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手術台の上で後悔「覚悟なんかできてない」前編【23】

(ご注意!!一部ショッキングな内容が含まれています。ホラー表現が苦手な方は自衛お願いします)

ごきげんよう🍒アカチェリーナ4世です🤙🏻👈🏻

ついに人生初の全身麻酔でハラキリ手術の日を迎えました


枕が合わなくて肩が凝って朝5時に目が覚め、いつの間にか枕が合わないとダメなタイプになってて、自分のストレートネックの深刻さを認識しました

後4時間後には手術をしているとは
朝になっても現実感がないなぁと言う気がしました

テレビをつけるとテレビショッピングがやってて
変な時間のテレビショッピングってつい見ちゃうよね

リバイバルダンスという商品を宣伝してて
これ退院した後の体力向上にいいんじゃないかとか考えて
これってもしかして入院してこれ見た人皆思ったんじゃない?
と思って1人で失笑してました

ウォーキングよりも筋トレ効果あるって〜ほんとかなぁ

ターゲット層バッチリだよこの番組


🕺


手術の現実感はないけど、緊張はしてきました

朝の漢方をお湯でといてゆっくり飲みながら体を温めて
冷え性な上に寒がりなので
麻酔の後絶対寒くなるだろうなと考えてました
(麻酔科で昨日そんなようなことをいわれた)

朝8時に丈の長い手術着に着替えて待つ
なんかあと1時間待つって長く感じますよね〜

床ずれ予防の足のストレッチをしたりして過ごしました
(朝は起立性調節障害の影響であまり立ち上がれないので、座ってできるのをやった)
それから、昨日の夜から絶食で、今朝7時から絶飲食になったので、朝ごはんの匂いとか、テレビでミスドのCMやってるのとか
あーお腹すいたなぁって見てました

なんか急に
この後数時間後、手術終わって起きてみたらめちゃくちゃ痛かったりしたらやだなと思いはじめて、背中に管ぶっさすってどんな痛み?鎮痛剤切れたらそれなりに痛そうとかグルグルしてました

あーでもないこうでもない


仕方ない、人間だもの。怖い時は怖い
むしろ怖いということは、現実を直視できているってことで、悪いことではないはず

とかなんとか思って気持ちを落ち着かせてました

そして、8時半
看護師が私の部屋のドアをノックしました

ついに来たな、、、私は挨拶しながらコロナ対策でマスクをしました
当日は歩いて手術室まで行く、と昨日言われた通りに看護師さんと2人

歩いて手術室へ

私が案内の看護師さんに道中質問したのは
「手術後、いつスマホ使えますか?」
とかいうバカみたいな質問でした

なんか緊張を和らげたいがあまり、手術ハイになってたのかなと振り返ると思います

看護師さんからは「麻酔から醒めて使えそうならすぐ渡せますよ。でも、大体の人は麻酔残ってるからウトウトしてるけどね〜」と言われました

手術室の入り口の自動ドアが開き、手術担当の看護師さんが中で私を待っていました
案内してくれた病棟の看護師さんからバトンタッチされる形で、今度は手術担当の看護師さんと手術室の中を歩いていきます
私の手術ハイは最高潮に達していて、遠足のようなテンションでした

複数ある手術室の前を通り過ぎ、一つの手術室の前で看護師さんが
「こちらの部屋になります」
と言ったのですが
私は無意識にその部屋を通り過ぎてしまい、看護師さんに連れ戻され、あはは〜なんて笑っていました

手術室迷路


中に入ると中央にドラマなんかでよく見る、例の手術台がどん、と置かれていました
手術台の上には、温風で膨らんだ風船マットのようなものが敷いてあり、膨らんだりしぼんだりしていました

人間は麻酔中に体温が下がるらしく、それにより予後が悪くなることを防止するために体温を上げるためのマットらしいです。実際にその上に乗るとお風呂くらいの暖かさで気持ち良かったです

そして手術室の中では本当にオルゴールソングがかかってました
沖田×華さんの産婦人科の漫画で見たなぁと驚き

やけにゆっくりとしたテンポのオルゴールと、ニコニコ優しい看護師さんのコンボで強制的にリラックスさせられてる…と思うや否や不安に襲われました。私の気持ちを無視して、とにかくリラックスせよ、それ以外の負の感情は消しましょうね、という雰囲気作りにゾッとしました






台の上で不敷布のシャワーキャップみたいのを被せられ、看護師2人がかりで私の体をおさえ、横向きで丸くなる姿勢をとらされていたら昨日の人とは違う麻酔科の先生が現れました。そして背中に麻酔の管を入れられると、急に左の腰あたりがずんとした痛みが出て来ました

「下半身とかなんともないですか」と聞かれ「なんか痛いんですけど」と言うと、「ちょっと痛いくらい?」と聞かれ、その間も管がどんどん入っていくのを感じました

管が入っていけばいくほど、痛みが強くなって来たのでそれを伝えたら、一度管を抜いてもう一度挿入したら、今度は痛くなく入っていきました
ちなみに、管を入れるの自体は全く痛くないです。管を入れる最初の注射がチクっとするくらいで



事前説明を昨日聞いて、正直私はこれが1番怖いなと思ってたんです
だって背中の真ん中あたりから背骨に沿って管を入れてそれを肩から出すなんて恐ろしいことこの上ない

無事に管が入った時
私は手術台の上で恐怖で震え出していることに気がつきました
腰の痛みがかなり強かったのをきっかけに、「頸椎に傷がついたんじゃないか?」という不安が生まれ、手術ハイから一気に恐怖を感じたんだと思います


その時初めて自分が手術をする、お腹を切られる覚悟なんてまったくしてなかったことを知りました
現実なんてまったく直視できてなかったのです

『自分が手術を受ける』
この言葉のインパクト、そしてそこはかとなく漂う悲壮感、怖さ
でなんとなく現実のものではないような、ドラマのワンシーンのような気分で手術台まできてしまったんだとここにきて初めて分かりました

もうやめたい、嫌だ
そう思いました

背中の管から麻酔を注射され
「眠くなって来ますよ〜」
と言われ、

絶対眠るもんか、寝たらもう二度と起きられないかもしれない、眠らなければ手術が始まることもない、と反抗しようとしたのも虚しく、速効で寝てしまいました


後編に続きます




*********巻末CM**********
手術のことがトラウマになりつつあるアカチェリーナ4世ですが
真面目な面もあってですね
普段はシンガーソングライターとして
辛い気持ちを口にだして伝えていくことで
皆で自分の辛い気持ちを言えるようになろうと
いうメッセージを発信しています
公式HPにたくさん自分の気持ちを載せているので
見に行ってみよう


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