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今までの自分が、欠けている?

早起きできるようになった。


眠れるようになったから。


(中途覚醒は、ときどきあるけど。でも、またすぐに眠れるようになった。)


いつぶりかわからないくらい、パートナーに弁当を作った。喜んでくれた。


前日から、弁当を作ろうと決めていたおかげか、低血圧の気持ち悪さを感じながらも、起きられた。


いや、決めていても、今までなら、起きられなかった。どうしても、体が動かなくて。


まだ、早起きに慣れていないせいか、しばらくすると、眠たくなることもしょっちゅう。


でも、家事をしたり、買いものをしたり、生活を送っているだけでも、眠らずに、時間は過ぎていく。


あと、ぼくの部屋が、だいぶ片付いた。


ようやく、ぼくが今まで手がけてきたフルイドアートを取り出した。


どうしても乾ききらなかったもの(ぼくが手をすべらせて、オイルを入れすぎたせい)は、包んでいたクラフト紙に、貼りついてしまっていた。


おかげで、剥がすのに手こずった。気に入っている絵だったから、ところどころ絵の具が剥げたのを、残念に思った。


夕食の下準備を終わらせると、もう夕方になっていた。


昨日は、時間をかけて買いものをしていたのもあるけど、ずいぶん早い。そんな気がするだけだろうか。


この家に住み始めてから、1日を長く感じたり、逆に短く感じたりする。


荷物は、昨日で大体片付いただろうか。あとは、貸し倉庫に送った本を、戻すだけ。


(数日前に半分戻しているけど、すでに棚はほとんど埋まっている。さて。)


それにしても、肌寒い、と思った。


この家は、2階は日当たりがよく、1階はほとんどずっと日陰の中にある。ので、外より寒いこともある。夏は、喜ばしいことだろうけど。


白湯を沸かして、すすった。あと1本しかない蝋燭に火を点けた。


今まで通りのことをしても、今までの自分が、少し欠けているような思いがする。


6年は住んでいたアパートから離れて、まだ1ヵ月も経っていないなんて、嘘みたいだ。


ここに住み始めた日から1週間、ずっと大家や不動産と揉めていたのも。


とにかく、ぼくはよく眠れている。


市街地のアパートと違って、静かで、壁の向こうにいる隣人の気配を気にしなくてもいい。


(壁のすぐ向こうに、他人がいた? 今となっては、信じられない。)


いつか、健康的な自分が出来上がるんだろうか。どうだろう。それはそれで、違和感があるような。でも、なるべく元気でいたい。


ぼくは、週末に珈琲屋になる日のことを、考えていた。

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