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父方のいとこ:家庭の外へつながる、たくさんの家族の広がり

今日は夜遅くなってしまったので、父方の親戚のことを少しだけ、書き残しておきたい。小さなころ、いとこたちには本当によく遊んでもらった。今では全然会えなくて少し寂しいけれど、また会えるチャンスを作ってみたい。

父方だけで4人の叔父・叔母、総勢12人のいとこたち

父は5人兄弟の長男。父の次に次男の叔父、三男の叔父、長女の叔母、次女の叔母がいる。そして、それぞれ2人~4人の子(私にとってのいとこ)がいて、父方のいとこは合計12人もいた。今、わが子のいとこは夫婦の甥っ子・姪っ子が4人。だから私の父方のいとこだけで3倍。いかに多いかがわかる。

父方の親戚と。右端でパーマンのバッヂを付けているのが私。みんなよく面倒を見て遊んでくれた

毎年、お正月になると、1月2日の祖母の誕生日祝いも兼ねて、祖父母宅に親戚一同が集まった。すごくにぎやかで、みんなでかるたやトランプをしたり、叔父・叔母にお年玉をいただいたり。当時は毎年恒例の行事で、ごく当たり前のように思っていたけれど、その習慣が全くなくなってしまった今では、昭和の後半から平成の初期にかけての良き時代を表していたんだなぁと感慨深い。

母方の祖父母が所有する姫城の別荘へ、父方の親戚も一緒に。半分以上が父方の親戚

多様性と良き上下関係を知るつながり

それだけいとこがいると何がいいって、みんな似たり寄ったりなようで、全然違うから「いろんな人がいるんだなぁ…」と幼いながらに感じ、多様性を体感していた。英語が得意な子がいて、おちゃらける子がいて、真面目に注意する子がいて、うるさい子がいれば、静かに黙ってニコニコしている子もいる。みんなそれぞれ、過ごしたいように過ごしていた。でも、餅つきをしよう、おばあちゃんに法被バースデーを歌おう、となれば、子どもながらの前向きなパワーで一致団結して、いろんなことができた。

憧れのお兄さんやお姉さんに面倒を見てもらい、年下の子に合わせて遊び。最初に社会を知る場

そして、みんな優しい。たまには兄弟げんかやいとこ喧嘩もあっただろうけど、ほぼいつも、ニコニコして遊んでいた記憶しかない。年上が年下をお世話するのも当たり前。年下は安心して年上を頼り、むしろ憧れの存在に近づきたくて頑張ったこともたくさんある。毎年、同じように集まるのは、大人は大変だったけど、子どもにとっては良いこと尽くしだった気がする。

幼稚園に入る前の私にとっては、近所の友達と遊ぶ以外で、初めて社会を知る場だったと言えるかもしれない。それぐらい大きな集団で育ったことが、もう時代も、家族のつながりも、本当に恵まれていたとしか言えない。

みんな一緒に育った。一緒に住んでいなくても、みんな一つの大きな家族みたいなつながり

今、そのような機会をわが子になかなか与えられていないのは親である私の不甲斐なさだ。ただ核家族が増えるからこそ、そんなつながりの場がもっと必要な気がする。子育ては一人ぼっちでするより、みんなでするから楽しいし、何より、大人も子どもも楽だ。1対1は濃密になりすぎるけど、数人が集まることで、エネルギーが程よく分散される。チャンスがあれば、わが子にも親戚づきあいの良さをできるだけ体感してほしい。家庭の外にあるつながり。小さくても身近な社会。親戚だからできるつながりがある。

あなたにはいとことの思い出、ありますか。2022年12月17日(土)、ドキュメンタリー映画『うまれる』を観て、家族について話したり聞いたりする会で、ぜひエピソードを教えてください。

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