見出し画像

【育児日記】けっとばした掛け布団を、かけ直すのは愛情か。

春らしい陽気になってきた。
私が住む東北地方でも、朝から薄手の長袖だけで過ごせるようになった。

冬の間に使っていたもこもこの毛布をしまって、薄手の綿毛布を出した。
寝るときに、1歳の次女と、5歳の次男にかけてあげる。

しばらくすると、寝息が聞こえてくる。
もうしばらくすると、二人とも激しく寝返りをして、掛けた布団から完全に脱出してしまう。

やれやれ、と思いながら、90度や180度回転した頭の位置を元に戻して、また掛け布団をかけてあげる。

でもしばらくすると、やっぱり掛け布団は蹴飛ばされて、体の下敷きになっている。

子どもの寝相が悪いことは、実は体にとって良いことなのだそう。
子どもは、しっかりと脳が休まる「ノンレム睡眠」の割合が大人よりも大きい。この「ノンレム睡眠」の時に、寝返りを打ったり、体が大きく動くそうだ。だから、寝相が悪いのは、しっかりと睡眠がとれている証拠でもある。

その上、子どもは体温が高いので、掛け布団から出ることで体温を調整している。

「寝冷えが心配だから」と、掛け布団を何度もかけてあげることは、一見、「子どものため」にやっているようだけれど、実は子どものためになっていないのかもしれない。

掛け布団をかけ直す、という行為以外にも、「○○のために」とやっていることが、実は「自分の心配や不安をなくすために」やっていることは、案外多い気がしている。

「あなたのために、ママはこんなにやってあげているよ」という気持ちは、とても重い。子どもにとっては「そんなこと、頼んでないのに」と感じることもあるだろう。

「子どものために」という気持ちが出てきたときは、それが「余計なお世話」にならないように、重々気をつけようと思いながら、今日も子ども達に「おやすみ、また明日」と布団をかけた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
助産師hana【子育てを、安心であたためる】

妊娠出産・子育てが、人生を彩るしあわせになって、たくさん花咲きますように。
親子の暮らしの中で見つけた、しあわせの種やその温めかたをnoteでお伝えしています。
ぜひフォローして、他の投稿もお読み下さい。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?