I'll never forgive.

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マガジン

  • head over heels

    protea.

  • by any means

    apricot.

  • journey down the Mississippi

    Rhodanthe.

  • A Perfect Day for a boy

    a queen of the night.

  • outside the spring

    snowdrop.

最近の記事

火と油

精神病棟が見える あの白い建物は 幽霊が 住んでいる 数えきれないほどの量 分厚い本は 殴るためにあった ガラスの破片から 流れる血 誰のか 分からない 薬の居場所を デイジーが嗅ぎ廻る あの子は 火に油注ぐ性格ね カルテを盗んで見たの 負けるってこと 知らないのよ いつでも なんでも 反応して 自滅する 粘着して 付きまとう あんたはそうならないことね 家に帰るの? それがいいよ

    • 臨海

      徒党を組み 安心してる 過ちを 認めない 最終的には 黙らない 逃げ場はない 中身のない 音波は まるで 体をなしているようだけど 重い月は 紙のような 軽さで 吹き飛ぶほど 爪が甘い 最後の忠告無視して いつまでって言うのは 愚かな質問 正義とか  曖昧な表現を好む 落ち着かない気分で 天に昇ったらどう 想像上の天国に 届かないうちに 地面に 叩きつけられるのは 一体 どんな景色なんだろう 毒の量を まだ 分かっていないみたい 遣り返したつもりなのかしら もう 黙っ

      • 金盞花

        愛していた人が 去ったのは 変わってしまったから 旅に出よう おおらかな心で 優しい気持ちで あなたは言った 欠落した日常を 現実的に話すの 例え 外が 敵意に満ち溢れていても 天真爛漫に生きていけるほど あなたは 強いのかしら 問いかけは スプーンに映る事物のように 伸縮を 繰り返して 謎かけは また 捻じ曲げられて 脳内に 辿りつくころには 君の幻想になって 奪われた 言葉たちが 泣いている 私には 見える あなたは 見ない リンゴが落ちる 池の中  広がる 

        • 棘を愛する人

          核心 は、まだつかない 解釈 もまた人間模様 戯言が生みだす 限界集落 初めから 何も愛して等ないのよ 少女は 口を開けて 水を 求めた ただ 苦しみというものは 希釈など 出来るはずもない 音 と 音 を繋げるだけなら きっと 誰にでも 出来るけれど そこに 意味は あるのかな 意味を得る 話だけど 架空の世界に 踊る 空と 空 きっと 求めているものが 違いすぎる夜は 摩擦が 突風になって 乱して 呼吸も 塵散り 少年は、 渇望した 心はいつも どこにもないように

        火と油

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        • head over heels
          24本
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        記事

          swim out

          予定通りに 事は進んだ あっけなくて 思わず笑ったんだ 抉りだしてあげようか あなたの言うように 刺刺しく 晒して見せようか この隅っこの海の 腐り落ちた空気の塊を 触れたところが どんなものだったのか 触れてはいけないところまで 触れたのか 天国の話は 聞き飽きたね 境界線を 引っ掻いて 凸凹になった  煙に巻かれて くだらないと また笑うんでしょう 路地裏から 臭う 臭うのは あなたの間違った選択 でもよくあることなんでしょう だったら 飲み込んでみなよ 胃の中

          swim out

          fish

          君がしたいことは 僕という存在を否定すること 問題なんてないなんて 日々をうやむやにすること 僕の言葉を 聞く気もないんだろう よくあることだって 寝れば 時間が解決するだなんて 何も君は分からないんだね そうだよ 問題だよ 君が本質を捉えていないことが 魚のように 逃げる姿は 僕が幼き頃 なりたくなかった大人に似てる 問題を交わしてく 理解も無理解もしないくせに 上澄みだけ掬うのは 君自身が 小さな水溜りを飲み込む 大海だと思っている 魚が今日も飛び跳ねる 関係のな

          SPOON

          ズルい顔をした 大人の武器は そう いなすこと 勝ち誇った面で 論破、 してると思ってる 愚かな姿 直視出来る? 目を逸らしてる 自分のことから 他人のスキをついて 確立するのは 大人という言葉の盾 まともなふりして 誰かを征服したい そんな浅ましさ 子供が壊した 夫が壊した あいつが言った お前が言った 快感衝動で 正当化する正義の矛 破壊していく 自分の国になるまで

          TELEPHONE

          賢い君なら分かるはず 全知全能の君なら知ってる まずいコーラを残してる 眠ったままの理由を 傷ついた君なら分かるはず 全知全能の脳みそが 腐った人間を 正してやる 女子大生のカフェでの会話 「私もう駄目かもしれない」 イエス、諦めるのはまだ早いんじゃない 「うずくまってばかりじゃ、君を救えない」 ノー、立ち上がる気力もないのよ 希望の光は  失われた 世界は案外 救いがなかった 賢い唇が 誰かを欺いた それは誰かに似ていた 電話越しでいいから、聞いてくれよ 君は檻の中

          TELEPHONE

          揺れる火

          くだらない、と吐き捨てるほど陳腐 僕らの生活はダサいくらいが丁度良かった 誰も聞いていないようなラジオ 説教臭い声で 目覚めの悪い朝 もっと焚き付けてよ 今しか見れなくなるくらいに 誘惑の炎 揺れる君のスカート 苛々するんだ こんな狭い部屋じゃ もっと心地よく 夢を見たいもんだ いつか目が覚めると分かっていても 嘘だよ 本当の心なんて どこにもないんじゃない? ねぇ もっと遠くから呼んでよ 近づいたら きっと幻想は終わる 偽物の愛に 酔いしれる愚か者は僕 もっと もっ

          揺れる火

          dry

          花が落ちる 影の向こう 黒いタールに 淡と短 際限なく 滲んで 戻れない 指の先から 蝕んでいく 奪われた熱が 排気を吸って 膨らむように 霞む視界に  羽ばたく鳥も見えない 君が言った 君が言った 君が言った 君が言った 僕が言った 抜け落ちた味のないガム 君が塗った 君が裂いた 君が憎んだ 水の入っていない花瓶が割れる サイレンが 響き渡ったって 逃げることなんてしないで 正義なんて曖昧に消えた 傷ついた、そればかり繰り返し 信じてた 高速に落として 見失った 幾つ

          flying bird

          夏の丘 青く光る草原 風にうねる麦  地平線に浮かぶのは雲、溜息の群れ 熱が射す痛みが 連れ出す罰と傷 かさぶただらけの足で 踏みしめた 荷物は少なくていいよ 白いTシャツ 紺のジーンズ 旅をするような身軽さで 大切なものは 愛と同じ重さになってく 抱えるだけを 胸にしまって 過ぎ去った嵐に 未だに怯えている フラッシュ・バックに 目が眩む 失ってから 旅は始まる 物語の続きを めくるのは誰 夏の丘 青く光る草原 遥かに見えて きっとすぐだよ 永遠のようで 一瞬で 消え

          flying bird

          someday

          記憶の森 奥深くに 彷徨うのは 小さな影 許せないことが 心を苦しめる モノクロの世界 溺れている ’’いつか’’そんな風に 嘯いていた 夢を見る前に 瞳を閉じた 叶うはずない 子供時代に 閉ざしたはずなのに 扉を 今 開いてしまう 知らない誰かの声 頭の中 ノイズで傷だらけ 耳を塞いだって 無理やり 見せて ぬかるんだ道を 獣になって 子供になって 駆けていく 風も切り裂いて 森を抜けるまで 走っていく  自分のことは 自分にしか分からない きっと いつかの影を す

          someday

          宝と色

          時間が水滴になって 落ちれば 手のひらに 涙の結晶 指先でつまんで 光に当てれば 角と角で 虹になった 私は 変わったようで 私は 変わらないようで 次は何を探そう それは 楽しいこと そして 怖いこと 紡いで来た過去は 時間が経つほどに 複雑な糸になって ぎこちなくなってしまう 瞬きする度に 景色は 春夏秋冬 答えを 見つけなくてもいい 今は 意味を 見出さなくてもいい 物語 振り返る度に 心は 喜怒哀楽  自分を 追い求めすぎないで 過去に すべて 呑まれてしまっ

          宝と色

          光の破片

          だんだん形を変えても 手から奪われ、切り裂かれても 季節がめぐる旅は 愛情という病に 変化 とめどない乱闘に さよならしてさ ひとりきりで 冒険しようか このままで 終わりたくないって 少し 思ったのさ ちょっとくらい我が儘になっても いきていたいと願うことさえ 奪われても 誤解の末 他人にナイフで刺されようと これは、僕だけのものなんだから 僕の死は 僕だけに与えられたものだから 隠し持ってた拳銃 こめかみに当てるふり もうすでに死んでいたから そんなの 子供騙

          光の破片

          holiday in the apartment

          部屋の隅 枯れない花を、影の奥に置いて お下がりの古いギターを弾く 壊れたような音に 安心する 泡の様に消えていく 存在、顔、生活の中で ただ 羊みたいに 空を旅してみたいと思う 短く切った襟足みたいに、小さなことが 背中をゆっくり押すの くだらない全てが、愛しいと思うときに 幸せだと思って、 空っぽの自分が 笑われるとき どこまでも 透明になっていきそうだったよ きっと 信じられないくらいに 軽くなって 背中に ちんけな羽でも 生えたような気分になる 本当にそう 本当に

          holiday in the apartment

          タイム・エスケープ

          深夜のコンビニ 梅雨の夜風 優しい街灯 濡れて輝く路面 昼間はまるで 知らないふりしている この街も 今だけは たった1人のものみたいに 静かに眠っている 鮮やかな風 切なくなる夏の匂い 若さに伴う焦り 一瞬の雫の煌めき 永遠に求めている 手に入らないうちに 失うことを恐れるくらいに 奪われない場所を 誰にも見せないでいたいのに ふとした瞬間に全部 ほどけそうだった 弱さや柔さや暖かさが 懐かしくなる刹那があるんだよ 遠くなると安心して 消えそうになると 不安になる 行った

          タイム・エスケープ