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お笑いの吉本興業、そのグループ会社がアートギャラリーを大阪で立ち上げた。

テレビの影響力が小さくなり、いわゆるタレント業のあり方も変化している。

テレビで観るものだったアイドルを「会えるアイドル」というコンセプトに変えたAKBがその最初かもしれない。
吉本興業でも、
ロンドンブーツ1号2号の淳さんのようにバンド活動をする芸人さん、
作家として活躍するピースの又吉さん、
映画監督をする松本人志さん、品川祐さん、
そもそも、会社を挙げて沖縄国際映画祭に協賛したりと、
お笑い芸人がテレビの外でも活躍する場をどんどん広げている。

そこにきて、アートだ。

お金には厳しいと冗談半分で所属芸人さんのネタにされる吉本。
その吉本がアートに手を出したのだ。

いかに今、日本でアートの流れがきているかを象徴する出来事のように思う。

そして、このニュースには個人的にそれ以上の期待をしてしまう。

かねてから僕は画家・アーティスト(以下、アーティスト)に必要なのは「2丁目劇場」だと言い続けてきた。
1986年に誕生した、若手芸人専門の劇場。
ダウンタウン、ナインティナイン、雨上がり決死隊といった才能を生み出した場所。

毎日ライブできて、ギャラは交通費より安いけど、とにかく場数を踏める。
同期、先輩、後輩といったライバル。
劇場前でチケットを手売り。
人気投票で決まる劇場内ヒエラルキー。
賞レース、メジャーデビュー、東京進出。

誤解を恐れずに言えば、いわゆる一般社会からはみ出た若者を集めて訓練して、
ついてこれない者は容赦なく置いていくシステムで多くの才能を鍛えて世に出してきた吉本。

それのアート版が必要だと思う。

「アート版2丁目劇場」
毎日、アーティストがライブペイント、公開制作。
最初は顔だけで人気になるアーティストがいたりして。
でも、だんだんと絵の評価になっていって。
客の投票によって、展示スペースの大きさが変わったり。
「天才素材」とかいうアーティストユニットができたり。

そこから生まれるアーティストは確実に強くなる。

この吉本のギャラリーオープンのニュースには、そんな期待もしてしまった。

今はまだ体力的に弊社ではできないが、
近い将来、実現させよう。

OVER ALLsが、日本にアートシーンを作るのだ。


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