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32才 日々の書き留め

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32才 日々の書き留め

最近の記事

4月から社会人大学生

通信制大学の合格通知書が届いた。ひと安心! 4月から文学部の3年生になって、働きながら国語の教員免許を取りたいと思っている。 noteを知らなかったら。 文章を書いてなかったら。 言葉に興味を持たなかったら。 どれかひとつでも欠けていたら、32歳で再び学生証を持つ明日は訪れなかっただろう。 書くことは自分と向き合うことだった。 頭と心の中を歩きながら言葉を探し、文章にすることがいつしか大切な時間になっていた。「ああわたし、こんな風に考えていたんだ」と気づけることがうれ

    • 15回目の東京の春に

      風は冷たいのに日差しはあたたかい。 そんな2月の昼下がりが一年でいちばんすき。 ふくらみはじめた桜のつぼみを見つけると 今年も春がやってくるのねとうれしくなって イヤフォンからクラムボンと羊文学を流す。 書きたい気持ちはあるのに 文章を書かなくなったということは 生活の中で言葉を消化できている。 心を開いて話せる人たちに恵まれている。 つまり毎日がとっても充実している。 そんな自分にずっとなりたかったはずなのに どうしてだろう。 大切な人とお別れをしたような気持ちにな

      • 眠れない夜にも意義はあって

        「ほんとは中学の先生になりたかったんだよね。でも受験が間に合わなくて」 31歳の今でも仕事について話すとき、ポツリと口にしてしまう。だから来春から通信制大学に2年間通って、教員免許を取ることを決めた。 10年勤めても不安だった。WEBサイト制作という自分の仕事が。嫌いではない。だけど吹奏楽と軽音楽に夢中だった過去の自分を知ってるからこそ、努力していないし今後も好きになれない自覚があった。 「安定してて良いよね」「結婚してるし別にいいじゃない」と言われるけれど、10代の頃

        • 新しいわたしのはじまり

          つらかったね。がんばったね。わたしくらい、わたしを励ましたっていい。この世界で本当に自分を支えることができるのは自分だけだもの。12年の長い永い夏休みが、やっと明けた。

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        4月から社会人大学生

          本と人生の出会い

          この世界でいちばん古い記憶は、大きな本棚とメガネをかけて静かに本を読む気仙沼の祖父の姿。 「おじいちゃんみたいに本を読みたい!」と母に伝えると、当時住んでいた塩釜の図書館でたくさんの絵本を借りてきて読んでくれた。 ティモシーとサラ。フェリックスの手紙。ピーターラビット。淡い色の絵とやさしい物語は鮮明に思い出せる。今でも母と美術館へ行って楽しめるのは、その絵本たちのおかげかもしれない。 小学生になると共に仙台へ引越した。 1年生のクラスの隣が図書室で、司書の先生と仲良く

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          こころに風景を贈るカフェ

          「あの橋、どこにつながってるんだろう?」 結婚して3年目の春。私たちは香川のちいさな美術館でコーヒーを飲んでいた。目の前には青い海とおおきな瀬戸大橋。夫に尋ねられるままスマホで地図を開く。

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          こころに風景を贈るカフェ

          きょうは自分とデートの日

          仕事と家事のバランスがうまく取れない自分に悲しくなる日々。部署が変わっただけで休日も寝てばかり。これじゃだめだ!と思い立ち、久しぶりの平日休みに自分とデートをすることにした。 susuriのワンピースをまとって東横線へ。窓の外は青い空。耳元では中村佳穂。手元には村上春樹。なんて完ぺきなデート日和。

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          きょうは自分とデートの日

          おかえり日常、ただいま東京

          この夏、海の町で一人暮らしをしていた。3年に1度の瀬戸内国際芸術祭でアートに溢れる島々を気ままに巡りたくて。

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          やさしい海の町でひとり暮らし

          やっと息を吸って吐く感覚が戻ってきた。見て見ぬふりをしようとしたけれど、自分の心はやっぱりごまかせなかった。

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          やさしい海の町でひとり暮らし

          6月に愛した本と音楽たち

          『読む』と『聴く』を楽しんだ6月だった。noteはあまり書けなかったけれど、すてきな出会いに溢れていい日々だったなあと思う。自分のために、自分のペースで書く感覚が掴めていいかんじ。

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          6月に愛した本と音楽たち

          レモン色の本と13才の夏

          「人生を変えた一冊は?」と訊かれたら「森絵都のカラフル」と答える。中学1年の夏に出会って17年。どれほど救われてきたことか。この本が人生になければ、今の私はきっといない。

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          レモン色の本と13才の夏

          すこしの勇気と予期せぬ出会い

          夢をみた。ロンドンへ留学に行った友だちが出てきた。懐かしくなって8年ぶりに連絡してみたら、すぐに返事がきた。ちょうど5月に帰ってきたようで、仙台で会えることになった。夢ってすごい。なんだか今日はいい日になる予感がした。

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          すこしの勇気と予期せぬ出会い

          結婚式のフィルムをたどって

          結婚式から1年が経ち、やっとフィルムを現像した。久しぶりに見返していたら自然と笑顔がほころんで、心に残っている出会いと写真を今さら書き留めておきたくなった。

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          結婚式のフィルムをたどって

          5月に愛した本とおやつたち

          すきなものごとについて書くだけで、心が穏やかになれる自分はなかなかすき。その月に出会えてよかった本とおやつたちを忘れないためにひとりごと感覚でつらつら書き留めようと思った。

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          5月に愛した本とおやつたち

          憂鬱な日々にさようなら

          5月病を楽しんでいる。 だってどうしようもないのだ。眠れないことも、やる気が起きないことも、誰にも会いたくないことも。抵抗しても疲れるだけだし、とことん心を沈ませることにした。

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          憂鬱な日々にさようなら

          わたしの人生、わたしが主人公

          「どんな大人になりたい?」 塾の学食でラーメンをすすりながら友だちが言った。その夏のわたしは14歳で、吹奏楽で有名な高校に受かりたくて勉強に励んでいた。

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