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感謝を忘れない、はずだったんだけど。

夢の舞台が、知らない場所だった。ときは、必ず家に帰ろうとする。そして、必ず帰れない。気付けば、目が覚めている。二度寝したときの夢の話。


大勢の人と会った翌日は、寝込むぼく。なので? 早朝に目を覚ましたものの、パートナーを見送った後、また眠っていた。覚えていない。次に起きたら、12時前だった。それ以上、眠くはならなかった。体は軽かった。二度寝は正解だったらしい。ぼくは、相当疲れていたみたいだ。


雪は、こんこん降っていた。外に出る気は、一切なかったけど。それはそれで、なんだか苦しくなる。なぜなのか、わからないけど。インスタを開くと、フォローしている店舗が軒並み臨時休業したり、その日は早じまいすることを知らせたりしていた。


3日前に、何年か前にお世話になった人と話をする機会があった。当時、働いていた職場で苦しくなる度に、相談に乗ってもらっていた人だ。ぼくが現状を話すと、「感謝ができない人間」だと罵られた。パートナーを含め、誰に対しても。ぼくは発狂した。その表現が差し支えないほど、パニックになった。


ぼく自身は、いろんなことができない人間であることを自覚している。働くことだけじゃなく、生活することも。けれど、生きることができている。そんな環境が当たり前じゃないことを知っている。だから、どんな人に対しても、感謝を忘れないことを心に決めている。だけど。


「現状を変えたい」「働いて、パートナーの力になりたい」と言ったぼくに浴びせられたのは、「現状に感謝できていないから、そんなことが言える」「ちゃんと感謝してるの? その感謝、誰にも伝わっていないよ」「本当にそう思っているら、めそめそ泣いている暇なんかない(そのとき、ぼくは泣いていた。)」


そうか。ぼくは思った。そうだったのか。あれだけ優しかった人が言うなら、ぼくはそうなんだ。


その夜、パートナーは「(ぼくは)毎日感謝できている」と言ってくれた。久しく会っていなかった人に、少し話しただけで判断される筋合いはないとも。ぼくは、そう言ってくれるパートナーに感謝しているけど。まだ引きずっていた。


感謝ができない人間。誰にも伝わっていない。どこへも行けなかった昨日、目を覚ましているのに、ずっとぼんやりしていた。


いろんな人に出会えた一年。いろんな人に感謝した一年。「あなたの感謝は」「誰にも伝わってないよ」もうすぐ終わる一年。ぼくの、いろんな人への思いは、全て偽物だったのかな。


今日は、まだ降るらしい。外も、まだ出れないのかな。クリスマスは、それでも気がまぎれたけど。パートナーは仕事だし、一人きりだと苦しいままだ。抜け出したい。頭がおかしくなる前に。

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