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「京都vs千葉J」チケット完売の嬉しさと、いま正直に感じてること。【バスケ】【Bリーグ】

 チケットのことの気持ちは、正直「理解はできる」。でも一バスケファンとしては、京都に最優先に願うのは「今オフの的確な補強」です!



 2月17日金曜日、PC(パソコン)が突如故障してしまい、翌日の2月18日土曜日、修理に出さざるを得ませんでした(使用機種は「VAIO,SX14」。「3年保証」の期間中でしたので、修理の判断です)。



 大阪に住んでいますので、「ソニーストア大阪」(西梅田のハービスOSAKA)さんを訪れて、という対応でできました。
 いま、自分は、仕事場が「あべのハルカス」(天王寺)の近くでして、これも自分の歩んでいる道であると感じていて(いずれ「自分とあべのハルカス」というテーマの記事執筆の機会は恐らくあるかなとイメージしていますけど)、今回、西梅田での店頭修理対応ができたことをも含めて、「とても感謝なこと」と思ってます。

 ですけど現実論としては、「およそ1か月程度?」、いわば「仕事用具であるPC自体がない」現況です。
 仕事用具自体がないのは、こんなにもきついのかと(時間的にも精神的にも)。タブレットで対応できる範囲ではしてますし、恐らく3月下旬くらいまで「PCがない生活」になるだろうということは、頭では覚悟はできているつもりですけど、正直な感覚としては
 「『翼を失った鳥』のような感覚」
 なんですよね。


 ですので、「note執筆自体に大きな影響が出る」訳で、正直「天を仰ぐ感覚」でいます。とはいえ、「伝えたいこと」「書きたいこと」はイメージとしては正直いくつもあって、それを完全にボツにしたくはないなと。
 でも、心は正直「悶々としている」。で、タブレットで書くにはやはり「制約が生じる」ことは否めませんので(「執筆のスピード」がPCとは全然違いますので)、今回のnote記事は、
 「ネットカフェからの執筆」
 です。それ故に、「時間的な制約」がありますので、おのずといつもよりも限られた文字数で綴ることにならざるを得ません。
 故に、「かなりざっくりとした感じになるかもです」と、予め申し上げさせて頂きます。



 で、この現況なのに、今回「どうしても綴りたかったこと」は何か。



 3月18日土曜日、3月19日日曜日の「京都vs千葉J」、2試合共に「チケットが完売」になりました。
 完売になった嬉しさもですけど、自分が今回執筆させて頂く理由は、

 「結果的に完売でとても嬉しいけど、今回の『京都vs千葉J』のチケット先行販売でのゴタゴタは『とても考えさせられる感覚が正直あります』。」

 です。ちなみに自分は、「京都vs千葉J」は、もともと生観戦の予定はなかったので、「チケット争奪戦自体にはそもそも不参加の意向でした」と明確に申し添えさせて頂きます。


 「京都vs千葉J」、チケットの先行販売のゴタゴタ。
 最初に、自分の正直な感覚を、結論的なことから述べます。


 【「京都vs千葉J」、チケットの先行販売のゴタゴタ、自分が正直に感じること。】

 (1)球団(ハンナリーズの会社として)が「スポンサーに多くのチケット枠を与える」ことは理解できる(スポンサー収入になり、「財務基盤の安定」に直結するから)。
 (2)一部の古参ファンの気持ちは、その立場に立てば、理解できる(理由は後述)。でも「一部の古参ファンの影響力が強くなりすぎると、新規ファン(あるいはライト層)の離散の誘発になるリスクに留意が必要」かと。
 (3)一部スポンサー側の姿勢も、違和感が全くないといえば嘘になる。特に「小生」という表現は、自分は正直苦手です。
 (4)ただ、「球団側の姿勢は自分は間違っているとは思わない」が正直な感じで(プロスポーツである以上、「財務基盤の確保がとても重要」であるので)、一部の古参ファンの「気持ち的には理解はできる」けど、「球団側の立場」の視点が乏しい感じを自分は抱いて正直切なかったです。
 (5)というか、「チケットの先行販売のゴタゴタ」以上に、一京都ファン、一バスケファンとしては「今オフの的確な補強こそ最優先事項です!」が正直な思いです


 自分なりに精一杯、「言葉を選んでいる」つもりですけど、今回の「京都vs千葉J」のチケットの先行販売のゴタゴタは、「もやもや感」を強く抱きました。
 なんというか、いまの京都は「あらゆる意味で、ReBornの1年目」である、いわば「過渡期」「変革期」であると自分は解釈してるんですよね。

 現実論として、京都は「関西圏のバスケ球団」です。
 そう、宿命として「野球の阪神という『巨大な存在』がいる土地柄で、集客の獲得は『ディスアドバンテージ』がある、つまり『想像以上のすさまじい企業努力が必要』である」現実があるのです。

 実際、京都の昨季決算では(「全22球団中」でです)、


 入場料収入(20位)
 (実質的には「ワースト2」、シンプルに「集客に苦しんでる」)
 売上高(21位)
 トップチーム人件費(17位)
 (厳密には異なるが、ほぼ「選手総年俸」と解釈してよい。
 都市としては「ビッグマーケット」だが、球団の体力としては「スモールマーケット」なこと。)


 そう、「都市としてはビッグマーケット」ですけど、球団の体力は「スモールマーケット」の現況です、これをせめて「ミドルマーケット」にするのが恐らく理想ですけど、現アリーナ(京都市体育館)の収容能力に限界があること。


 2022.5.8(vs島根)[3181人]《昨季の最終戦》
 2022.10.1(vs仙台)[2902人]《今季の開幕戦》
 2023.2.11(vs大阪)[3243人]《京阪ダービー》


 大阪戦では、2階席のアウェー側の端を除けば、「ほぼ目一杯」の感じでした。今回の千葉J戦では、「立ち見席を開放の見込み」ですので、目一杯の人数は恐らくですけど
 「4000人に届くイメージは正直ない。3700人程度では?」
 と、自分は思ってます。

 球団は「4000人に届かせる」を目標にしていて、「目一杯の人数がどれほどかを知る試金石になる」が、自分の正直な想いです。裏を返せば、「目一杯の人数が入れば、それ自体にとても大きな意義がある」と思ってます。


 で、入場料収入で京都は20位です。22位(最下位)は実は大阪ですが、これは「2階自由席がとても安価」であり(ファンクラブ会員ならば、事実上「1000円」で観戦可能です)、この影響がとても大きいです。
 これに加えて「立地の影響」も正直あるかなです。本拠地である舞洲は「アクセス面が正直よくない」感じです。

 自分は野球も大好きですし(というか、3月は「WBCのパブリックビューイングへの参加を構想」していますし)、家では野球(と相撲)の話題が多いです。ですのでなおさら、「阪神との共存共栄」を強く願うことと共に、「阪神という巨大な存在がいるが故の難しさ」を正直強く感じてます。



 【京都にとっての「集客源の主要4カード、直近4年の開催状況。】
 (左から順に「19-20,20-21,21-22,今季」の順。)

 vsA東京   (A,A,A,A)
 vs宇都宮   (H,A,A,A)
 vs千葉J   (A,H,×,H)
 vs川崎    (A,A,×,A)

 (H[3カード]、A[11カード]、×[2カード])


 で、今回の「チケット先行販売」のゴタゴタ、一部の古参ファンの姿勢に違和感を抱いたと述べました。ですけど、一部の古参ファンが公然と不満を述べたのは、ある種「理解はできる」のです。
 というのも、「Bリーグの構造」として、「最大の集客源になり得る試合」はある程度読めていて、いま示させて頂いた「A東京、宇都宮、千葉J、川崎の4カード」の試合開催がとても重要なんですよね。

 4カードに共通しているのは「関東圏&旧NBL&熱狂的固定ファンの球団」なことです。4球団のいずれも「資金力がある」ので、伝統的に「スター選手を擁している」こともあります。
 「田中大貴(A東京)」「比江島慎(宇都宮)」「富樫勇樹(千葉J)」「篠山竜青(川崎)」、いずれもバスケファンならば「日本バスケ界のアイコン的な存在」と伝わるかなですし。


 ですけど上述の表からわかるかなですけど、直近4年間で、京都にとって「最大の集客源になり得る4カード」のうち、京都の本拠地開催が叶っているのは

 「19-20,vs宇都宮」「20-21,vs千葉J」「今季,vs千葉J」

 この3カードだけです。「3カード/16カード」、確率だと「18.75%」
 いくらなんでも「確率が低すぎる」感は否めない。特に「vsA東京」「vs川崎」は、直近4年間は「本拠地開催の機会はゼロ」です

 そりゃあ、「球団」も「古参ファン」も、血眼になるのはある種当然なのです。


 ただ、気持ちは理解できますけど、プロスポーツですので「知ってもらう」ことがとても大切であること。そう考えると、「裾野を拡げる」ことがとても大切になります。
 つまり、「新規ファン、ライト層もウェルカムだよ」の姿勢です。
 だからこそ、今回の一連のゴタゴタ劇での一部の古参ファンの姿勢は、
 「新規ファン、ライト層はかえって引くのでは…。」
 と、正直感じてしまったんですよね。




 と申しますのも、自分だって、昨季の「大阪vs宇都宮」、比江島の生観戦を初めて叶えたとき、最高に嬉しかったですし、代名詞である「比江島ステップ」を目の当たりにできて、一バスケファン的にはその意味で嬉しかったですので(尤もこの試合は、大阪的には「惨劇的な試合」でしたので、「複雑な想い」でもあったのですけど。恐らくこの試合が「ダイナミックな体制の変革」を決断する大きな引き金になったのかなと想像です)。


 ちなみに今季は、河村を擁する「vs横浜BC」もアウェー開催でした。
 そう考えるとなおさら、「富樫を擁する」「Bリーグの最高レベルの球団である」、「vs千葉J」の本拠地開催、この機会を絶対につかみたい(=生観戦を叶えたい)、この気持ちになるのは「ある種当然といえる」感じです。
 ですので、「積み重なった想い」が、今回の「ゴタゴタ劇」になってしまったといえるかもです。「かわいさ余って憎さ100倍」という言葉がありますけど、この心理に近いかもと想像します。


 個人的には、来季は「vs横浜BC」が本拠地開催になることが叶えば、日程次第ではありますけど、是非とも生観戦を叶えたい思いです。
 というのも、リッキー・ルビオ(キャバリアーズ、スペイン代表)が「FIBAルールでは最高レベルの選手」とよくいわれてますけど(←自分もそう思ってる一人です)、

 「『FIBAルールでの河村勇輝』は、恐らく既にすさまじいレベルにあるといえるのでは?」

 と、先日の日本代表戦(の2試合)をも踏まえて、強く感じてるんですよね。
 (我ながら)これから何回も綴るのかなと想像ですけど、

 「来季終了後、というか『世界最終予選→パリ五輪出場』を節目として、河村は海外挑戦(恐らく「中国CBAor豪州NBL」?)へと歩み出す(と考えてよいでしょう)。」

 と自分はイメージしていますけど、河村の雄姿を京都で観られたら最高に嬉しいです!と、自分は強く感じてるんですよね。



 …そのような感じですけど、今回の「京都vs千葉J」、こうしてチケット完売が叶ったことが正直とても嬉しいですし、生観戦を叶えるファンの皆様は「楽しんで、いってらっしゃい!」の想いです。
 だからこそ、なおさら強く感じるのは、

 「ほんとうに『共に登る』を具現化したいならば、『今オフの的確な補強こそ最優先事項です!』が正直な思いです。」

 この想いに尽きます。これを、次の節で綴らせて頂きます。


 

 願うことは「今オフの的確な補強」。補強ターゲットは「ビッグマンの第3外国人」「DF型の正SF」「3P型の6thマン」の3人!


 【京都、昨季及び今季のチーム成績。】
 (成績は「2023年2月12日終了時点」。)
 勝利数的な実際順位 (昨季19位→今季17位)
 チームEFF     (昨季21位→今季17位)
 平均得点数     (昨季21位→今季15位)
 平均失点数     (昨季16位→今季17位)
 得失点差      (昨季19位→今季18位)
 攻撃回数      (昨季20位→今季13位)
 チームTS%     (昨季18位→今季13位)
 ファウル数     (昨季6位→今季5位)
 FG試投数      (昨季15位→今季11位)
 3P試投数      (昨季15位→今季11位)
 FT試投数      (昨季18位→今季23位)
 平均アシスト数   (昨季20位→今季20位)
 平均TO数      (昨季10位→今季15位)
 平均リバウンド数  (昨季20位→今季16位)
 平均OR数      (昨季22位→今季16位)
 平均スティール数  (昨季22位→今季15位)
 平均ブロック数   (昨季21位→今季9位)



 【今季の京都、「30分換算でのEFF」。】

 スタメン(久保田[13.83]-ライト[11.04]-満田[5.11]-ユトフ[20.61]-ディアロ[22.15])
 主な控え(小西[7.84]、水野[6.46]、〈TJロール[10.63]〉)
 他の控え(青木[×]、小澤[×]、益子[×]、小室[×]、トビン[×]、モーア[×])





 【今オフの京都、「補強ポイントの優先順位」。】
 (ここでは、「TJロールの後継の第3外国人が誰かを存じていない」前提で綴ってます。)

 (1)「コアメンバーの残留」
 (=「久保田、満田、ユトフ、ディアロ、ライト+小西」の「6人」。
 小西以外は現行契約は[推定ながら]来季まであるといわれてるので、残留は楽観しているが。
 これに加えて、「第4のビッグマン」として「トビン」、「新人契約のコンボガード」として「益子」も残留のイメージで、合計で「8人」。
 故に補強の枠は「3人」。これは「11人で開幕することで、12人目として『有望な大学4年生(または浅野)を12月or年明けに本契約で入団を叶える』」イメージのため。)

 (2)「輝けていない選手の放出」
 (=上述から外れている選手。つまり「青木、小澤、小室、モーア、水野」。水野以外の4人は「議論の余地はない」感じだが、小室は「期限付きでの放出」で、来季のパフォーマンス次第で再来季に復帰の余地を残す感じだとより望ましいイメージ。
 「断腸の思い」なのが水野で、個人のパフォは「B1レベル」といえるが、今季の(特に年明け以降の)起用法はもはや「SG/SF的な起用法」になっていて、本職の第2PG的な立ち位置だと「パス/守備型の小西のほうがポジションバランス的により望ましい」「第2PGだと同じドライブ型で久保田と特徴が重なってしまう」ので、他球団移籍のほうがより輝ける可能性が高い。)

 (3)「『第3外国人のビッグマン』。できれば『OR能力と3P能力を兼備する若手』がより望ましい」
 (=TJロールの後継として、今オフを待たずに3月初旬に契約してしまう可能性もあり得るが[この場合は恐らく「豪州NBLからの補強」とイメージしている]、個人的により推すのは「今オフでのNCAAからの補強」。
 前者の場合は最有力は「アイザック・ハンフリーズ(メルボルン[豪州NBL]、豪州代表)」、後者の場合は最有力は「ジャック・ナンジ(ザビエル大学5年生)」。
 イメージ的には、昨オフの新潟の「ケヴェ・アルマの補強」の感じ[アルマもNCAAからの補強であった]。)

 (4)「『正SFのグレードアップ』。コアメンバーで攻撃面は対応できるが、現有戦力の弱点として『スティール数に乏しいので攻撃回数を増やせてない』がある。故に補強ターゲットは『DF型の正SF』であり、具体的には『磯野寛晃(B2熊本)』の1択である」
 (=この2年で、現在の正SFの満田は「B1レベルだが、目一杯の努力をしての限界点が見えてしまっている」、適正ラインは「控えSFとして12分程度」。特に「スティール」が現有戦力の明確な弱点であり、この弱点を補える「唯一無二の補強ターゲット」こそが磯野である。
 しかも磯野の場合「ORの意識」「アシストの意識」もとても高く、特に「OR数の向上」は京都の「明確な弱点の一つ」であるのでその意味でもドンピシャである。得点能力はあまり高くないが、「eFG%」がとても高いので、その意味でも「no.5オプション的な正SF」として「とても理想的である」といえる。)

 (5)「『3P試投能力に優れる6thマン』。現有戦力の弱点として『4Qのクラッチタイムを任せ得る6thマン』が不在なことがあり、特に『3Pシューターの不在』は今季を通してずっと苦しみ続けている。具体的には『中野司(北海道)』の1択である」
 (=今季は「3Pシューター」「控えSG/SF」を最後まで確立できていない。後者としては本職がPGである水野を回す感じになっている。本来ならば青木、小澤のいずれかが独り立ちすることをイメージしていたと想像だが、いずれも輝きは散発的であった。
 結果、4Qのクラッチタイムでは「コアメンバーの4人の個人能力頼み」(久保田、ライト、ユトフ、ディアロ)の感じが試合を重ねる過程で顕著になっている[勿論「閃き」はとても重要ではあるのだが]。これは「頼れる3Pシューターの不在」が一因になっている感が。加えてクラッチタイムを考えると「FT能力」も重要になる。
 この「3P能力」「FT能力」の両方を満たす「唯一無二の補強ターゲット」こそが中野である。中野の魅力は「3P/FG試投率」「FT成功率」にある。いわゆる「スポットシューター」だが、それでいて実はFTが「試投数、成功率が共に高い」という稀有な特徴を持つ。しかも中野は関西圏(兵庫県)の出身なので「準地元選手」であることも「補強の説得力」を高める。)



 【今オフの京都、理想の選手編成での「30分換算でのEFF」。】

 スタメン(久保田[13.83]-ライト[11.04]-〈磯野[8.57]〉-ユトフ[20.61]-〈ナンジ[24.68]〉)
 主な控え(小西[7.84]、〈中野[5.76]〉、満田[5.11]、ディアロ[22.15])
 他の控え(益子[×]、トビン[×])

 (磯野は「今季の細川(三遠)」を表記、中野は「今季の30分換算でのEFF」を表記。磯野の「今季の30分換算でのEFF」は「10.57」。ナンジは「今季のブラックシアー(広島)」を表記。なお、ナンジの期待値として「今季のアルマ(新潟)」をあてはめる場合でだと「18.49」。)














 仮に、上述の補強、つまり
 「ナンジ(ザビエル大学5年生)」「磯野(B2熊本)」「中野(北海道)」
 の3人の補強が叶うと、下記の感じになります。


 スタメンEFF(今季72.74→来季78.73)
 控えEFF(今季24.95→来季40.86)
 合計EFF(今季97.69→来季119.59)


 勿論、上述の数値は「計算上」にすぎません。
 ですけど、今オフに「的確な補強」を実現できれば、
 「チームEFFの大幅な向上」→「勝率の向上(.500超え~.550超え)」
 は実現可能である、と強く考えます。


 どういうことかと申しますと、まず、明確に強調させて頂きたいのは

 「いまの京都は『志向するバスケスタイル』『チームの課題点、要補強ポイント』が明確であること。
 特に『要補強ポイントが明確であること』は、『総論的なチーム作りの方向性がうまくいっている』ことの証明といえる。」

 ことです。



 【今季の京都、「現チームの課題点」。】

 (1)「志向するバスケスタイル」→「走るバスケ」で明確化。
 →「チームの雰囲気はとても良好」。→「志向する方向性を共有できている&間違っていない」。
 →(しかし)「攻撃回数」「FG試投数」は「リーグ平均値」程度。

 (2)「選手層の薄さ」。戦力で機能できてるのが「コアメンバー5人+小西、水野」の「7人」のみ。「第3外国人」のTJロールは「B1レベルではない」の烙印を押されて、失意のうちに途中退団に。
 →裏を返せば、「実質7人ローテ」という「薄い選手層」で、「チームEFFが17位」「勝率が17位」は「むしろ称賛といえる」。

 (3)「攻撃回数」「FG試投数」が「リーグ平均値」にとどまるのは、「OR数」「スティール数」が「リーグ平均値未満」であるから。
 →「OR数」「スティール数」の向上は「志向するバスケスタイルの深化」のために「最優先の補強事項」といえる。

 (4)「第3外国人」が機能できずで、「正SFの満田」が「B1の控えレベル」(かつ、控えが事実上不在)で、「クラッチタイムでの6thマン」が不在で、これで「チームEFFが17位」なのは、「コアメンバーの良質さ」の証明といえる、つまり「土台作りは成功できてる」といえる。
 「土台作りの成功」でいえば、「第2PGとして小西に目途が立った」ことはとても意義がある。コートに立てば「会場の雰囲気を引き寄せ得る」ことを含めて「嬉しい誤算」といえる。

 (5)「FT試投数」の少なさ。これは「ファウルをもらうプレー」の少なさと換言できる(11月の中断明け以降は改善傾向ではあるが)。また「流れを変え得る3Pシューター」の不在は特に大きな不安感が。

 (6)ディアロは「同格以下が相手」の場合は「NBAで183試合出場のディアロ」だが、「格上、特にパワー型が相手」の場合は「弱点と化す」感じである。特にBリーグである以上、「vsクーリー」「vsスコット」「vsホーキンソン」は「絶対に避けては通れない」。
 しかもディアロは「シュートレンジが広くない」。故に「第3外国人」に求められる資質能力が多岐になり、具体的には
 「パワーと機動力を兼備できる」「OR能力と3P能力を兼備できる」
 が求められる。



 【今オフの京都、「3つの要補強ポイント」。】

 (1)「ジャック・ナンジ(C。ザビエル大学5年生)」
 ・「213cm,111kg」、つまり「7フッター」。
 ・「OR成功率」が「12.16%」と高い。
 ・「3P/FG試投率」が「26.9%」と高い。また「3P成功率」が「40.7%」と高い。
 ・「アシスト成功率」が「12.58%」と高い。
 ・「OR成功率」「3P/FG試投率」「アシスト成功率」という、京都の「要補強の3要素」を高次元で満たす。
 →特に「3Pができる7フッター」「ポイントセンター」であることに照らせば、「相手守備は守りづらくなる」。
 ・「パワーと機動力を兼備」。故に「ディアロの弱点を補完できる」。
 →7フッターなので「ダンク量産」に期待できる。
 ・「USG%」は「22%程度」。→「フォアザチーム」ができる。
 ・「NCAA上がり1年目」であるので「コスパ良好」。
 ・「イケメン」。「女性ファンの獲得」に期待できる。


 (2)「磯野寛晃(SG/SF。B2熊本)」
 ・「バスケIQ」に優れて、まさしく「潤滑油的なオールラウンダー」。
 特に「スティール」「OR」「アシスト」「eFG%」が魅力。
 「B1経験はゼロ」だが、「プレー選択の的確性」を考えれば、満田からのグレードアップは濃厚かと。
 ・「走るバスケ」は熊本での2年間で好相性は証明済み。
 ・最大の魅力は「スティール」。「30分換算」で「昨季1.99→今季1.61」。
 ・「OR能力」が高い。「30分換算」で「昨季2.11→今季1.21」。これはSFとしては「とても高い数値」。
 ・「アシスト能力」も良質である。「30分換算」で「昨季2.61→今季3.05」。かつ「A/TO」も良質で「30分換算」で「昨季3.11→今季2.02」。
 アシスト数も「SFにしては高い数値」だが、「A/TOが2点超え」は「パス能力の良質さ」により説得力をもたらせる。
 ・「eFG%」が高い。「昨季55%→今季59.64%」。「3P/FG試投率」が高くないのに(昨季39.6%→今季41.1%)「eFG%」が高いのは、「2P成功率の高さ」が故である(昨季60.5%→今季61.2%)。これはリングアタックに優れる証明といえる(尤もFG試投数自体は多くはない)。
 ・「スティール」「OR」「アシスト」を高次元で兼備できるので、「京都の弱点の補強」「コアメンバーとの親和性」に期待できる。「eFG%」の高さも大きなプラスといえる。
 ・「B1経験がゼロ」は不安要素だが、「コスパ良好」といえる、しかも「潤滑油的なオールラウンダー」なので「ハイリターンに期待感」が。
 ・「この3月で25歳」と若い。福岡が故郷なので、「久保田と同じ出身県」である(「非エリート」なことも共通要素)。「イケメン」なので「女性ファンの獲得」に期待できることも隠れたプラス要素。


 (3)「中野司(SG/SF。北海道)」
 ・簡潔に述べれば、「3P/FG試投率」「FT成功率」に特化した「スポットシューター」。「得点能力に全振り」なので「4Qのクラッチタイムで輝ける6thマン」として最適任。分かりやすく述べれば「KJ松井の下位互換」。
 ・「走るバスケ」は北海道での直近2年間で好相性は証明済み。
 ・最大の魅力は「3P/FG試投率」。プロ入りからの4年間で一貫して「60%超え」であり、「30分換算での3P試投数」は「6本台以上」で安定している。いわば「3Pを積極的に打ってなんぼ」が特徴といえる。
 ・「FT能力」も大きな魅力である。「30分換算でのFT試投数」は「1.5本程度」と、「3P特化型」としては多めの試投数である。かつ「FT成功率」はプロ入りからの4年間で一貫して「80%超え」である。
 →「3P/FG試投率」と「FT試投数/成功率」が高いということは、「ファウルをもらうプレー」が上手いことの証明といえる。「4Qのクラッチタイム」で「4点プレー」を可能性として望める貴重な存在といえる。
 また、「FT成功率が80%超えを計算できる」ことは、会場内のファンに「安心感」を与え得る。
 ・課題は「3P成功率」。特に直近2年間は「昨季30.4%→今季31.5%」と高くない。ただ、「PGの質的な良化」と「6thマンとしての爆発力という役割の明確化」により、「3P成功率の良化」が望めるのでは。
 ・「現時点で26歳」と若い。「B1下位球団のロールプレイヤー」なので「コスパ良好」。
 ・「兵庫県出身」であり、いわば「準地元選手」である。小西とは「関学大の先輩後輩」の関係なこともプラス。


 【「ナンジ、磯野、中野」の補強でもたらせるメリット。】
 (1)「OR数」「スティール数」の向上(ナンジ、磯野)。
 →「攻撃回数」「FG試投数」の向上。

 (2)「アシスト能力」及び「A/TO数」の良化(ナンジ、磯野)。
 →「攻撃のレパートリー」「得点可能性」を増やせる。

 (3)「失点数の減少」(磯野、ナンジ)。

 (4)「3P能力」の向上(中野、ナンジ)。
 「FT能力」の向上(中野)。
 「eFG%」の向上(磯野、ナンジ)。

 (5)「vsパワー型ビッグマン」への対応力の向上(ナンジ)。
 →「vsクーリー」「vsスコット」「vsホーキンソン」を克服に期待。

 (6)「3Pができる7フッター」の稀少性(ナンジ)。
 →これにより「相手のゴール下の守備を引き剥がせる」。

 (7)「4Qのクラッチタイムでの6thマン」(中野)。
 →「この1本が欲しい」デザインプレー時に特に役立つ。

 (8)「関西圏の選手の確保」(中野)。
 →(選手タイプが異なることに留意だが)イメージ的には
 「久保田≒橋本」(チームの象徴、バンディエラ)
 「小西≒合田」(チームを鼓舞できる&地元選手)
 「中野≒木下」(「名誉生え抜き」&アクセント的な地元選手)
 (中野は厳密には「準地元選手」だが。)



 留意が必要であるのは、京都は「持たざる球団」であることです。
 ですので、「コスパ」(費用対効果)を特に考慮の必要があります。

 特に今オフは
 「有力選手(特にオールスターレベル以上)の移籍が恐らく少ない?」
 (←直近2年間で「有力選手の大移動」が起きた反動。)
 「優勝を目指せる最大のチャンスである横浜BCの存在」
 (←「志向するバスケスタイル」が京都と同じ方向性。)
 この2つに特に留意が必要です。


 で、「磯野」「中野」、この2人の補強がとても重要であるのは

 「磯野」(「スティール能力」「OR能力」を持ち、「攻撃回数」「FG試投数」を増やせる稀少性。+「アシスト能力」「eFG%」を併せ持つ「SFの理想型」であること。)
 「中野」(「3P/FG試投率」と「FT試投率&成功率」を高次元で併せ持つ稀少性。→「4Qのクラッチタイムを任せ得る6thマンの理想型」であること。)

 があります、つまり「唯一無二の特徴」を持つ。それ故に、「磯野」「中野」の補強失敗時の「第2の選択肢の補強候補」は「ない」です(「補充的な意味合い」でしかなくなる)。

 しかも「磯野」「中野」は、「CSレベルの球団の在籍経験がない」です。
 ですので、京都への移籍が実現ならば「ステップアップ」になります。
 つまり、「『共に登る』を体現できる存在」といえます。


 不安要素は、「磯野はB1経験がない」ことですが、もともと「得点能力以外でより特徴を示せる選手」であり、特に「守備力が高い選手」です。ですので、「B1でもある程度以上のパフォーマンスを見込める」といえます。

 しかも、ここにきて、金近(東海大学2年生)が、先日の日本代表戦で秀逸なパフォーマンスで、恐らく「アーリーエントリー的なプロ入り」のフラグが立っています。これにより、「磯野の競合球団が恐らく減る」ことも、正直大きいです。

 しかも、「京都の正SF」で「求められる資質能力」は
 「コアメンバーをより輝かせられる、潤滑油的な脇役」
 です。その意味で、金近よりも磯野の方が「全体バランスがよい」です。


 ですけど、裏を返せば、磯野は「絶対に補強実現がマスト」です。
 理由は「『走るバスケと好相性』『守備力が高い』を満たす良質な日本人SF自体が稀少である」からです。
 しかも、「Bリーグの特徴」として、「良質な日本人SF」自体が移籍市場にあまり出ない傾向にある。これも、磯野を「絶対に全力で獲って欲しい」理由です。



 それと、「第3外国人」。
 「Bリーグの特徴」として、「外国人」「帰化枠/アジア枠」の影響力の大きさがあります。

 半ば結果論ではありますが、今季の京都が「コアメンバーへの依存度が増大傾向になった」理由の一つは、「第3外国人が機能できなかった」ことが大きいと自分は思ってます。

 それこそ「第3外国人の理想型」は、
 「トラビス(島根)」「メイヨ(広島)」
 のように「主力級の良質な貢献ができる、恐怖感を与え得る選手」です。


 で、ディアロは「長所も弱点もはっきりしている」尖った選手です。
 問題は弱点で、「対パワー型ビッグマンが苦手」なのは、「共に登る」意味で大きな不安要素です。
 「クーリーが苦手です」、Bリーグではそれでは「CSに辿り着ける、CSで勝ち上がれる」は「絵に描いた餅」になります。

 加えて今季の京都は「OR能力がリーグ平均値以下」です。
 「攻撃回数を増やせてない」大きな一因になってます。

 また、ディアロはボールスキルの拙さも否めずで、ゴール下やミドルレンジでダブルチームをされてTO献上をいくつもする試合がありました。
 これに加えて、ディアロは「3Pがない選手とみなした方がよい」一面もあります。


 そう考えると、「OR成功率」「3P/FG試投率」「アシスト成功率(及びA/TO)」を高次元で兼備できるビッグマンが、「京都の新外国人」に求められる資質能力になります。
 これを満たし得るビッグマン自体が、実はとても稀少です。
 で、この条件に合致するのが、実は「ジャック・ナンジ」です。
 (「NCAA上がり1年目」であるので「コスパ良好」なのがプラス。)

 実はBリーグでは、「7フッター」どころか「210cm以上のビッグマン」自体が稀少です。で、「7フッター」かつ「3P能力と機動力を兼備できる」。
 似たタイプである「ブラックシアー(広島)」が「208cm」です。
 いわば「7フッターであるブラックシアー」、とても魅力的です。

 現実的には、NBAドラフトを終えてからの補強交渉になりますけど、いまのうちから水面下での猛アプローチをして欲しいと強く思います。


 個人的には、「ソン・メイカー(豪州代表。NBA経験者。今季は中国CBAでプレー)」をBリーグで観たいですけどね。ワンチャンで今オフのBリーグ入りがあり得ると読んでいますが。



 いずれにせよ、いま自分が、「一人の京都ファン」「一人のバスケファン」として強く願うのは、
 「今オフの的確な補強を実現して欲しいです!」
 いまはただ、この想いに尽きます。



 【バスケットボール#25A】


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