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寒くなっても、ぼんやりしている。

冬のように寒い日だった。もしくは、もう冬なのか。


白湯が手放せない。


大量に洗濯したことを、少し後悔したりした。ほとんどは部屋干しだったけれど、乾きにくいものは、何着か外へ。


カーテンは閉めていた。ので、ふいに外が暗くなると、雨かしら、と覗くけれど、晴れてはいる。陽はあんまり射していない。結局どれも、夜になっても湿っていた。


洗濯したのも、そんなに早い時間ではなかった。変わらず、ぼくは起きられなかった。寒くて、寒くて、しょうがない。


湯舟に浸かっても、10分以上は凍えている。そんなぼくだ。あたたまるのに、布団の中ではずいぶん時間がかかる。


ずっと横になっているせいで、自分が眠いのか、そうじゃないのか、わからなくなる。9時だったか、10時だったか。爪先が熱を持ったのは、それくらいだった。


洗濯し終えて、サンドイッチを数切れ作って、胃に収めた。少し時間を置いてから、カフェオレを淹れた。


あたたまる、はずなのだけど、冷めるのが早い。コーヒーを高すぎない温度で淹れたせいでは、ないだろう。


また冷え始めた爪先をさすりながら、棚から引っ張り出した本も開かず、ただ、ぼんやりと。


一昨日まで、3日間、パートナーと一緒に過ごした。


初日が結婚記念日だったこともあり、ずいぶん内容の詰まった3日間になった。ので、ひとりで過ごすのは、久しぶりな気さえした。


寂しくはなかった。ただ、一度に多くのことが過ぎ去って、感情が凪いでいた。


昼と夕方の間くらい。そういえば、デッサンをするのに、画板が欲しいと思い(今はスケッチブックをそのまま使っているのだけど、なんというか、画面を固定して描けない。)


とりあえず、あるだろうと思っていた画材店に行くも、「ない」とあっさり言われる。一応、イーゼルも確認するも、カメラの三脚のようなものしかなかった。(そして、値が張る。)


次は、どこを訪ねよう。と自転車を走らせるぼくの、ほんの少し先で、パトカーが停まる。当然、用はぼくにある。


何事、と身構えると、自転車の盗難が相次いでいるので、念のための確認だった。防犯登録の確認しかされていないものの、変な汗をかいた。もう帰ることにした。


しばらく、ぼんやりした。それから、その日のデッサンをして、コーヒー豆の焙煎をして、またぼんやりした。


米を研いでいると、パートナーから連絡が来た。どれくらいで帰るか確認して、炊飯器のスイッチを入れた。目まぐるしい一日だった。


つくづく、自分でもどんな人生になりつつあるのか、わからない。たぶん、わかることはないんだろう。


また、なかなか起きられず、今日が始まる。

デッサン7日目

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