派遣社員でコールセンターで勤務していました。介護をするために介護離職をし都合のつく仕事へ転職したのです。)
さて探すぞ。
警察に電話するのは探しても全く無理な時と決めていて
まず30分ほど近所を探す。
30分の間にどこまで行けるか、どの道を歩いたか想像する。
そして30分過ぎた頃から
私のメンタルが崩壊しそうになる。
ああ。川に落ちたら。。。
車に轢かれたら。。。
二度と会えなかったら?
ひたすら
探し続けて40分くらいたった時
家の近くから100メートル離れた向こうから囚われた宇宙人のように
腕を掴まれて支えられながら歩いてくる母の姿が見えた。
走り寄って、『ありがとうございます!』と声をかける。
男性『え?あんた誰?』
私『ありがとうございます!母です。探してたんです。私は娘です!』
男性『ええ?家にいきなり入ってきたんだよ!家がわからないんですって言ってね!』
私『ごめんなさい。そうなんですね。本当にありがとうございます!』
男性『あんたさ。どうしてんの?!なんで家を出ちゃうの?ちゃんと見れないの?!何やってんのよ!』
ああ〜。また怒られました。
そうなんです。何やってんのよ!って怒られるのは、これだけじゃないんです。
で、泣きそうになる。
心の中で、わかってる。わかってるんだけど。ほんの一瞬目を離した隙なんです。とは思っても言わないでひたすら謝る。
母をきちんを管理できなかった自分に罪悪感が湧いてくる。そして苦労して介護をしてる自分を認めてもらえない事に涙が出そうになる。
男性『俺だったから良かったけど、他の人だったら大変だよ?』
まさしくその通りでございます。親切な方の家に入り込んだ母よ。
運が良かったぞ。と思うわけです。
ひたすら謝って家に帰り。母をデイサービスに送り出して
仕事に行く。
母は何もなかったように笑顔でデイサービスに向かった。
私はというと、会社に着いてから、ひたすら謝る。
朝から謝りっぱなし。
まぁ仕方ない。
介護って、こうゆう事。と思えるようになるまで時間はかかりましたがね。。。
母が行方不明にならなくて良かった。ただそれだけが嬉しいのでした(笑)

次回は徘徊シリーズの続編をお話しします。徘徊しないようにドアノブに工夫をするまで、まだ何回か徘徊します。





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