見出し画像

棘を愛する人

核心
は、まだつかない
解釈
もまた人間模様
戯言が生みだす
限界集落
初めから 何も愛して等ないのよ

少女は 口を開けて
水を 求めた
ただ 苦しみというものは
希釈など
出来るはずもない

音 と 音 を繋げるだけなら
きっと 誰にでも 出来るけれど
そこに 意味は あるのかな
意味を得る 話だけど

架空の世界に
踊る 空と 空
きっと 求めているものが 違いすぎる夜は
摩擦が 突風になって
乱して
呼吸も 塵散り

少年は、
渇望した
心はいつも
どこにもないように
走るものを追う生活
まるで憧れを
追い抜かしたような

充足感

見当違いも ここまでに して
少女が 破いた 紙切れに 綴られたのは
少年が 描いた 海原 桃源郷


意味の ある 会議をしましょ
無駄な 犬死は しませんように
戦犯が 例え 被害者面でも
笑って 見過ごして あげましょうよ 

今だけは

怒りも 憎しみも 閉じ込めましょうよ

やがて 海に放つときに

きっと 怪物の夢を 見るでしょう

魘されるでしょう

それでも 見てみぬふりしてあげましょうよ

きっと

溺れても 知らないふり してみましょうよ

私が されたように

違う、と泣く あなたの 声

正と負が 混濁して

矛盾だらけの門番が

困った顔して 突っ立っていたわよ



それでも 目を そらす あなたは

棘を愛する人なのね

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?