あわいの世界~Sound & Calligraphy

「あわいの力」安田登著をよんだ。
「あわいとは、媒介・あいだ
自己と他者、異界と現実界、時間と空間、あっちとこっち
ふたつのものが出会う界隈。」
古代甲骨文字に「心」が登場するのは、紀元前1000年ごろ
それまで心という概念はなかったのではないか。
それから300年から500年後、孔子や釈迦が生まれ、さらに500年後キリストが生まれ、さらに700年後空海が生まれ、「心」との付き合い方を説いた。
2000年以上たった今、「心」に代わる何かが生きるために必要なのではないか?
「文字」が生まれてから300年ほどして登場する「心」
そのヒントは古代文字や日本語、日本の芸能にあるのでは。

古代文字の時代には「時」という字に今の時間を表す概念もなく、
止まるという字と日を組み合わせ、今ここをあらわしていた。
止の字は足跡。
仏教伝来以前の文字はいまだにはっきりしていない日本語。
万葉集も奈良時代末期から平安時代に編纂されたという。
和歌はそれ以前から読まれていたようで、文字を持たず、五七五七七の音で
感情や情景や現象を表現し、伝え、意思疎通しあっていたのだろう。
あめを「雨」「天」「海」とも表してきた。
あめつちが「天」「地」から「海」「土」としたら。
この世とあの世の境は、地平線のような境界線ではなく、波打ち際のように揺らぎ、常に変化する余白のある空間なのかもしれない。

それは、「音」の世界に似ている。
形や流行りではない、決められた枠を超えて
心を解放し、その先を感じる音。
文字–書道も同じ、型を超えたところにある美しさへ。

Calligraphy Ransen蘭泉
Heart Sutra 般若心経(写経)
Ancient character TIME / peace 古代文字アート「時」「和」
Kana IROHA かな書アート「いろは歌」
Music
photon by SOUND8
#動画 #瞑想

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