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最後は、VAPEを吸いながらぼんやりした

一昨日は、珈琲屋になっていた。


昨日は、何者でもなかった。


疲れなのかなんなのか、いつにもまして、変な夢を見た。眠りも浅い。


万力で締めつけられているような、けれど痛みはない、重苦しい頭。


昼になるまで、夢と現を行ったり来たりした。


その内、眠っていたのかどうかも、わからなくなった。


起き上がれるようになっても、不可解な夢の余韻が残っていた。悪夢とはいえないけれど、いい夢ともいえない、なんとも後味が悪い。


(ということは、悪夢だったのか?)


熱めのシャワーを頭から浴びても、目が覚めきらない感じがした。


小雨が降っているのか、いないのか、微妙なところの中、本降りにならない内に買い物へ。


まだ、夢の中にいるみたいだった。


(ぼくは、夢でいい思いをすることがない。だから、「夢の中みたい」は、ぼくの場合、いい表現とはいえない。)


朝食兼昼食を摂り、大した量ではなかったのに、満腹になる。ここ最近、胃が縮んだ気がする。


郵便受けに、Amazonのパッケージが入っている。


ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』を注文したのだった。


気付けば、昼もだいぶ過ぎていた。


『灯台へ』が届いたら、すぐに読んでやろうと思ったのだけど、予定があるのだった。


軽く散歩をして時間をつぶしてから、ライブハウスへ向かう。友人のバンドを見に行く。


ライブハウス自体、10年近く行っていない。ぼくも、学生時代は演者の方だった。


作曲もしていたのに、今はギターを触ることすらほとんどない。


練習できる場所もないし、人前で歌う機会もない。


後者はともかく、前者はどうにもならないな。


と思いながら、ステージを眺めた。


イベントの特性上、学生ばかりだったので、ぼくはなんとなく後ろの方にいた。


帰り道、空気は冷えていたけれど、曇り空が明るくなっていた。もう降らないのかもしれない。ぼくは結局、持参した傘を持て余していた。


ようやく珈琲屋の道具を片付けて、それから夕食の準備をした。そういえば、しばらく家事もまともに出来ていなかったのかもしれない。


そういえば、1週間前までは、ほとんど寝込んでいたのだった。


まだ、1週間前……。


今は、すっかりとは言いがたいけど、大丈夫。


今日は、本の整理をする。


引っ越しまで、1ヶ月を切った。

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