2023.6.13 筋トレのはなし

最近は筋トレをするようにしている。
中学は軟式テニス部に所属していたので、雨の日の練習はいつも美術室の前で筋トレだった。
吹奏楽部のリズム練(スティックでタカタカ叩くやつ)を小耳に挟みながら地べたに這いつくばって背筋や腹筋、うさぎ跳び等、顧問が説明した通りのメニューをこなす。何人もの人間がトイレに行き来したであろう上履きの裏のこともその時だけは考えないようにした。先輩や後輩がいたからだ。何より先生にデカい声で怒られたくなかった。
そのおかげである程度のスポ根もついた。スポーツ根性とは、他人にナメられないように振る舞うための力業だ。みんな「頑張れ」というワードを言わないように頑張っていた。思春期の女の子は特にワードに敏感な時期だから、かけ声はいつも「ファイト!」、試合では「ラッキーサーブ来い!」だった。

今は中学時代に覚えた自宅でできるトレーニングメニューを思い出してなんとなくやっている。額から汗が滲んでくると健康な気がして、それまでの不摂生もゼロとして換算できるのでありがたい。

筋トレに加えて、実は約一か月前から糖質制限をしている。お菓子全般と小麦粉製品はなるべく食べないようにして、一日1000キロカロリーに抑えている。
炭水化物は一日一食まで。たまにチートデイや飲み会があるため過度なダイエットではない。

1年半くらい前の話だが、「UlulU」のフルアルバム制作のための体力作りの一環として、ランニング7キロ以上を週3程度やっていた時期がある。
ランニングは何が楽しいかというと、「爆音で音楽が聞けること」「発汗できること」「走ってる最中は何も考えなくていいこと」「NIKEのランニングアプリに履歴が残ること」だ。

今これを書くことによってランニング意欲をかきたてられたら良いなと思いながら書いてる。

一年半前のこと、ランニングを始めて二ヵ月くらいしたある日。ゼェハァ言いながら帰ったら母親に心配され(多分色んな心配をされた)、夜の運動公園は変質者が多いという話の流れになり最寄りの駅前にある大型チェーンのスポーツジムを契約した。
しかしそこの利用者(特にうるさめのBBA)の雰囲気が最悪で、せっかく上昇気流に乗ったはずの私のトレーニング意欲は筋肉とともに3ヵ月で急降下・退会することになった。

ジムの最上階にはサウナつきのジャグジーがあった。朝のトレーニング後のジャグジーったら最高で、すりガラスから差した太陽の下で湯船に浸かることができる。スポーツ後のサウナといったらそりゃまた格別で、毎日それを目標にしてトレーニングしていたのだが、サウナ室に入ったやいなやヨガクラス終わりの「おませさん」達が井戸端会議をしていた。
毎週同じ顔を合わせなきゃいけない上に、私まで会議に参加させられそうになった。感染対策のため「黙浴」と赤くドデカい明朝体で其処彼処に張り紙があるにも関わらず大きな声でミーティングしていて、それがトレーナーの悪口だったりジムに出入りしている人の噂や痴話、世間話なわけだ。
ストーブの熱がかかる度に声のトーンもブーストされ、まるでクラスのカースト上位達をよせ集めたポットキャスト番組みたいで、それを聞くのが気味悪かった。
正月の時期、「おせちの中身なに入れる?」の会議になった時は、その声量で喋れるならお腹に宿る脂肪を筋肉に変えたらいいのに…と心のツイッターで呟いてしまった。

そういった経緯でスポーツジムをやめてしまったのだが、一緒にトレーニングに励んでくれる友人がいれば私もすぐに辞めることにならなかったように思う。仲間と同じ方向を向いて作業ができるのは、一人でやるよりも心強いし楽しい。部活動の記憶が骨身に沁みてるので共同作業の楽しさはうんとよく分かる。

そんなこんなで、この度スポーツを一緒にやってくれる友達を随時募集します。散歩でもよろしいです。
せっかく乗り始めた運動意欲なので、このままウルルのワンマンまで乗り切りたい。ラッキーサー来い!!


↓最近ウルルで演奏してない「筋トレ」という曲の歌詞
この間たまたま聞いたら意外と良かったので、また演奏できるように仕上げたい。


「筋トレ」 

何にも考えずに鍛えよう
何にも考えずに鍛えよう

湿ったホテル街 踊る猫じゃらし
もう今となっては思い出せない

悲しいことがあった時 坂道を
登って 登って
何にも考えずに鍛えよう
呼吸を鎮めて 風を受けて
今はただ
空想の中

嵐の夜だけに 夢で会える人
もう今となっては思い出せない

悲しいことがあった時の 静けさ
細胞で支えあってる
とても小さな世界 でも確かな未来だ

鍛えよう  (my sweet littel girl)
今はただ
鍛えよう
今はただ
穏やかに

作詞作曲:大滝華代
バンドアレンジ:UlulU

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