頭痛がするまで徘徊する、ぼくの日常。

一昨日。昨日。今日。中途覚醒なしで眠れている。良い傾向。だと思う。たぶん。健康的な自分には、違和感がある。でも、不健康をアイデンティティと言い張るのは嫌なので。これでいいんだ。まだ、少しだけ眠いけど。


朝の匂いがする。夏なので、5時でも明るい。この時期は、いつから朝なんだろう。いつまで夜なんだろう。暗い方が、ぼくは好きだけど。白夜のない国でよかった。本当に。暗闇が一時もないなんて、耐えられない。それはさておき。


よく眠れるようになったのは、なぜだろう。暗くなるのが遅くて、明るくなるのはすぐなのに。(まあ、そのおかげで目はさっぱり覚めるけど。)うちに籠るのが好きじゃなくて、外をうろついているからだろうか。(とはいえ、図書館なり喫茶店なり、どこかしらに落ち着きはする。)


うちにずっといるのは、よろしくない。精神衛生上、よろしくない。自分がいなくなることばかり考える。思い出したくないことを思い出す。特に、一人のときは。気軽に連絡を取る人もいない。(そもそも、平日は仕事している人ばかりだ。)だから、外へ出る。頭の中の雑音が、他人の声で消えるように。あんまり騒がしいのは苦手だから、適度な距離感で。このご時世に助けられているところは、正直ある。


そんなぼくも、暑さに弱い。PC並みに。なので、頭痛はしょっちゅうだ。(日射病の類だろうか。)目まいがし始めると、うちに帰って、冷えピタを貼る。場合によっては、EVEも飲む。結局、うちに籠ることになる。けれど、ずきずきした痛みは被害妄想を和らげてくれるので。(「さっさと治れ」とは思っているけど。)


冷房をきかせて。カーテンを閉め切って。涼しく、薄暗い空間。快適で、でも嫌なことを思い出しやすい環境で。ぼくは、なるべく目を開けている。閉じてしまうと、瞼の裏でトラウマが上映される。気が狂いそうになる。それでも、気付けば眠ってしまうんだけど。昼寝しているのに、よく夜も眠れるなと思う。いくらでも眠れるのは、神経がすり減っているからだろうか。


眠気は覚めてきた。朝はこれからだ。起き上がらないといけない。また、蓋の下から臭いものが出てこない内に。何もかも忘れたフリをして、本当に忘れたこともあって、それでも今日を生きる。今日も、外へ出る。頭痛がするまで。

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