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子育てに効くメディシンマンの知恵

こんにちは!
今回は子育て中の方に向けた内容です。

メディシンマンとは?

「メディシンマン」という言葉をご存じですか?

メディシンマンとは、非科学的な手法を用いた精神治療を行う人のことで「伝統治療師」とも呼ばれます。昔から存在しており、広義では「祈祷師」「占い師」も含まれます。

メディシンマンという存在に対して「怪しい感じ」を覚える方も少なくないでしょう。しかし実はこのメディシンマンの治療におけるスタンスや考え方は、わたしたちの日常の生活にも活かせるヒントが満載です。

今回はメディシンマンの考え方のなかでも、とくに「子育てに効く」内容を取り上げます。

子どもの育て方や子どもとの付き合い方に悩み、改善のヒントをお探しの方はぜひ参考にしてみてくださいね!

メディシンマンの治療法

メディシンマンの治療法は、おおきく以下の2つに大別されます。

  1. 日薬(ひぐすり)

  2. 目薬(めぐすり)

メディシンマンは、占いや悪魔祓いなどの行為を通じて、悩みを抱える人にアドバイスを行います。このとき、直接的な改善処置を行う訳ではなく、改善のきっかけだけを与えます。その後に実際に改善するかどうかは本人次第という治療スタンスなのです。

ここにメディシンマンによる治療の特徴があります。

日薬(ひぐすり)

1つ目の特徴は、日薬(ひぐすり)です。

これは、すべての生物がもっている自然治癒力に頼るということです。数日や数か月、あるいは数年の時間をかけて「様子見」をしたり「経過観察」することで、問題の解消を図る方法です。

どんな事態や病状も、時間が解決してくれることがあるのです。放っておくだけで勝手に状態が好転していくのなら、余計なことはしないに限ります。

メディシンマンは、この時間のもつ力を最大限に活用して問題解決を図ろうとするのです。

目薬(めぐすり)

2つ目の特徴は、目薬(めぐすり)です。

メディシンマンは、患者にアドバイスをしたら完全放置をする訳ではありません。その後も継続して「見守る」のです。患者本人の苦しみから眼と心を離さないのです。

苦しんでいる人は、だれかが見てくれている、見守ってくれていると思えるだけで、苦難に耐えられます。心の支えができるからです。

メディシンマンは、目を離さずに見守ることを通じて、患者や苦しむ人を手助けするのです。

子育てにおける活用方法

ここまでにご紹介した「日薬」も「目薬」も、子育てに活用できる有用な知恵となります。

子どもが抱える問題は、ときに親の介入を必要としません。子ども本人、または友人同士で解決ができるからです。

子どもがトラブルを抱えたり悩んでいるとき、つい親は口出しや手出しをしてしまいがちです。しかしメディシンマンの知恵を借りて「あえて放置する」という判断をすることもときには必要なのです。

時間を味方につけましょう。時間と当人たちの力で問題解決できるならば、当人たちにとっても学びや成長につながり、最高の結果が得られます。これが、子育てにおける「日薬」の活用です。

また、口出しや手出しをしたくても我慢して、あえて「見守る」のも大切です。

親がサポートしてしまうことで、子ども自身が問題を乗り越える力を身につけるチャンスを奪っている可能性があるからです。

子どもがまだ小さい頃はとくに、何事も心配になってしまうのが親の性(さが)です。しかし、将来いつかは子どもも親離れをしていきます。そうなったとき、子どもが自分自身で問題解決をしていく力がなければ、子ども本人が一番苦労することになります。

そうならないよう、いまのうちから問題解決の力を身につけさせておくことが大事です。そのためには、メディシンマンの知恵を使って「見守る」ことに徹することも必要です。

「口」も「手」も出さないけど「眼(目)」だけは子どもに向けてあげること。それこそが、子どもの成長にとってもっともよい効果があるのです。

さいごに

この記事でお伝えしたとおり、大昔から存在する伝統治療師・メディシンマンの考え方には、現代の子育てにも活かせる知恵があります。

子どもの成長を願うならば、時間をかけて問題解決に向き合う「日薬」(ひぐすり)も、あえて口も手も出さずに見守る「目薬」(めぐすり)も、とても効果的です。

子育て中の方は、ぜひこの知恵を活かして、日々の子どもと過ごす時間に実践してみてくださいね!

今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


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【参考文献①】
「メディシンマン」というタイトルの短編が収録されています。
メディシンマンへの理解を深めたい方は、ぜひ!

【参考文献②】
メディシンマンに関する言及があります。
精神科医の立場から見たメディシンマンの位置づけの理解を含め、精神医学や心理学の分野を幅広く学びたい方におすすめの1冊です。


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