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四者四様の人生とか、ぼくとか。

まだ眠かったけど、なんとか起きた。ああ、意外と起きられるもんだな。と思った。昨日の話。


見たい映画があった。ただし、映画館じゃなく、ついでに近所でもないけど。なので、電車で数十分ゆらゆら揺れて。ぼくにしては、だいぶ時間に余裕のある行動をした。


時間に余裕がありすぎて、早めに着いてしまった。昼食を摂っても、まだ余裕がある。ので、その辺りの古本屋へ。1ヶ月に数回は訪れている場所。


今年になってからは初めてだったので、店長さんへ挨拶。したところで、レジ前に値付けしたばかりの本の山。つい見てしまう。し、ぼくの敬愛する堀江敏幸氏の小説があったので、その場で購入。あと、シェイクスピアも。


コーヒーを淹れながら(この店では、自分で淹れるか店長さんに淹れてもらうか選べる。安価だし、淹れるのは好きなのでぼくは前者。)なんとなく、書き込みの話になる。古本の話。


以前店長さんが、「古本でも、新品に近いものじゃないと嫌がるお客さんが一定数いる」と嘆いていたのを聞いた。ぼくはむしろ、前の持ち主の痕跡が残っている方が、あれこれ想像できて好きなんだけど。


けれど、最近はめっきりお目にかからない。と思っていたら、買ったばかりの本を開くと、早速。『12.01.01 鎌倉』鎌倉……。たまに見かけるタイプの書き込みだけど、いまだにどんな意味を持つのか、よくわかっていない。読了日? もしくは、読み始めた日?


ちなみに、店長さん曰く「その書き込みは、うちのお客さんが書いたものじゃないですね。さらに、前の持ち主みたいです」とのこと。

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(鎌倉。)


そろそろ時間になったところで、その日も目的地へ。現実は小説より奇なり。とは違うけれど。なんだか、すでに1本の映画を見終えた後のようだった。しかし、見る。


最初に映画館じゃないと言ったけれど、県民会館だ。月に一度の映画鑑賞会。(ぼくは初めてだし、県外者。)客層は40代から60代。つまりアウェイ。まあ、こういう場のアウェイは慣れてるし、誰もぼくのことを気に留めていないので、いいけれど。そんなことを考えている内に、始まった。

三者三様の老人の人生。あと、古本の前の前の持ち主。帰るころには、ぼくの頭はずいぶんぼんやりしていた。そして、ぐったりしていた。頭がいろいろ想像しすぎたのかしらん。ぼくの人生も。はは。


今朝も、夢を見た。もう思い出せないけど、知らない人ばかりだった気がする。でも、顔がはっきり見えていたから、知っている人なのかな。まあ、いいか。映画の方がおもしろかった。と思った。

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